【南シリアで国防軍が軍事作戦、トランプ大統領はイスラエルを牽制】(Y,P,H)
27日の深夜に国防軍がシリア南部のベイトジンで軍事作戦を実行、イスラエルに対するテロ活動を行っていたムスリム同胞団系のテロ組織のテロリスト3人の自宅に突入して逮捕した。
シリア南部での国防軍を標的とした爆破装置の設置や迫撃砲発射などを行っていたことからの逮捕劇だったが、逮捕後に村を出ようとしたところテロリストたちによる銃撃を受けて重傷者3人を含む、予備役兵6人が負傷した。これに対して兵士たちも応戦し空軍による援護射撃もあり、複数のテロリストが無効化された。
この事例を受けてシリアメディアは少なくとも10人のシリア人が死亡し、空爆を受けて倒壊した建物の下敷きになっている者もいると報じている。
イスラエル側はこのテロ組織がシャラア政権の諜報部と協力関係にありながら、イスラエル軍や(国内少数派で政権による攻撃を受ける)ドゥルーズ派に対しテロ行為を行っていると考えている。
数日後の1日にトランプ大統領がイスラエル・シリア間の緊張関係に言及、「シリアでの結果には非常に満足しており、繁栄した国家への進化にイスラエルが干渉しないことが重要」と発言。南シリアにおける国防軍による軍事作戦に釘を刺している。
(11/28, 12/1)
【レバノン軍、ヒズボラによる地下トンネルをメディアに公開】(Y,P,H)
レバノン軍がメディアの報道陣に対し、南レバノンにヒズボラが建設した地下トンネルの様子を公開した。
公開されたのは計74あるレバノン軍の管理下となったヒズボラによるトンネルの1つで、長さは約100mで台所や野戦病院のような治療室があり、水道や換気のためのパイプが設置されているなど、かなり設備が整ったトンネルだったことが分かるもの。ツアーに参加したアラブ系メディアはトンネルが幹線通りから4分ほどの場所にあったことや、数十の水のボトルや缶詰などが発見されたと伝えている。
イスラエルメディアはこのレバノン軍によるヒズボラトンネル公開について、「レバノン軍が休戦協定を順守し、ヒズボラ武装解除を国際的に進めていることのアピールを狙ったもの」と分析している。
(11/29)
【10時間に2度のテロ―その背景にはパレスチナ内の教育問題か】(Y,P,H)
1日夜から2日にかけての約10時間の間に西岸地区でテロ事件が2度発生した。
1つ目は1日夜にヘブロン近郊で起こった衝突テロで、パレスチナ人の乗った乗用車が交差点に配置されていた国防軍部隊に対しスピードを上げて衝突。女性兵士1人が負傷し、テロリストは逃走した。数時間後に同じ乗用車に乗っていたテロリストを国防軍が発見、逃亡を図ったため無効化された。
2日朝のテロはラマラ北近郊の入植地付近で起こったもので、パレスチナ人不審者に対して兵士2人が尋問と身体チェックを行っていたところ、自身のバッグから刃物を取り出して刺傷。直後にテロリストは無効化されたものの、2人とも軽傷を負った。
犯人は数キロ離れた村に住むパレスチナ人男性で、家を出る際にテロ実行を家族に告げていたのにもかかわらず通報していなかったことから、国防軍はテロリストの自宅を捜索し、家族3人を逮捕し取り調べを行っている。
この2件のテロはハマスなどにより組織されたものではない単独犯で、防衛・諜報関係者は「給与未払いによりパレスチナ内の教育がストップしており、未成年による単独犯テロが最近増えている」とその背景に教育問題があることを指摘している。
(12/1-2)
【国際社会への約束はどこへ?自治政府はテロ教育を継続】(Y)
イスラエルのNPOが2025~26年度のパレスチナにおける教科書に関するレポートを発表。パレスチナの小中高で使用される教科書290冊を分析したもので、パレスチナ解放のための死を辞さない『ジハード』は宗教的義務であるという教育が継続されていることが判明した。
例えば中学校の国語(アラビア語)の授業では読解力を伸ばすための文章として、自爆ベルトを巻いてテロを起こしたりイスラエル人たちの喉を掻き切ったりするテロリストを賞賛する内容が用いられている。また理科系の教科書の中にもテロ教育は見られ、高校の生物の教科書では神経系について説明する挿絵としてイスラエル兵に射殺される瞬間のパレスチナの子どもが採用され、テロに繋がるイスラエルへの憎悪を煽るものとなっている。
アッバス議長はトランプ案にある『自治政府の根本的改革』の一環として、一切のテロ・憎悪教育を廃止すると欧米に対して約束しているが、実質的には何も変わっていないことが露呈された。
(12/2)
【キブツで働いたタイ人男性の遺体が返還、これでガザに残る遺体は1人に】(Y,P,H)
イスラム聖戦がガザ北部で人質の遺体を発見したと発表し、3日夕方に国際赤十字を通じてイスラエル側に返還された。そして4日朝に遺体の鑑定結果が出、キブツ・ベエリの果樹園で働いていたタイ国籍のスティサク・リンタラクさん(42)の遺体であることが判明した。
リンタラクさんは2017年からイスラエルで働いており10/7の朝に果樹園で殺害され、遺体のままイスラム聖戦のテロリストによりガザへ拉致されていた。
リンタラクさんのお母さんの話によると、彼らが住むタイ北部の小さな町ではイスラエルに出稼ぎに行く男性も多く、リンタラクさんは親戚何人かと一緒にイスラエルに来ており、現在でも彼らはイスラエルで働いている。タイ大使館との協力でリンタラクさんの遺体は近く祖国に戻る予定となっており、生前好んで着ていた服を着て葬儀が行われ、地元の寺院で火葬が行われるとイスラエルメディアは報じている。
これで未だガザで囚われの身となっているのは、警察特殊部隊の警官として10/7に戦死したラン・グビリさん(24)の1人となった。
(12/3-4)