ー ISRAEL NOW!ー
 
「エルサレムの平和のために祈れ」 詩 122
(本誌の発行は、原則として毎週土曜です。)
◯ 治安

【テロリストがラファのトンネルから奇襲を試み、空軍が攻撃】(Y,P)
30日未明に国防軍はラファ東部の地下トンネルから8人のテロリストが地上に出て、近くに駐屯している部隊に接近する様子を発見。
国防軍が管理する黄色ラインの外側であることからガザ師団が空軍に通報してテロリストの位置を伝え、8人への空爆が行われ、少なくとも3人が排除された。その後国防軍はテロリストが逃げ込んだ地域で捜索活動を行っている。
その少し後にはガザ中部でテロリスト4人が国防軍に接近する事例があり、こちらも迅速な空爆によりテロリストたちが排除された。
これら度重なるテロリストによる地下トンネルの使用継続や奇襲未遂を受け国防軍はラファの地下トンネルの中で東ラファ大隊の司令官を捕縛し、取り調べを行っている。
休戦第2段階となり半月以上が経つが、地下トンネルからハマスのテロリストが出没する事例は後を絶たず、彼らが武器を自ら置くことにイスラエルはかなり悲観的な姿勢を貫いている。
(1/30)

 

【イランとの交渉前にウィトコフ特使がネタニヤフ首相と会談】(Y,P,H)
アメリカのイラン攻撃とその後の交戦の可能性が高まるなか、ウィトコフ中東特使がイランとの直接交渉前の3日にイスラエルを訪問。
防衛相・参謀総長・モサド長官も同席のもと、ネタニヤフ首相と会談した。会談後に首相府はガザ問題に関して「首相はハマス・ガザ武装解除化という妥協できない事項をガザ再建前に行うべきだと強調した」と発表。
またパレスチナ自治政府がガザ統治に関与することがあってはいけないとのイスラエル側の立場を明確にし、UNRWAの支援物資の袋の中から武器が大量に隠されていた例を米側に提示、『ハマス側による重大な休戦違反』だと抗議している。
イラン問題に関してネタニヤフ氏はイランとの度重なる外交的交渉と失敗から「信用できる対話相手ではないとイランは証明し続けている」という理解をウィトコフ氏に語り、米の交渉に悲観的な姿勢を示した。米を含む国際社会は核開発をイラン最大の問題としているが、イスラエルにとっては長距離弾道ミサイルの再開発がより差し迫った問題であり、イランが核問題に関する交渉に終始することで米側がミサイル問題をおろそかにするという危惧が広がっている。
(2/3)

 

【予備役兵の負傷を受け、国防軍がハマス・聖戦の指揮官を排除】(Y,P)
ガザ・黄色ラインの外側に駐屯しているアレクサンドロニ旅団が前日夜、ガザ市東部でテロリストからの奇襲攻撃に遭い予備役の司令官が重傷。この重大な休戦違反を受けて国防軍は局地的な作戦を行った。
標的となった1人目はハマス・ヌフバ部隊指揮官のビラル・アブ=アシで10/7のニル・オズのキブツ襲撃・虐殺を首謀しガザに戻った後には人質の遺体の監視・保管に関わっていたとされている。2人目はイスラム聖戦の北ガザ旅団の士官として10/7の襲撃やその後の国防軍との戦闘、そして聖戦が捕らえた人質の監視を指揮していたアリ・ラジアナ。そして3人目はハマス士官としてシファ病院で監禁されていた女性哨兵ノア・マルツィアノさんを殺害したムハンマド・ハビール。
それぞれシンベトからの機密情報を受けて国防軍が行ったものでパレスチナ側はこの日の攻撃で女性・子供たちを含むガザ市民23人が殺害されたと報道。これに対して国防軍は非戦闘員の被害を軽減させる措置を取ったと主張している。
(2/4)

