【シンワルの後継者は?】(Y,P)
イスラエルがシンワル殺害を公表した翌18日、ハマスも死亡を認めているなか国内メディアでは、シンワルに代わりガザのハマスを率いるのは誰かになるかについての報道が盛んにされている。
その中で名前が出てきているのは、政治部トップを21年間務めた後現在は海外部トップに就いているマシャル、シンワルの政治的補佐役で人質解放・休戦交渉を主導していたハリル・アル=ハヤ(10月7日の前にカタール入りしている)、そしてシンワルの弟で軍事的補佐役を務め兄の潜伏生活も支えていたムハンマド・シンワルの3人。マシャルは海外部でカタールが本拠地なのに対し、シンワルの補佐役だった2人はハマス・ガザになる。
1年間の戦闘によってシンワルを含む幹部が一掃されたことから、ハマス内のパワーバランスはガザではなく海外部に大きく傾いており、シンワルの後継者が誰になるかは非常に重要となるとイスラエルメディア。(10/17-18)
【死海近くでヨルダンからの侵入テロ行為】(Y,P,H)
死海の南数キロの地点でヨルダンから2人のテロリストが侵入し銃撃テロが発生、国境警備に当たっていた兵士2人が負傷した。自動拳銃を所持しヨルダン軍服を来たテロリストはペンチで国境のフェンスを切断しイスラエル領内に侵入、哨兵からの通報を受けて急行した国防軍部隊と銃撃戦になった。
テロリストが銃撃戦で死亡した後にイスラエルがヨルダン当局に問い合わせたところ、ヨルダン兵ではなく兵士に変装したテロ攻撃だということが分かった。もう1人のテロリストが逃走したとの情報があったため、発生後数時間の間幹線道路などが封鎖されて捜索活動が行われたが、夜の段階では2名による犯行だったことが判明。
先月には同じヨルダンとの国境上のアレンビー橋でも銃撃テロが起こっており、ヨルダン国境の警備見直しをネタニヤフ首相も明言していた。(10/18)
【ネタニヤフ首相の自宅に、ヒズボラからの無人攻撃機着弾か】(Y,P,H)
19日の朝、ヒズボラは無人攻撃機3機をイスラエルに向かって撃ち込み、2機は北部での迎撃に成功するものの残りの1機は防空システムをかいくぐり中央部のカイサリアへ飛来。ネタニヤフ首相の自宅に着弾した。
首相府はその後、首相自宅を標的とした攻撃があったことを認め、首相と家族は着弾時に在宅していなかったとの声明を出した。着弾時にカイサリアではサイレンが作動しなかったが、怪我人は出なかった。しかしその直後から首相宅近辺に軍・警察や救急部隊が急行し、辺りは騒然となった。同日夜に軍報道官は「カイサリアの建物に着弾」と説明し首相宅への着弾については明言しなかったが、海外メディアでは首相宅に軽い損傷があったと報道。国内メディアも着弾直後、(攻撃の被害額の査定のため)税務署職員や庭師がその直後に出入りしていた様子を伝えており、実質的に首相宅への着弾・損傷を認めるような報道をしている。
この日も約180発のロケット弾・無人攻撃機が北部の広い範囲に飛来しており、1人が死亡、10人が負傷している。(10/19)
【攻撃・虐殺前日のシンワルの映像が公開される】(Y,P,H)
国防軍のハガリ報道官は19日の記者会見で、10月6日夜にシンワルが家族と共に地下トンネルへと入り隠れる様子を捉えた監視カメラ映像を公開した。10/7の攻撃開始の約8~5時間前の映像で、水や食料に生活用品、大型テレビなどをシンワルが地下に運び込んでいる様子や、妻がエルメスのバーキンと思われるカバンを持ってトンネルを歩いている様子が捉えられている。
報道官によるとシンワルは、1年間の逃亡生活のほとんどをラファとハンユニスの地下トンネルで過ごし、ラファの隠れ家は8月末に射殺された人質6人の遺体が発見された場所から、数百mの場所。隠れ家のティッシュから採取されたDNAが、シンワルのものと一致したことから彼が潜伏していたことが分かっている。
ハガリ報道官は映像を見せた後、「ハマスのリーダーは、ガザ市民を全く気に掛けていないことがまた分かった。シンワルの関心は自身の生存だけ」と発言。(10/19)
【ドゥルーズ系師団長がガザ北部で戦死】(Y,P,H)
ガザ地区北部のジャバリア地区で、軍事作戦を行っていた戦車旅団の指揮官であるエフサン・ダクサ旅団長(41)が戦死した。ダクサ氏は今年6月の地上作戦開始時からガザ地区内で任務を行っていた401戦車旅団の指揮にあたっており、2週間前からはハマスが再軍備を進めているここジャバリアでの任務を指揮中だった。
旅団長が見張り台に向かうために戦車から降りて歩いていたところ、設置されていた爆破装置が爆発。ダクサ旅団長の他にも複数の士官が負傷し、戦車2台が損傷した。旅団長はイスラエル北部に住むドゥルーズ派で、軍でのキャリアからコミュニティー内でも尊敬を集め、兵役に就くドゥルーズ派の若者からはアドバイスを求められるなど、大変慕われていたとのこと。
