ー ISRAEL NOW!ー
 
「エルサレムの平和のために祈れ」 詩 122
(本誌の発行は、原則として毎週水曜と土曜です。)
◯ 治安
【パレスチナの若者がジェニン近くで死亡、国防軍との衝突で】(Y, Hヘ)
12日の午後、18歳と25歳のパレスチナ人男性が西岸地区ジェニン近郊の町でIDFと衝突し死亡したとパレスチナ保健省が発表。未成年が衝突により死亡したのはこの1日で3人目。軍は作戦中にテロ組織との衝突があったと報告している。(1/13)

【北部のキブツでジャッカルが村に侵入、今年二回目】(P)
13日に北部のキブツでジャッカルが女性を襲い、軽いけが。先週にも同キブツで村人2人がジャッカルに襲われて狂犬病に感染し、駆除に至るまで村は閉鎖されていた。北部では近年、人を恐れなくなったジャッカルが複数頭でキブツ内を歩き回る風景が一般化している。(1/13)

【大麻栽培とともにモモンガとチワワも発見】(Y, Yヘ)
警察が大麻栽培をしているネタニヤのアパートを家宅捜索したところ、密輸入されたモモンガ2匹とチワワ1匹を発見した。大量の現金も発見されており、大麻密売による利益と推測される。この件について犯人は見つかっておらず、警察は捜査を進めている。(1/13)

【レバノン軍がIDFのドローン機を墜落、IDFは認識せず】(Y)
レバノン軍が13日にレバノン領南部でイスラエル軍のドローンを撃ち落としたと発表。イスラエル軍は日常的に無人飛行機をレバノン領空に飛ばしているが、標的にされるのは初めて。イスラエル軍はこの件について報告を受けていなかった。(1/13)

【イスラム聖戦メンバー2人がIDFに対して発砲】(Yヘ)
西岸地区で活動するイスラム聖戦のメンバー2人が、ジェニン近郊で車からイスラエル軍兵士に対して発砲し、銃撃戦に発展した。2人は射殺され、車からは国防軍でも使用されているM16自動小銃が見つかっている。同聖戦のジェニン部隊と国防軍の間では、先週からジェニン周辺で銃撃戦が頻発している。(1/14)

【国防軍が事件の容疑者としてパレスチナ人男性を射撃】(Y)
国防軍がヨルダン川西岸地区でナイフ所持のパレスチナ人男性を射撃し、男性は重傷。事件はパレスチナ暴徒がイスラエル軍に投石中に起こり、男性は車からナイフを持って出てきて、軍に接近。11日にはイスラエル人農夫が西岸地区付近の畑でパレスチナ人に襲撃されている。襲撃者は通行人によって射殺された。(1/15)

【バスで銃声、死傷者はなし】(P)
ヨルダン川西岸地区付近の60号線で、走行中のバスに何者かが発砲。運転手によると死傷者は居なかったがバスに損傷があった。国防軍が調査に乗り出している。(1/15)

【超正統派デモ、警察との衝突に発展】(P, Yヘ)
コシャー認定のない携帯ショップの前で、超正統派約400人がデモをしていたが暴徒化し、店のガラスを破壊したことから警察と衝突した。生卵を投げられ催涙スプレーをかけられた騎馬警官が、デモ隊に突っ込むなど激しい様相となった。超正統派は世俗社会への同化を防ぐため、一般的にネットやカメラがない「コシャー認定」を受けた通話機能のみの携帯を使い、超正統派以外の番号を遮断している。(1/16)

【ハマス、イスラエル捕虜の動画を公開】(Y, P, H)
ハマスが16日、イスラエル人捕虜メンギストさんを映したとされる日付の入っていないビデオを公開した。精神疾患を抱えるメンギストさんは2014年に誤ってガザ国境を越え、以後消息不明でハマスにより監禁されていると推測されている。このビデオはそれ以来の情報で、イスラエル側は事実確認を急いでいる。(1/16)
内政
【コロナ対策センターの続行を計画】(P)
現地報道によると、政府は日曜日にも保健省のコロナ対策センター、及び民間防衛軍のコロナ司令部の閉鎖を3月末まで延期することを決定する模様。前政権は今月末までの活動としていたが、冬場に感染者が増加したことや中国での感染爆発を受け、まだ必要性があると現政権は活動延長について議論を続けている。 (1/13)

【シカゴ大の法律学者がイスラエルの司法改革へ警鐘】(Y)
シカゴ大学ロースクールのトム・ギンズバーグ教授が、ネタニヤフ政権が進めようとする司法改革を進めれば「(強権政治で知られる)ポーランドやハンガリーのようになる可能性もある」との見解を示した。同教授は司法改革自体は賛成としながらも、政権を運営する首相などが裁判を行っている間の改革断行は「危惧すべき」と述べた。(1/14)

