★キブツ・ベエリ最後の人質、ドロール・オールさんの遺体がイスラエルへ
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ー ISRAEL NOW!ー
「エルサレムの平和のために祈れ」 詩 122
(本誌の発行は、原則として毎週土曜です。) |
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【国防軍、ハマス・ヒズボラの休戦違反に対して軍事作戦を継続】(Y,P,H)
22日にガザの北部・南部の両方で、少なくとも5人のテロリストが黄色ラインを越え国防軍管理下のエリアに侵入する事案が発生。そのうち南部で国防軍に接近した1人は人道支援のために設置された道路から部隊に向かって発砲を行った。
テロリストはその直後に無効化されけが人は出なかったが、イスラエル側はこのハマスによる複数の休戦違反を受けてガザ内のハマス拠点への空爆を実施。ガザ市内では通行中の車両を標的とした空爆があり、ハマス軍事部門「カッサム旅団」の司令官として(休戦協定に違反する形で)再軍備化を進めていた、中隊・大隊の司令官クラスの5人のテロリストを殺害した。
これを受けてサウジメディアは「ハマスが休戦崩壊を発表した」と伝えているが、国防軍関係者やハマス関係者はイスラエルメディアに対して「そのような事実はなく、休戦は維持された状態」と伝えている。
またこの日も休戦協定ではヒズボラの武装解除が義務付けられている南レバノンで、新たなミサイル発射台や基地・武器庫などといったヒズボラのテロ拠点が、ベッカー県の中で数か所確認。これをうけて空軍は空爆を行い、それらを破壊している。
(11/22)
【ブラックフライデー作戦、国防軍がヒズボラ軍最高司令官を殺害】(Y,P,H)
空軍は今年6月以来となるヒズボラの本拠地ベイルート・ダヒヤ地区に対する空爆を23日の午後に行い、ヒズボラ・ナンバー2であり実質的な軍最高司令官であるハイテム・アリ=タバタバイを殺害した。
ダヒヤ地区のアパートの一室にある隠れ家に対しての精密爆弾による攻撃で、空爆から約5時間後にヒズボラも公式声明でタバタバイの死亡を認めた。タバタバイは80年代にヒズボラ軍部に加わりその後、精鋭部隊「ラドワン部隊」の司令官としてシリアやイエメン内でのテロ活動に従事していた。
この攻撃に関してヒズボラ側は「アメリカがゴーサインを出した」としており、国防軍関係者からはアメリカへ事前通知を行ったという声と空爆後報告だという声の両方が上がっているが、確かなこととして諜報機関が居場所に関する極秘情報を入手したことから行われた緊急作戦だったことが分かっている。
タバタバイは2016年にアメリカ政府がテロリストに認定し、彼に関する情報に対して500万ドルの懸賞金を設定するなど、ヒズボラにおいては重要人物。去年9月の前最高指導者ナスララの死後レバノンに戻り、それ以降ヒズボラ軍部の中枢を担っていた。
ヒズボラは報復攻撃について検討中として明言を避けているが、これにはレバノン内から報復攻撃を行えば休戦違反となる再軍備化を内外に認めた形になるが、報復しなければイスラエルから一方的に攻撃を受ける立場になってしまう、という最高指導者ナイム・カセムのジレンマがあると、現地メディア。そんなことから、海外にあるイスラエルに関連する施設・要人への攻撃を視野に入れているのではともされている。
(11/23)
【キブツ・ベエリ最後の人質、ドロール・オールさんの遺体がイスラエルへ】(Y,P,H)
24日にイスラム聖戦は人質1人の遺体を発見したと発表、翌25日の午後にハマスと聖戦はその遺体を国際赤十字に引き渡した。その日の夜には国防軍に引き渡された遺体が中央部にある法医学鑑定センターに到着し、翌日朝にはその遺体が10/7にベエリで殺害され遺体が拉致されていたドロール・オールさん(48)のものであることが判明した。
ドロールさんは妻のヨナットさんと共にベエリで殺害され(遺体はキブツ内で発見)、2人の子供たちノアムさん(17)とアルマさん(13)は生存者としてガザに拉致され、23年11月の最初の休戦期間中に行われた人質解放で解放されイスラエルに戻っていた。ドロールさんはベエリのチーズ工場の責任者とヨガインストラクターという顔を持ち、ベエリのキブツを支えていた。
ドロールさんがイスラエルの地に戻ったのは11月25日だが、2人の子供たちが解放されたのはちょうど2年前の同じ日。ドロールさんの兄弟は「今日まで私たちはまだ10月7日に居ましたが、やっと彼と別れの時を持つことが出来ます。(解放されて半年後の24年5月に父の死を知った)子供たちも、彼の帰宅を待っていました」と取材に対して語っている。
ドロールさんの帰還によりベエリそしてガザ周辺のキブツ住民の人質は全員がガザから解放されたことになり、未だ囚われの身となっているのは警察特殊部隊の警官として戦死したラン・グビリさん(24)と、キブツの農園で働いていたタイ人労働者スディサック・リンタラックさん(43)の2人になった。
(11/24-26)
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【シンベト新長官「テロリストへの死刑執行はテロを抑制」】(Y,H)
先月からシンベトを指揮しているズィニ長官が第一読会で可決されたテロリストの死刑執行を認める法案に対して初めて言及。その中で「政治や倫理・法律的な観点からではなく安全保障という角度からだけで見ると最もテロを抑制するツールとなるだろう」と発言。これまで長年シンベトが示してきた否定的な見解とは反対の認識を示した。
この法案は極右のベングビル国家治安相などにより取りまとめられており、生存している人質たちがガザにもういないことから首相をはじめリクード党も賛成している。シンベトはテロリストへの死刑執行について、テロリストを生かしておくことにより取り調べから情報を得られることや、死刑執行されたテロリストへの神格化や復讐テロの増加への恐れ、そして国際社会からの反応や法律・倫理的観点などから歴史的に否定的な立場を示していた。