◯ 内政

【ガザ密輸にシンベト長官の弟が関与で起訴される】(Y,P,H)
ここ数日現地メディアはシナイ半島やイスラエルからの人道支援トラックやドローンなどを利用してハマスが物資の密輸を行っていることを報道。
安全保障上の問題から報道禁止命令が出ていたが29日にその一部が解かれ、この密輸疑惑に関して15人以上のイスラエル人が被疑者として捜査対象となっており、そのうちの1人がシンベトのズィニ長官の家族であることが一斉に報道された。報道と同時に地方裁は声明を発表、ズィニ長官自身に容疑はないが親族が捜査対象となっている利益相反から、本来テロ関連の捜査にはシンベトも関わるがこの被疑者には警察のみが捜査を担当すると決定している。
ズィニ長官は前日に行われた閣議で「密輸は非常に深刻な問題であり、穴は完全にふさがなければならない」と話していたが、自身の親族がその問題の犯人である可能性が浮上している。
2月3日には密輸疑惑で捜査を受けているのがズィニ長官の弟ベツァレル・ズィニであることが報道され、5日にたばこをガザに密輸し1800万円を受け取っていた戦時中の外患などの罪で起訴された。モサド長官の親族が戦時中に外患を行っていたのが事実であれば異常事態であり、ズィニ長官の引責問題に発展することは必至。
(1/29-30,2/3,5)

 

【右派TVが女性兵士を特集で揶揄、軍報道官が批判】(Y)
1日にネタニヤフ首相支持色が極めて強い右派系テレビ局『チャンネル14』が戦闘部隊における女性兵士を「女性の社会参画をアピールするという急進的左派の圧力から国防力はもちろんユダヤ的世界観が損なわれている」と批判的に特集したドキュメンタリーを放映、物議を醸した。
これを受けてデフリン軍報道官は「彼女たちの地位や貢献、そして勝利を揺るがすような試みは許されない」とコメントした。
機甲部隊の師団長で戦闘部隊で兵役に就いた娘の父でもあるデフリン氏は「娘エラは海軍の戦闘兵として奉仕し、彼女の選択に大きな誇りを感じている」と自身のエピソードを紹介、女性の兵士が最前線で戦っている事実があり「戦闘での女性の活躍・貢献は単なるスローガンではない」とメディア名は伏せた形ではあるが同チャンネルを非難した。
この特集に関しては同局内からも批判の声が上がっているようで、同局の女性キャスターは特集の番宣PR後に「女性戦闘兵と男性戦闘兵は平等であり、これを口にすることを恥じるべきではない」と自局の放映内容を暗に批判するコメントをしている。
(2/2)

◯ 国際情勢

【国連の特別報告官「10/7は現代史で最も大規模かつ残虐な人質事件」】(Y)
拷問や残虐および非人道的行為に関する国連の専門家アリス・エドワード特別報告官がオランダ有力紙の取材に応え、10/7の襲撃・虐殺を厳しく批判した。
襲撃の際には生きたまま焼かれる事例や性器に発砲、強姦などといった性的暴力があり、「現代史で最も大規模な集団拉致であり、記録されているものでは最も残虐な『人道に対する罪』だ」と述べた。
その後2年以上続いた人質の監禁状態には約1/3が遺体として帰って来たとその残忍さを指摘、「光・十分な換気・寝床のない場所の監禁など、拘留に対して国際法が定めた最低限の基準をどの観点からも無視したもの」と語り、意図的に心理的苦痛をハマスやイスラム聖戦が人質たちに与えていたと批判した。
このインタビューでエドワード氏はイスラエルの刑務所におけるパレスチナ人の勾留環境にも言及し、イスラエルも批判している。
人質への非人道的行為は帰還者による多くの証言からも分かっており、この週末にはニル・オズから拉致された20歳男性がBBCのインタビューに自慰行為を促されたり、シャワーにカメラが設置されていたりといった性的嫌がらせを受けていたと証言している。
(1/30-31)

 

【『国境なき医師団』が書類提出を拒否、今月末にもガザでの活動終了へ】(Y,P,H)
先週ガザ地区などでの活動継続のため、パレスチナ人スタッフの情報をイスラエル側に提出すると発表していた国境なき医師団が提出を拒否。これを受けてイスラエル離散省は「同団体は活動を終了し、ガザ地区から撤退することになる」と発表した。
地元スタッフとして働くパレスチナ人に関する情報提出は同地区内で活動する全ての国際団体が義務付けられており、テロ組織が人道支援を隠れ蓑として使用しないという安全保障上イスラエルは必要不可欠としている。
この決定を下した離散省のシクリ大臣は「(同団体を含む)支援団体スタッフがテロリストだった事例があり、安全保障上の不可欠な要件。国境なき医師団は透明性に欠けている」とコメントを発表している。また同省は現在、代替となる国際団体との協議を行っている。
(2/1)

