【今週のイラン情勢:ハメネイは地下潜伏、当局「2日間で3万人が死亡」】(Y,P,H)
イラン反体制派メディアは24日、イラン最高指導者ハメネイがアメリカの攻撃を恐れてテヘラン市の地下にある『特殊なシェルター』へ姿を隠したと報じた。
軍高官から米攻撃の可能性が高まったと進言を受けてのもので潜伏先の地下シェルターは複数のトンネルが網目のように繋がった大規模な施設とされている。また同メディアによるとハメネイは一時的に全ての決定権を三男マスウドに譲渡したよう。去年6月のイスラエルとの戦争時にもハメネイは家族とテヘラン北西部の地下シェルターへ避難したと考えられており、最高の警戒レベルにあることを物語っている。
翌25日にはタイム誌の取材にイラン保健省高官が応え、今月8・9日のデモだけで3万人が治安維持部隊により殺害され「死者数の数が国の埋葬能力をはるかに超え、遺体を包むポリ袋が不足し救急車の代わりにトレーラーが使用された」とコメント。またイラン警察長官は「我々は命を呈してイスラム革命のために立つ」と警告を発表しつつ、内乱を民意に反して起こしていると(米イをはじめとする)国外勢力を批判した。
続く26日にはテヘラン郊外での9日のデモの最中、革命防衛隊の兵士たちが10代の女性抗議者に性的暴行を加えようとしている映像が国際メディアにより報道された。目撃者によると17歳前後の少女がライフル銃を使って臀部・下半身を殴られてレイプされると脅され、顔を殴られないよう隠しながら助けを求めて叫んだところ、市民たちに止められ未遂に終わった。また女性の抗議者が取り調べという形で性的暴行にあうといった事例が市民からの情報発信により多く報告されている。
28・29日にも新たな動きがあり、空母などの戦力をイラン付近に投入し攻撃への準備を進めるアメリカにハメネイ側近が反応。「限定的攻撃というのは幻想であり、米の攻撃は全面交戦となり、我らは迅速かつ前例のない形で反撃する。攻撃者(アメリカ)やテルアビブ中心部が標的となる」とアメリカそしてイスラエルを警告した。
また米関係者はアメリカが反政府派のデモを活性化させ、政権交代の引き金となる重要な高官や政府関連施設への空爆について選択肢にしていると発言。しかしイスラエル・アラブ諸国の関係者は空爆のみによる政権交代は不可能との姿勢を示しており、イスラエルの関係者は「外圧を通じた政権交代は組織化された国内の反対勢力が必要」と語っている。
(1/24-26,28-29)
【バルセロナでまた反ユダヤ的事例、今度は墓地の破壊】(Y,P,H)
バルセロナにあるユダヤ人共同体は25日に共同体が所有するユダヤ人墓地で墓標が取り去られたり損壊されたりという個人・遺族の尊厳を傷付ける破壊行為があったと同市当局に被害届を出した。
数か月前からユダヤ人やイスラエルに関連する施設を示す反ユダヤ的マップが作成されるなど反ユダヤ的傾向を強めているバルセロナ。地元共同体は「(10/7以降の)デモでユダヤ人への憎悪のスローガンが一般化している。スローガンからユダヤ人へ印を付けるようになり、脅迫が起こり、破壊行為が起きた」とホロコースト前夜を連想させる流れだと悲痛の叫びを上げた。
また同時にスペイン当局にはユダヤ人を標的とした憎悪の増幅に適切な対処をしていないと批判している。これに関してはイスラエル外務省も声明を発表。「この蛮行はサンチェス政権の反イスラエル的な歩みから出た結果だ」と破壊行為だけでなくスペイン政府を批判している。
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【国境なき医師団、スタッフのリスト提出を決定】(Y,P,H)
国境なき医師団は24日に声明でこれまで拒否して来た西岸・ガザ地区内で活動する同団体スタッフのリストをイスラエル政府に提出すると発表した。
イスラエル政府は同団体の活動継続許可の手続きとして、全パレスチナ人スタッフやボランティアのリスト提出を求めていたが団体側は拒否。安全保障上の要件を医師団側が拒否したため、昨年末より国内での活動停止の手続きを始めていた。
これを受けて医師団は「イスラエルは『医師団』とパレスチナ人の同僚にスタッフの情報を提供するか、数十万人のパレスチナ人を見捨てるかという不可能な選択を突き付けた」とイスラエルを批判しながら、リスト提出を発表。
24年にはイスラエルの攻撃で医師団のパレスチナ人スタッフが死亡し団体はイスラエルを激しく非難。しかし国防軍の調査からそのスタッフがイスラム聖戦で科学・電子部門の責任者を務めるテロリストだったことが判明。
他にも別のスタッフがハマスメンバーだったり、ハマス保健省の職員が医師団から給与を得ていたりとテロ組織との関与が指摘されたため、イスラエルはパレスチナ人関係者のリスト提出を国境なき医師団に求めていた。
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