ー ISRAEL NOW!ー
 
「エルサレムの平和のために祈れ」 詩 122
(本誌の発行は、原則として毎週土曜です。)
◯ 治安

【フーシ派のミサイルにより、エルサレムでサイレン】(Y,P,H)
3日の午前4時半頃、フーシ派が放ったミサイルによりテルアビブからユダ低地・エルサレム市内全域(12/28の飛来時は一部のみ)、そしてヘブロン近郊の入植地にかけての約75kmという広範囲でサイレンが鳴った。
ミサイルは迎撃されたが、深夜のサイレンということもありシェルターに急いで向かうなか12人が負傷、エルサレム近郊の住宅で迎撃ミサイルの破片による物損被害が報告されている。またベングリオン空港でもサイレンが鳴ったため空港は約30分間の間一部の業務を停止し、計2便のフライトが海を挟んだ隣国キプロスに緊急着陸することとなった。
この攻撃については民間防衛軍のスマホアプリの不具合により、広い範囲でスマホのサイレンが鳴らずシェルターに行けない人々が続出。軍は原因解明に努めている。また午後にはガザから南部に向けて、8日連続でロケット弾が飛来している。(1/3)

 

【ヒズボラがイスラエルを警告、国防軍はレバノン撤退を延期も】(Y,P,H)
ヒズボラ最高指導者ナイム・カセムがイスラエルとの休戦について言及、「私たちの抵抗によりイスラエルはレバノン深くまで入ることはできず、休戦を申し出ることになった。この抵抗はこれからも続き、(休戦期間の)60日に縛られることはない。私たちの忍耐は60日前に切れる可能性もあれば、それ以降も続くかも知れない」とイスラエルに対して警告した。
設定された60日後にイスラエルはレバノンから撤退することになっており現在残り3週間となっているため、それを意識しての牽制と思われる。
しかしイスラエル側ではレバノン軍が南レバノンに配備されているペースが遅く、また同軍によるヒズボラの拠点破壊も十分行われていないため、撤退を延期する必要があるとの声が上がっている。(1/4,6)

 

【ナハル・オズから拉致された女性兵士のビデオが公開される】(Y,P,H)
ハマスが10/7にナハル・オズ基地から拉致された7人の人質の1人、リリ・エルバグさん(19)のビデオを公開した。ハマスのテロリストにより攻撃された同基地では54人が死亡、そのうちの16人はエルバグさんと同じ女性の歩哨だった。家族がメディアに対して映像の公開自粛を求めているため、新しい1年が始まったことと家族へのメッセージを話していたという内容を静止画とともにメディアは報道。
直近に撮影されたものであるためエルバグさんは生存していると考えられ、家族は「心が引き裂かれるようなビデオで、私たちが知るリリではなかった。首相と防衛相に対し、(ドーハに居る)交渉団が人質解放の合意を取り付けて戻ってくるよう求めた」とコメントを発表している。(1/4)

 

【ハマスが34人の人質解放に合意か】(Y,P,H)
ハマス関係者が海外メディアに「最初に解放する34人の人質リストについて了承した」と述べ、翌6日にBBCなど海外大手メディアもリストに掲載されている人質を実名で報道した。
リストは1.女性と子供たち、2.(4日に映像が公開されたエルバグさんを含む)女性兵士、3.50~85歳の男性市民、4.その他の人質という形に分けられており、この34人の中にイスラエルが犠牲者と発表した人質や男性兵士は含まれていない。報道によるとハマスが作成したものではなく、イスラエルが作成・提示したものに対してハマスが了承したよう。
しかしハマスは誰が現在生存しており誰が死亡しているか明記しておらず、その安否を調べるため1週間の休戦を要求。それに対してイスラエルは無条件での休戦は認めず、(ハマスが解放に対して真剣であることを示すためにも)1週間の休戦の条件としてさらに数人の人質解放を要求している。
このリスト報道を受けて首相府は、「このリストはイスラエルが去年7月に仲介国経由で送付したもので、ハマスからリストや人質の状況などは知らされていない」とコメントしている。(1/5-6)