【約8万人が司法改革に抗議のデモ】(Y, P, H, Yヘ, Hヘ)
レビン法相が改革案を発表し緊張が高まるなか、安息日明けにテルアビブ中心部で大規模なデモが開催された。ガンツ前防衛相をはじめ野党党首たちや、野党第1党有未来党の議員たちも参加し、民主主義が危機だと声を上げた。同時刻にはエルサレムやハイファでも数千人規模のデモがあり、エルサレムではパレスチナ国旗を振った左派活動家が逮捕されたとの情報も。(1/14)

【首相、司法制度改革は選挙時の民意と主張】(Y)
15日にネタニヤフ首相は前夜の大規模デモについて、11月の選挙と比較して言及した。「11月にも大規模な選挙という民主的デモがあり、何百万人もの国民が投票した。そして選挙における主要な議題の一つは司法制度改革についてだった。」と述べ、司法改革への態度を崩さなかった。(1/15)

【イラン人シーア派指導者が極秘に首相関係者と面会】(Y)
16日の現地報道によると、イラン人シーア派の宗教指導者でイランの有名評論家がイスラエルに極秘訪問しネタニヤフ首相関係者を面会を行った。同氏は報道陣の質問を否定せず、首相関係者との親密な関係を示唆した。(1/16)

【国防軍トップ、第23代参謀長が就任】(Y, P, H)
コハビ氏に代わりヘルツィ・ハレビ氏が国防軍のトップである参謀総長に就任。ハレビ氏は正統派の家庭に育ち、パラシュート部隊から軍のキャリアをスタートした。新参謀長は所信表明演説で、「国防軍は防衛以外の考えには一切拘束されない」と述べた。軍に与えられている西岸地区での統治権の一部を、極右政党はネタニヤフ首相に求めており、コハビ前参謀長も警鐘を鳴らしていた。新参謀長のこの発言も、国防への政治家の過度な介入を牽制するものでは、と考えられている。(1/16)
国際情勢
【イランとシリアが長期経済協定の更新に合意】(Y)
両国は14日にダマスカスでイラン大統領を迎えるに当たり経済協定の更新に合意したと発表。2011年のシリア内戦勃発以降、イランはシリアに軍隊を送りアサド首相の政権維持を援助してきた。(1/15)

【英国、英・イランの二重国籍者処刑を受けイランとの核取引合意を再考か】(Y)
英国系メディアは15日、英・イランの二重国籍者アクバリ氏の処刑をうけ、英国はイランとの核合意への姿勢を再考していると報道。同氏は元イラン国防省高官で、英国のためにスパイ行為を行ったとして告発・処刑されていた。英スナク首相も「無慈悲かつ卑劣な行いだ」と、批判していた。(1/15)

【イラン、シリアへの安価石油の供給を制限、原油価格を2倍に】(P)
関係者によるとイラン当局はシリアに原油の追加輸送については価格を2倍以上の1バレル70ドル相当に増額することを伝えたと、ウォール・ストリート・ジャーナルが報道。またイランは安価石油の現金での納入を拒否し、シリアに前払いを要求している。(1/15)
文化
【退位処分にあった前エルサレム総主教が死去】(Yヘ)
ギリシャ正教の140代目のエルサレム総主教だったイリネオス氏が、今月10日に死去していたことが分かった。2001年に総主教となった同氏だが、正統派ユダヤ教NPOにエルサレム旧市街の物件を売却したことにより、総主教位からの追放が2005年に決定された。同氏は任免を拒否したがそれ以降は14年間、エルサレムで幽閉生活を送り、19年に健康状態の悪化から祖国ギリシャに戻っていた。(1/14)

【国民の将来への安心感、42%に減少】(P, Yヘ, Hヘ)
イスラエル民主主義研究所の2022年データによると、最高裁への支持率が過去最低の42%を記録した。国会や議員を信任しているとはさらに低く18%と、国家に対しての支持は軒並みここ20年で最低の水準に。(しかし国会が可決した法律について国民の57%は、裁判所が審査して場合によっては廃止すべきとも答えている。)また、国民で将来を楽観的に見ている人は49%で、2012年の76%より大幅に減少した。この傾向はユダヤ系市民とアラブ系市民で一貫している。(1/15)

【モデルエージェントのアビタル氏、性的犯罪で起訴】(Y,P)
モデルエージェントのアビタル氏が、当時15歳の未成年を含む女性2人への性犯罪で起訴された。薬物投与後にわいせつ行為を行ったとされ、他にも24人から告発が上がっており捜査中。去年8月にアムステルダムで逮捕され、今月ICPOを通じてイスラエルに身柄が引き渡されていた。(1/16)

[情報源略号表]
 文末の( )内の記号が情報源です。(掲載日が異なる場合もあり。)
 P=エルサレム・ポスト  https://www.jpost.com/(英語)
 H=ハアレツ       http://www.haaretz.com/(英語・ヘブライ語)
 Y=イディオット・アハロノット http://www.ynetnews.com/(英語・ヘブライ語)

[転載・引用・再配布について]
 教会活動等の非営利目的ならばOKです。ユダヤ人および
 各宗教教派に批判的な文脈での引用はしないで下さい。

 
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シオンとの架け橋、京都府


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