ー ISRAEL NOW!ー
 
「エルサレムの平和のために祈れ」 詩 122
(本誌の発行は、原則として毎週水曜と土曜です。)
◯ 治安

【世論調査で首相返り咲き】(P)
前回の世論調査で挙国一致党のガンツ党首の支持数がネタニヤフ首相の票数を超えていたが、最新の調査によるとネタニヤフ首相が3ヶ月半ぶりにガンツ党首を3票差で追い抜いた。これは司法改革がデモに関わらず続行しており、挙国一致党が弱体化している背景があるとの声も。(7/7)

 

【平日にも反政府デモ】(Y)
6日に反政府のデモ隊はテルアビブの主要道路を2日連続で封鎖し、司法制度の改革に抗議した。またデモ隊はレビン法相や国会議長の自宅前に集まり、警察との衝突も発生した。(7/7)

 

【作戦で初の自爆ドローン機使用】(Y)
IDFはジェニンでの大規模作戦において、史上初の自爆ドローン機を使用した。このドローンは少量の爆薬を搭載しており、遠隔操作により爆発する。状況認識が限られ、敵が隠れている市街地で兵士を危険に晒すことなく標的を狙うことができる。IDFは無関係のパレスチナ人に被害を加えることがなかったと、今回での使用を成功と称賛した。(7/7)

 

【司法改革抗議デモ続く】(Y,H)
司法改革反対の大規模デモが続く。8日には数千人の抗議者がガランと防衛相の自宅前に押し寄せ、少将がスピーチを行い防衛相が司法改革を止めるよう呼びかけた。(7/9)

 

【民衆が司法長官支持】(Y,P)
8200人もの反政府デモ参加者と野党議員が、ミアラ司法長官の自宅前で支持を示した。司法長官は先週の閣議で反政府デモに対し対応について非難したところ、連立政権から解雇を求める声が上がっていた。(7/10)

 

【議員の入場妨害される】(Y,P)
司法改革に抗議する人々が、10日の司法改革案第一読会に訪れた議員が国会に入るのを妨害し警察が対応した。報道によると、抗議者らはドアの前に寝そべったり座ったりして妨害したとのこと。(7/10)

内政

【学者が高等教育機関の停止を提案】(Y)
司法改革に反対する有識者らが大学や短大の委員長宛に高等教育機関の閉鎖を宣言するよう書簡を送ったことが判明。有識者らは「政府は政治システムを根本的に変える法律を制定しようとしており、我々は重大な責任を負っている」と述べた。(7/7)

 

【対テロ後武器没収取りやめに】(P)
ベングビル国家治安相は8日夜、テロリストを射殺した市民が警察に武器を没収されなくなるとの新方針を発表。今までは、市民がテロリストを射殺した場合に予防措置として現場で警察に武器を没収されていた。今後は射殺後も武器は没収されないが、他の市民への脅威が去った後に発砲しないことや負傷者がテロリストのみの場合という制限がある。(7/8)

 

【パレスチナ制限緩和について議論】(Y,P)
内閣は9日に会議を行い、パレスチナ人に対する制限の緩和について議論する予定。工業地帯の新設や減税、政府幹部の渡航制限撤廃、自治政府の権限強化などについて検討する。(7/8)

 

【新防衛システムの試験完了】(Y)
イスラエルの防衛技術企業が空中戦での防衛を大幅に厚くする「ダビデ・スリング」防衛システムの最終試験を完了したと発表。この名前は旧約聖書で若き日のダビデ王が石投げ紐と数個の石で巨人ゴリアテを倒した話から取られている。(7/9)

 

【イスラエル政府は現在最も極端な政府】(Y,H)
バイデン米大統領は9日、米大手メディアの取材に対しイスラエル政府のヨルダン川西岸地区における政策について「ゴルダ・メアの時代以来、最も極端な政府だ」と述べた。大統領はネタニヤフ首相の米訪問については触れず、ヘルツォグ大統領の訪問について触れた。また大統領はサウジアラビアとの国交正常化について「時間がかかるだろう」との見解を示した。(7/9)

 

【安保閣議でパレスチナ支援決定】(Y,P,H)
安全保障閣議はネタニヤフ首相が提出したパレスチナ自治政府への支援についての決議案を採択することを決定。提案によると「国家的評価に変更がない限り、イスラエルはパレスチナ自治政府の崩壊を阻止するために努力する一方、国際的な場でのパレスチナのイスラエルに対する政治活動やメディアや教育システムでの扇動、テロリスト遺族への支援、特定地区での違法建築をやめるよう訴訟を進める」とのこと。また首相と防衛相はパレスチナの内情を安定させるための方策を内閣に提案することも決定された。(7/9)

 

