【1週間で3人の遺体がイスラエルへ、これでガザに残されたのは3人に】(Y,P,H)
6日夜にハマスがイスラエルに対して遺体を返還。その後のDNA鑑定で遺体はガザ周辺のキブツ自警団の責任者として自身の住むキブツ防衛戦で戦死し、拉致されたリオル・ルダイフさん(61)のものであると発表された。
ルダイフさんはアルゼンチンから7歳の時に一家で帰還し、その直後からガザ周辺のキブツに住み、救急車の運転手として40年間ボランティアするなど地域一帯に貢献していた。
また9日深夜にハマスは2014年の地上作戦にて戦死した後拉致していたハダル・ゴルディンさん(23)の遺体をイスラエル側へ返還。その後の鑑定で本人の遺体であることが確認された。10/7以前はガザで囚われの身となっている人質の数が限りなく少ないこと、そしてギブアティ旅団特殊部隊の指揮官という兵士だったこともあり、ゴルディンさんの遺体はイスラエル・ハマスの双方にとっても象徴的な意味合いを持っていたが、4118日の時を掛けてようやく家族との(無言ではあるが)再会を果たした。11日には葬儀が行われ、最後の敬意を表するために数千人が参列している。
また13日には3人目の遺体がイスラエルへと引き渡され、こちらはベエリのキブツメンバーであるメニ・ゴダルドさん(72)であることが判明。10/7の襲撃時、メニさんは妻アイェレトさんと自宅に居たために家のシェルターへと避難。するとテロリストたちはシェルターに火を着けて2人を誘き出し、メニさんを射殺し遺体をガザへと拉致した。アイェレトさんはその場では見つからずに脱出に成功したが、数時間後に草むらで隠れている所を見つかり彼女もテロリストにより殺害された。
これによりガザに残されているのはベエリ・キブツ最後の人質である男性、警察特殊部隊の兵士、そして労働者として来ていたタイ人男性の3人の遺体のみとなった。
(11/7-13)
【アメリカ、トンネルに残されたテロリストたちの安全な通行を要求】(Y,P,H)
トランプ大統領の娘婿で休戦合意の立役者の1人でもあるジャレッド・クシュナー氏がイスラエルを訪問しネタニヤフ首相と対談。会談ではラファの地下トンネルに残っているとされる約200人のハマスのテロリストに関する処遇について集中的に話し合われ、クシュナー氏はネタニヤフ氏に対してテロリストたちへの『安全な通行権』を求めた。
このトンネルは現在国防軍の管理下にあり、9日に11年の時を経て返還されたハダル・ゴルディンさんの遺体の一部も、この中に隠されていたと考えられている。会談の中で出た案の1つはテロリストたちは武器を捨てて投降する代わりにイスラエルは安全なガザ内部への通行、または身元を引き受ける国への出国を保証。彼らがトンネルを出て誰も居なくなった後にトンネルを爆破するというもの。
国防関係者は不本意ながらも「アメリカの要請通り、何かしらの協定という解決案になるだろう」と話している。
(11/11)
【ヒズボラ最高指導者、武装解除を否定】(Y,P,H)
先週からレバノンにおけるヒズボラの再軍備化とイスラエルによる空爆から短期的な軍事作戦が行われる可能性も報じられているなか、ヒズボラ最高指導者ナイム・カセムが地下壕の中からビデオ演説を行った。
そのなかで、状況がこのまま続くことはありえず、何事にも限界があるとしたうえで「イスラエルによって存続危機の状態にあるが、我々には自衛権がある。自衛を可能にさせる全ての武器について我々は一切放棄しない。降伏よりも重い代償はない」と発言し、武装解除を拒否した。
イスラエル軍報道官はこの日海外メディアに対して説明を行い、南レバノンにヒズボラがテロ拠点を再構築しているだけでなく、シリアなどの隣国から武器を密輸しているとの情報も明かし、イスラエルのヒズボラ空爆はその脅威を受けたものだと説明している。
(11/11)
【ナブルス近郊で激化する過激入植者たちによる暴動】(Y,P,H)
11日の午後、ナブルス近郊の村ベイト・リドに100人以上の覆面をした過激なユダヤ人入植者たちが押し入り、住民の車両や所有物などに対する放火・破壊行動を行い、パレスチナ人4人に怪我を負わせた。
暴動を鎮圧するために国防軍の部隊が急行したところ、部隊と入植者の暴徒たちとの衝突に発展。パラシュート部隊のジープのタイヤに穴が開けられるなどの、被害が出た。中央軍司令官は「(パレスチナ人の)死者が出なかったのは奇跡だった。この状況は許容できるものではなく、厳しい対応が必要」と発言し、入植者たちを批判。丸1日経った12日には入植者たちの行動を「越えてはいけない赤線を越える行為」と批判するコメントをザミール参謀総長も発表している。
軍部の批判とは対照的にネタニヤフ首相やカッツ防衛相が沈黙を守るなか、12日夜にはアメリカのルビオ国務長官までもが懸念を表明。「このような事例がガザで私たちが尽力している休戦に悪影響を及ぼすという危機感がある」と不快感を露わにした。
このような軍部内やアメリカからの懸念・批判の声があるなか13日には、ナブルス近郊にあるモスクに対して放火が行われ、「非難し続ければよい」や「司令官を恐れてはいない」などといった軍に向けられた落書きが壁に行われるという事例が起こっている。
(11/11-13) |