【国連の特別報告官「10/7は現代史で最も大規模かつ残虐な人質事件」】(Y)
拷問や残虐および非人道的行為に関する国連の専門家アリス・エドワード特別報告官がオランダ有力紙の取材に応え、10/7の襲撃・虐殺を厳しく批判した。
襲撃の際には生きたまま焼かれる事例や性器に発砲、強姦などといった性的暴力があり、「現代史で最も大規模な集団拉致であり、記録されているものでは最も残虐な『人道に対する罪』だ」と述べた。
その後2年以上続いた人質の監禁状態には約1/3が遺体として帰って来たとその残忍さを指摘、「光・十分な換気・寝床のない場所の監禁など、拘留に対して国際法が定めた最低限の基準をどの観点からも無視したもの」と語り、意図的に心理的苦痛をハマスやイスラム聖戦が人質たちに与えていたと批判した。
このインタビューでエドワード氏はイスラエルの刑務所におけるパレスチナ人の勾留環境にも言及し、イスラエルも批判している。
人質への非人道的行為は帰還者による多くの証言からも分かっており、この週末にはニル・オズから拉致された20歳男性がBBCのインタビューに自慰行為を促されたり、シャワーにカメラが設置されていたりといった性的嫌がらせを受けていたと証言している。
(1/30-31)
【『国境なき医師団』が書類提出を拒否、今月末にもガザでの活動終了へ】(Y,P,H)
先週ガザ地区などでの活動継続のため、パレスチナ人スタッフの情報をイスラエル側に提出すると発表していた国境なき医師団が提出を拒否。これを受けてイスラエル離散省は「同団体は活動を終了し、ガザ地区から撤退することになる」と発表した。
地元スタッフとして働くパレスチナ人に関する情報提出は同地区内で活動する全ての国際団体が義務付けられており、テロ組織が人道支援を隠れ蓑として使用しないという安全保障上イスラエルは必要不可欠としている。
この決定を下した離散省のシクリ大臣は「(同団体を含む)支援団体スタッフがテロリストだった事例があり、安全保障上の不可欠な要件。国境なき医師団は透明性に欠けている」とコメントを発表している。また同省は現在、代替となる国際団体との協議を行っている。
(2/1)
【今週のイラン情報:米イ軍トップの会談、米・イランは交渉開始へ】(Y,P,H)
先月31日、イラン南部アンダルアバスの国内最大の港で大規模な爆発が起こり、少女1人を含む少なくとも15人が死亡した。イラン政権寄りのメディアによると現場は8階建ての集合住宅で原因はガス漏れとのこと。また一部で報じられているこの爆発による革命防衛隊司令官の死亡は否定している。イスラエルの攻撃ではないかとの憶測も広がったが、イスラエル関係者は否定。
またこの日にはイラン政権トップの1人ラリジャニ事務局長がカタール首相訪問後に「アメリカとの交渉の枠組みが出来つつある」との声明を発表。
トランプ大統領はこれについて「イランとは真剣な話し合いがある」としながらも、外交的解決に懐疑的な口調で発言した。ホワイトハウスも過去の交渉決裂からイランとの外交対話が何の実ももたらさず、イランの時間稼ぎになってしまうと危惧している。
1日には報道禁止命令の緩和を受けて、ザミール参謀総長がアメリカを極秘訪問し米軍トップのケイン統合参謀本部議長と会談していたとイスラエルメディアが報道。この米訪問には将官クラス6人が同行しており、両軍トップ層がイラン攻撃の可能性などに関して議論した。
この日は最高指導者ハメネイが「米の攻撃があれば地域戦争になる」とアメリカを警告、同時に湾岸の米同盟国にも「次に中東内で報復攻撃を行う際は事前通告なしの攻撃になる」と前日の対話路線から一転、好戦的な発言をしている。
3日にはイラン海軍の船舶6隻がアメリカの国旗を掲げた石油タンカーに接近する事案が発生。イラン海軍はタンカーに一時的にエンジンを切って指示に従うよう警告したが、タンカーはそれに従わず周辺に停泊していた米海軍の戦艦の近くへと航行を続け、難を逃れた。同日にはイラン軍が発射した無人機がアラビア海に展開する空母リンカーンに接近、米空軍が撃墜するなど、小さな軍事衝突が発生している。
翌4日にはイラン側が交渉スタートの条件として協議内容を核問題に限定するよう要求。これを受けてアメリカ側は一時的に金曜日に予定されていた直接交渉の欠席を表明した。しかしその後1日足らずで予定通り金曜日の交渉が行われることを両者が認めている。交渉内容はイスラエルが最重要視している弾道ミサイル開発も核問題と並んで交渉されることになっているとイスラエルでは報道されている。
(2/1,3-5)
【イスラエル人のNBA選手が初のオールスター選出】(Y,P,H)
NBAポートランド・トレイルブレイザーズのイスラエル人選手デニ・アヴディアがオールスター投票でウェスタン・カンファレンス第7位となり、自身はもちろんイスラエル人選手初のオールスター出場を果たすこととなった。
NBA挑戦6年目の今年、リーグ14位となる試合平均25.5点を記録するなど大ブレイク中のアヴディア選手は「大きな誇りであり、チームメートやコーチ・スタッフのサポートが無ければ選出はなかった。個人の名誉もだが、今はチームの成功にフォーカスしたい」とコメント、プレイオフ圏入りへ巻き返しを誓っている。
アヴディアはバスケット選手の両親のもとイスラエル北部に生まれ、中学生の時にマッカビ・テルアビブのユースチームでキャリアをスタート。2020年にドラフト9位でワシントン・ウィザーズに入団した。
今回のオールスター選出を受け国内では祝福の声が上がる一方、イスラエル人であり兵役も行っていたということでネット上では反ユダヤ的な誹謗中傷のコメントが上がっている。
(2/2-3)