【超正統派教徒の徴兵求める声も】(P)
高等裁判所は、政治団体の超正統派学生の徴兵を求める請願を却下した。今月に超正統派教徒の徴兵免除の期限が切れたが、まだ状況に対応するための最善策が出ていないと判断したため。請願を提出した政治団体は、超正統派教徒が他の国民と同様兵役年齢にある男性が入隊しない理由はなく、この状況は差別的であると主張している。(7/9)

 

【米政府が司法改革に苦言】(P)
米政府はイスラエル国会の司法改革案採択を前に、抑制均衡のシステムを維持するよう求めている。報道官は「大統領は、このような抜本的な改革を永続的かつ持続的に行うには、広範な支持基盤が必要であると、公的にも私的にも述べてきた」と語った。在イスラエル米大使は米政府がネタニヤフ首相に対し「レールから外れる」ことのないよう促したと語った。(7/10)

 

【司法改革案第一読会通過】(P)
司法制度改革案の一部である合理性基準法案は、賛成64対反対56で第一読会を通過した。この法案は基本法の修正案で、選挙で選ばれた公務員の決定に対して合理性基準を適用することを阻止するものである。11日には次の段階に進めるプロセスが開始されるが、抗議デモの代表者はこの日が「破壊の日」になると警告している。(7/10)

 

【パレスチナ自治政府、イスラエル支援拒否】(Y,P)
パレスチナ自治政府のシュタイェ首相は、国際的な舞台でイスラエルに対する法的・外交的努力を継続することを誓い、イスラエル人に対する攻撃を実行中に死亡または投獄されたパレスチナ人の家族に対するパレスチナ自治政府からの支払いを停止する要求を拒否した。首相は「我々がイスラエルに要求するのは、侵略、殺害、入植、そして資金に対する海賊行為を止めることだ」と述べた。(7/10)

国際情勢

【スウェーデン、宗教書物の冒涜規制か】(Y)
スウェーデン政府は先日ストックホルムのモスク前でイラクからの移民がコーランを燃やした事件を受け、神聖とされる書物の冒涜を犯罪とする案を検討している。この事件はイスラム教界に大きな怒りを巻き起こしており、法務大臣は治安保障のためにも立法を指示する考えを示した。(7/7)

 

【パレスチナ内でも緊張高まる】(P)
パレスチナ自治政府とハマスとの緊張が高まる中、与党ファタハ派に属する数百人の武装集団がヨルダン西岸地区の数カ所で街に繰り出し、アッバス議長を指示するスローガンを唱えながら発泡するという近年最大規模の武力を用いた運動を行った。ジェニンでの作戦後の葬儀からファタハ幹部が追放される事件があり、緊張がピークに達している。ファタハ派からは、幹部が追放されたのは背後にハマスのメンバーがいるという声も上がっている。(7/8)

 

【ウクライナが反イスラエルか】(P)
在ウクライナ・イスラエル大使によると、ウクライナは国連での反イスラエルとなる決定の90%を支持していることが分かった。大使は「もしウクライナがイスラエルを友好国とみなし要請を受けるのであれば、互いの重要な問題についても支援し合う必要がある」と述べた。ウクライナは1月に行われたパレスチナ問題を理由にイスラエルを国際私法裁判所に付託する国連投票について、草案ではイスラエルに反対票を投じている。(7/8)

 

【ISIS指導者の1人を殺害】(Y,P)
米軍は9日に、7日にシリア東部のISIS指導者を殺害する攻撃を行ったと発表。MQ-9無人偵察機によって空爆を行ったと述べた。(7/9)

 

【NYで反ユダヤのヘイトクライムか】(Y,H)
8日にNYで正統派のイスラエル人男性が暴力被害に遭う事件が発生。8日午前2時頃に2人の人物が男性に近づき、ユダヤ人であるか質問された後ドライバーで腕を刺されたとのこと。被害者はその後就寝して朝に友人が救急を呼んだという。警察はこの事件について調査中であり、ヘイトクライムの可能性も検討している。(7/9)

◯ 文化

【eスポーツでサウジアラビアに】(P,Y)
eスポーツのイスラエル選手団がリヤドで行われる大会に出場するため、イスラエルが国交正常化を進めるサウジアラビアに到着。世界ランク2位を誇る選手団はFIFAeワールドカップに出場予定で、今回のイベントのためFIFAがサウジアラビアに交渉したところすべての参加者の入場を許可すると返答したとのこと。選手の滞在中は地元の警備体制によって安全を確保される予定。(7/9)


[情報源略号表]
 文末の( )内の記号が情報源です。(掲載日が異なる場合もあり。)
 P=エルサレム・ポスト  https://www.jpost.com/(英語)
 H=ハアレツ       http://www.haaretz.com/(英語・ヘブライ語)
 Y=イディオット・アハロノット http://www.ynetnews.com/(英語・ヘブライ語)

[転載・引用・再配布について]
 教会活動等の非営利目的ならばOKです。ユダヤ人および
 各宗教教派に批判的な文脈での引用はしないで下さい。

 
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シオンとの架け橋、京都府


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