旅団長はこの1年間で戦死したなかでは最高位の士官で10/7に3人が、そして地上作戦開始後も1人が犠牲になっており、これで5人目になる。(10/20)
【旧ソ連系移民7人が、イランへのスパイ行為で逮捕】(Y,P,H)
過去2年間イランと内通し、撮影した国内の軍事施設などの画像を送るなどのスパイ行為を行っていたとして、アゼルバイジャンからの移民7人が逮捕された。送られた画像の中には、今月1日にイランが行った弾道ミサイルによる攻撃の標的となった施設も、複数含まれている。
7人はトルコ人の仲介者を通じてイランからの指示を受け、基地の撮影など600にもわたるタスクを行い、撮影した画像を暗号化されたソフトでイランに送っていた。報酬は数百万円程度で仮想通貨(後に両替屋で換金)、または観光客を装ってイスラエルに来たロシア人から現金で受け取っていたもよう。
7人のうちの3人は南部の軍事基地でのスパイ行為(撮影)中に、現行犯として逮捕されている。(10/21)
【ヒズボラの金融機関を国防軍が攻撃】(Y,P,H)
21日未明に空軍が、ベイルート・ダヒヤ地区を含め国内に数十あるレバノンの金融機関「アルカード・アルハッサン協会」の支店を一斉に空爆した。攻撃前にアラビア語の軍報道官が事前警告と避難要請し、多くの市民がそれに応じたため、けが人は報告されていない。
表向きは慈善・金融団体であるこの協会だが、年間数億ドル規模のイランからヒズボラへの軍事援助金の送金に使用されるなど、ヒズボラを経済的に支える金融部として機能している。そんな背景からアメリカは経済制裁を行っており、サウジアラビアも同協会をテロ組織に認定している。
またレバノンでもニュース内でヒズボラとの密接な関係が指摘され、経済記者が「資金なしには活動できないため、ヒズボラ全体に影響を及ぼすだろうと」と発言するなど、ヒズボラの金融部として機能していることは広く知られている。金融部への攻撃後に国防軍報道官は記者会見を行い、ベイルートにある病院の地下に前最高指導者ナスララが個人的に利用していた緊急用シェルターがあり、少なくとも5億ドルが保管されていると発表した。(10/21)
【東エルサレムの若者も、イランのためのスパイ行為を】(Y,P,H)
警察は先月逮捕した23~17歳の東エルサレムのアラブ系市民7人について、イランへのスパイ行為を行っていたとして、起訴する方針を発表した。
彼らは科学研究所や攻撃の標的となる軍事施設の撮影(数万円)や、パトカーなどの車への放火(8万円)、イスラエルに反対する落書き(100ドル)、暗殺のための武器の購入(数十万)などを行い、1000万円近い報酬をイランから受け取っていた。暗殺の標的となっていたのは中央部の市長と著名な科学者で、彼らに関する機密情報の収集も行っており、逮捕された際には科学者を暗殺するための武器購入を行っていた。
23歳のリーダー格の自宅からは現金約200万円と警察車両専用のナンバーが発見されており、容疑者たちは「イランに加担しイスラエル攻撃に関わることは誇りだった」と、供述している。国内でイランのためのスパイ行為が明らかになるのは、この1月で5例目。(10/22)
【先週に続き、テルアビブにロケット弾が飛来】(Y,P,H)
22日朝にヒズボラからのロケット弾5発がテルアビブを中心とした中央部に飛来、4発はテルアビブ上空で迎撃され残りの1発は住宅地ではない地域に着弾した。テルアビブには14日の夕方にもヒズボラからのミサイル攻撃によりサイレンがなっており、2週続けてのヒズボラからの攻撃。
ヒズボラは直後に犯行声明を出し、「テルアビブ近郊のアイアンドームと、軍諜報部基地を標的にしたもの」としている。また北部にも連日のロケット弾と無人攻撃機による攻撃があり、予備役に就いていた兵士1人が死亡・兵士や市民計5人が負傷している。
テルアビブには翌23日朝にも2発のロケット弾が飛来。2発とも迎撃されたが、大きな破片が郊外の自家用車の上に落ち車が大きく破損した。(10/22-23)
【アルジャジーラ記者がテロリストだったと判明】(Y,P,H)
国防軍はガザ内で発見された資料や機密情報から、中東のテレビ局アルジャジーラの記者6人がハマスやイスラム聖戦に関与しテロ行為を行っていたと発表した。6人のうち4人は、ハマス部隊の指揮官や副指揮官・班長などを務めていることが分かっている。
見つかった資料はハマスやイスラム聖戦の電話番号のリストやテロ活動のための軍事コースの資料、給与受給者のリストなどで、6人ともそれらの中に名前が掲載されている。「アルジャジーラは疑惑を否定し続けているが、これらの資料は彼らのテロ行為への関与を証明するものだ」と国防軍はコメント。(10/23) |