したがってこの新長官の発言には、元シンベト長官や高官たちの多くが反発。シンベトがテロリストに対して行った長年の取り調べからテロリストの多くは遺書を書いてからテロ実行するなど、死を覚悟するだけでなく(殉教者になることを)望んでいるケースも多いことが分かっており、「抑制にはならず、帰って安全保障を傷付ける結果になる」と警告している。
(11/21)
【参謀総長と防衛相の確執が再び表面化、ネタニヤフ首相も解決を試みる】(Y,P,H)
23日にザミール参謀総長は、約半年間かけて行われた10/7やそれを引き起こすこととなった国防軍が犯した失態に関する内部報告書の内容を受けて、10/7発生当時任務に当たっていた司令官から旅団長までといった軍上層部少なくとも11人に対して、予備役からの退役や退任命令または戒告といった処分に処すことを発表した。
この中には10/7の惨劇を受けて引責辞任している司令官たちも複数いるため、「大粛清ではない」と報じる大手メディアも。しかしこの軍上層部に対する処分について報道から知ったカッツ防衛相は24日、内部報告書に対するより抜本的な精査が必要とし、防衛省内の監査役である別の司令官に対して30日間の調査期間を与えることを決定。その結論が出るまでの間は参謀総長が進めていた新たな軍高官の任命・昇級について一時凍結するとの声明を発表した。
この報告書は軍内に特設された調査委員会によって行われたものであり、防衛相のこの決定は軍による内部調査への不信感を表すもの。この決定を受けて参謀総長は異例の声明を発表、「12人以上の司令官たちが7か月間行った調査に対して間違いだと表明する決定は疑問を抱かせるもの」と不快感を露わにした。また「より多角的な調査を行うのであれば、軍から独立した客観性のある形であるべき」と別の司令官に対して再調査を命じる姿勢にも苦言を呈し、カッツ氏の介入は軍の非政治・独立性を損なうものと主張した。
両者の対立を解決するためにネタニヤフ首相は翌25日に3者会談を行おうとしたが実現せず。妥協案として個別に会談を実施しているが、両者の間の溝は埋まっていない様子。
(11/24-25)
【超正統派の兵役法案が公表も、実質は免除法か】(Y,P,H)
国会外交防衛委員会のビスムット議長(リクード)が自身で草案しネタニヤフ首相や主要な宗教的指導者たちからの承認を得た超正統派の兵役新法案を発表した。これをうけてビスムット氏は「バランスの取れた良い法案で国防軍・超正統派・イスラエル民族の全てにとって良いもの」と強調。
しかし内容を細かく見ると徴兵者数の目標ラインは上げられている反面、超正統派という定義を「超正統派の高等教育に2年の在籍歴がある者」と幅を持たせることで、厳密には超正統派ではない『元』超正統派がカウントされるようになっていたり、(前案にはあった)徴兵者の中における戦闘兵の割合に関するノルマが除外されていたり、個人に対する制裁措置も緩和されているなど、各メディアは超正統派の兵役法ではなく従来通りの『兵役免除法』であると批判的に報じている。
長年イスラエル社会を悩ませている超正統派の兵役問題だが、与党側からの新法案発表にもかかわらず首相や閣僚たちから歓迎や賛同を明言する声明は聞こえない。野党側からは「国防軍の人手不足という、国家存在の危機に対する解決策からは程遠く、政治的解決に過ぎない」との批判の声が上がっており、与党内の一部議員からも否定的な声が。
それとは反対に兵役新法案での対立により連立離脱していた2つの超正統派政党は来週から議決時には与党と共に投票することを決定しており、新法案が成立に前進すれば近く連立復帰するのではと見られている。
(11/27)
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【「人質ではなく英雄」生還した元人質26人がトランプ大統領を表敬訪問】(Y,P,H)
現地時間の20日夜、トランプ大統領主導による休戦締結で先月ガザから解放された17人を含む計26人の元人質がホワイトハウスを訪問し、トランプ大統領との面会を行った。
元人質たちを歓迎したトランプ氏は「今日あなたたちは人質ではなく、今までに類を見ない世界中に対する英雄だ」と述べ、大統領による非公式の表彰『チャレンジコイン』を26人に対して授与した。
この場所には休戦の主導役となったウィトコフ中東特使や義理の息子であるクシュナー氏など米高官たちも参加。クファル・アザから拉致され先月解放された双子のベルマン兄弟は襲撃により焼失した自宅の家に奇跡的な形で残っていたメズザ(門柱に設置する祈りの書)を大統領に贈り物として送った。
参加者たちはその後、「ワシントン訪問は私たちにとって1つの区切りとなったが、私たちの家族が2年間感じて来た痛みに未だに苦しんでいる家族も居る。全員が戻るまで、これが終わることはない」と共同声明を発表した。
(11/21) |
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[情報源略号表]
文末の( )内の記号が情報源です。(掲載日が異なる場合もあり。)
P=エルサレム・ポスト https://www.jpost.com/(英語)
H=ハアレツ http://www.haaretz.com/(英語・ヘブライ語)
Y=イディオット・アハロノット http://www.ynetnews.com/(英語・ヘブライ語)
[転載・引用・再配布について]
教会活動等の非営利目的ならばOKです。ユダヤ人および
各宗教教派に批判的な文脈での引用はしないで下さい。
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