【「ユダヤ人になるのが夢」と語っていたアラブ系市民、ハマスに協力し起訴】(Y,H)
北部に住むクリスチャンの女性アラブ市民ラニア・ダンダン(51)がインターネットを通じてハマスのテロ行為に加担した疑いで起訴されたと警察・シンベトが発表した。
シンベトによるとダンダンは実在するイスラエル人に見えるような架空アカウント作成やハマスの利益となる虚偽の情報に基づいたコンテンツ作成し、架空アカウントを通じて発信するなどして、ハマスの心理的テロに加担した疑いが掛けられている。
ダンダンは北部の港町に住むキリスト教家庭に生まれ2006年に離婚を経験した後、宗教的なユダヤ人地区に住んだことをきっかけにユダヤ教への改宗を希望。改宗を試みるがアラブ人を受け入れるシナゴグがなかなか出てこないなど、彼女の改宗プロセスが難航する様子は10年ほど前に大手メディアが取り上げていた。
彼女の近隣住民からはこの事件を受け、「複雑な境遇の末に改宗のプロセスを経ていた彼女がスパイ行為に関わっていたとは信じられない」と驚きの声が上がっている。
(1/16)
【トランプ氏が「平和評議会」の人選発表、ネタニヤフ首相は反発】(Y,P,H)
トランプ大統領は17日にガザ和平計画の第2段階履行を指揮する「平和評議会」のメンバーを発表した。自身が議長を務めその下に娘婿のクシュナー氏やウィトコフ特使、ルビオ国務長官などホワイトハウスの面々のほかブレア元英首相や世界銀行総裁・ユダヤ人ビジネスマンなどが名を連ねている。
また平和評議会の下で運営され、パレスチナ人テクノクラート政権を直接監督する「ガザ執行委員会」の創設とそのメンバーも同時に発表。そこには国連関係者の他にトルコ外相やエジプト諜報部トップ、UAE国際協力相やカタール高官などの名が見られる。
イスラエル軍はこの中でもエルドアン大統領の後継者と目されているトルコ外相やハマスを経済支援しているカタール高官の存在を問題視。ハマスを支持する両国が同委員会で存在感を強めれば、国際社会の経済支援がハマスに流れる可能性が高く、ハマスの武装解除をさらに困難なものとし、ハマスのガザ統治への関与が継続する可能性を指摘した。
これを受けて首相府は「ガザ執行委員会の構成については連携が取れておらず、イスラエルの政策と相反するものになっている」とアメリカの決定に反対する異例の声明を発表。サアル外相にルビオ国務長官と協議するよう指示した。
イスラエルの一部メディアでは問題となっているトルコ・カタールの委員会参画について、トランプ氏はネタニヤフ氏にあえて通知せずに発表に踏み切ったといった報道もされている。
(1/17)
【国防軍、シリアとの安全保障協定に対して危機感を抱く】(Y)
今月再開したイスラエル・シリア間の安全保障の実務者協議に関して、国防軍がその交渉内容の一部に強い危惧を抱いていると現地メディアが報じている。
現在水面下で協議されている協定はイスラエルの安全が守られる対価として、イスラエルは昨年末から駐屯しているシリア側のヘルモン山頂や9つの戦略的地点からの撤退というシリア側の要求を飲むというもの。また国防軍は「イスラエル軍によるシリアへの攻撃を禁止または制限する」という項目が含まれるという情報を得ており、これには特に反対の声が上がっている。
近年イスラエルはシリア上空の制空権を手にしており、イラン・イラクからシリア経由のヒズボラへの武器密輸ルートに空爆を続けている。そのためこのような空爆への制限が掛かれば、ヒズボラの再軍備化が容易になる危険性が考えられる。
またシリア南西部には未だに複数の親イランやパレスチナ系武装組織が活動し、テロ拠点を築いているがこれらへの(テロを防ぐための未然の)攻撃も困難になる。10/7という大きな失態から国防軍は「越境攻撃を阻むことが出来るよう敵との間に緩衝地帯を作り維持すべき」との考えを強く持っていることもあり、撤退とテロ行為への攻撃制限に危機感を強めている。
(1/19)
【平和評議会が正式に設立、ラファ検問所は近く開放へ】(Y,P,H)
世界経済フォーラムが行われているスイス・ダボスで22日、トランプ大統領が主導する『平和評議会』の設立式典が行われた。
式典冒頭では議長を務めるトランプ氏が演説し、中東における平和が実現していると語り、ロシア・ウクライナ戦争も近々終結させる意思を示した。当初の目的はトランプ休戦案の第2段階であるテクノクラートによるガザ暫定政権とガザ武装解除、復興事業を監督するというガザに限定されたものだったがその後、他地域での紛争終結をするという大規模なものへと拡大。
アメリカは60か国に対してこの組織参画を呼び掛け、現段階で中東諸国やトルコ・パキスタンなどのイスラム国やアルゼンチンやパラグアイ、欧州からはブルガリアやハンガリーなど約35か国が加わっている(G7など大国は現段階では参加見合わせ)。式典では『未来のガザ』がイラストなどで紹介され、海岸を使用した観光資源や交通ハブの建設といった計画が発表された。
また「ハマスは生まれた瞬間から武器を握っているが、約束にはコミットしなければならない。武器を放棄しなければ、それは彼らの最後となるだろう」とトランプ氏は改めてハマス武装解除を行うと述べた。
またガザ暫定政府の首相がビデオメッセージを寄せ、そこではイスラエル側が拒否しているラファ検問所の双方向での開放が来週にも行われるとの発表がなされた。これは「最後の人質であるグビリさんの返還を行うまで、ラファ開放を含む第2段階には入らない」というイスラエルの従来の姿勢とは相反するもの。
現地メディアによるとラファに関してはアメリカからの強い働き掛けがあったため来週初めにも閣議でラファ検問所の双方向での開放が承認される見通しとなっている。
(1/22)