 

【今週のイラン情報:米イ軍トップの会談、米・イランは交渉開始へ】(Y,P,H)
先月31日、イラン南部アンダルアバスの国内最大の港で大規模な爆発が起こり、少女1人を含む少なくとも15人が死亡した。イラン政権寄りのメディアによると現場は8階建ての集合住宅で原因はガス漏れとのこと。また一部で報じられているこの爆発による革命防衛隊司令官の死亡は否定している。イスラエルの攻撃ではないかとの憶測も広がったが、イスラエル関係者は否定。
またこの日にはイラン政権トップの1人ラリジャニ事務局長がカタール首相訪問後に「アメリカとの交渉の枠組みが出来つつある」との声明を発表。
トランプ大統領はこれについて「イランとは真剣な話し合いがある」としながらも、外交的解決に懐疑的な口調で発言した。ホワイトハウスも過去の交渉決裂からイランとの外交対話が何の実ももたらさず、イランの時間稼ぎになってしまうと危惧している。
1日には報道禁止命令の緩和を受けて、ザミール参謀総長がアメリカを極秘訪問し米軍トップのケイン統合参謀本部議長と会談していたとイスラエルメディアが報道。この米訪問には将官クラス6人が同行しており、両軍トップ層がイラン攻撃の可能性などに関して議論した。
この日は最高指導者ハメネイが「米の攻撃があれば地域戦争になる」とアメリカを警告、同時に湾岸の米同盟国にも「次に中東内で報復攻撃を行う際は事前通告なしの攻撃になる」と前日の対話路線から一転、好戦的な発言をしている。
3日にはイラン海軍の船舶6隻がアメリカの国旗を掲げた石油タンカーに接近する事案が発生。イラン海軍はタンカーに一時的にエンジンを切って指示に従うよう警告したが、タンカーはそれに従わず周辺に停泊していた米海軍の戦艦の近くへと航行を続け、難を逃れた。同日にはイラン軍が発射した無人機がアラビア海に展開する空母リンカーンに接近、米空軍が撃墜するなど、小さな軍事衝突が発生している。
翌4日にはイラン側が交渉スタートの条件として協議内容を核問題に限定するよう要求。これを受けてアメリカ側は一時的に金曜日に予定されていた直接交渉の欠席を表明した。しかしその後1日足らずで予定通り金曜日の交渉が行われることを両者が認めている。交渉内容はイスラエルが最重要視している弾道ミサイル開発も核問題と並んで交渉されることになっているとイスラエルでは報道されている。
(2/1,3-5)

 

【イスラエル人のNBA選手が初のオールスター選出】(Y,P,H)
NBAポートランド・トレイルブレイザーズのイスラエル人選手デニ・アヴディアがオールスター投票でウェスタン・カンファレンス第7位となり、自身はもちろんイスラエル人選手初のオールスター出場を果たすこととなった。
NBA挑戦6年目の今年、リーグ14位となる試合平均25.5点を記録するなど大ブレイク中のアヴディア選手は「大きな誇りであり、チームメートやコーチ・スタッフのサポートが無ければ選出はなかった。個人の名誉もだが、今はチームの成功にフォーカスしたい」とコメント、プレイオフ圏入りへ巻き返しを誓っている。
アヴディアはバスケット選手の両親のもとイスラエル北部に生まれ、中学生の時にマッカビ・テルアビブのユースチームでキャリアをスタート。2020年にドラフト9位でワシントン・ウィザーズに入団した。
今回のオールスター選出を受け国内では祝福の声が上がる一方、イスラエル人であり兵役も行っていたということでネット上では反ユダヤ的な誹謗中傷のコメントが上がっている。
(2/2-3)


[情報源略号表]
 文末の( )内の記号が情報源です。(掲載日が異なる場合もあり。)
 P=エルサレム・ポスト  https://www.jpost.com/(英語)
 H=ハアレツ       http://www.haaretz.com/(英語・ヘブライ語)
 Y=イディオット・アハロノット http://www.ynetnews.com/(英語・ヘブライ語)

[転載・引用・再配布について]
 教会活動等の非営利目的ならばOKです。ユダヤ人および
 各宗教教派に批判的な文脈での引用はしないで下さい。

 
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