 

【西岸地区内で銃撃テロ、イスラエル人3人が死亡】(Y,P,H)
西岸地区ナブルスの西約10kmの幹線道路上で、パレスチナ人テロリスト3人によるテロが発生。自家用車で8歳の子供と同乗していた30代の男性警官1人、そして近くにある入植地に住む70代の女性2人が銃撃を受け、駆け付けた救急救命士によって死亡が確認された。
3人のテロリストのうち1人は乗用車の運転を担当、そしてライフル銃を所持した2人が車から降りてイスラエルナンバーのバスや乗用車に向けて発砲。3人のほかにも、バスの乗客9人が重軽傷を負っている。
通り掛かった警備員の男性が拳銃で応戦したため3人は乗ってきた乗用車で逃走、現在シンベトや軍が中心に捜索を行っている。シンベトによると3人はジェニン近郊の住民で、テロなど犯罪者のデータベースに名前があるとのこと。
去年1年間に西岸地区内では180件の銃撃テロが発生、37人が犠牲者になっていることから西岸地区の『ガザ化』を懸念する声も上がっている。(1/6)

 

【ガザ病院のテロ拠点化について、テロリストが自供】(Y,P)
国防軍は、ガザ北部にあるカマル・アドワン病院での軍事作戦で逮捕されたテロリストの取り調べ映像の一部を公開した。取り調べを受けているのはアナス・ムハンマド・ファイズ・アル=シャリフ(21)で、21年にハマスのヌフバ部隊に入隊しながら、同病院の清掃部責任者としても働いていた。
彼は自身を含むハマス・イスラム聖戦のメンバーが病院内に日常的に駐在していたと語り、民間人や患者が多くいるためイスラエル軍が病院を標的にするとは考えず、『安全な避難所』である病院を組織的に拠点化していたことを供述した。
また病院内で何をしていたのかとの質問に対しては、自動小銃や拳銃・手榴弾などの武器輸送の拠点となっていたこと、そこから供給された武器がイスラエル軍への襲撃に使用されていたと語った。(1/7)

 

【ガザで戦車が爆破され兵士3人が死亡、1週間で6人目の戦死者に】(Y,P,H)
ガザ北部のベイト・ハヌンで、国防軍の戦車がテロリストにより設置された爆破装置による爆発が発生。20~22歳の戦車部隊兵士3人が死亡し、他にも3人が重軽傷を負った。
ベイト・ハヌンでは先月末からナハル旅団を中心とした軍事作戦が行われているなか、国防軍を標的にした多くの爆破装置が設置されており、作戦遂行における最大の脅威になっているとのこと。6日には同じベイト・ハヌンに設置された爆破装置により、ナハル旅団の中隊長を含む2人が死亡している。
また6日深夜にはナハル旅団のコマンド部隊兵士もベイト・ハヌンの作戦中に戦死しており、今週の犠牲者は6人とも全てガザ北部のベイト・ハヌンから出たことになる。これで23年10月7日以降の戦死者は、831人に。(1/7-8)

 

【ベドウィン系アラブ市民の遺体がガザから帰還、息子の遺体も】(Y,P,H)
国防軍は人質の1人ユセフ・ジアドネさん(54)の遺体をガザ内で収容したと発表した。
ユセフさんは南部在住のベドウィン系アラブ市民で、ハムザ、ビラル、アイシャさんという3人の子供たちとガザ境界部のキブツ酪農場で働いていたところ、ガザに拉致された。2人の子供は23年の人質解放でイスラエルに帰還していたが、ユセフさんと長男ハムザさん(23)はガザで監禁されていた。
この遺体収容の作戦はラファの地下トンネルに死亡した人質の遺体が複数あるという機密情報から行われたもので、ユセフ・ハムザさん親子の遺体が発見されイスラエルへの輸送後に身元確認が行われ、ユセフさんの遺体は確認されたため現時点では1人だけの死亡という発表になっている。遺体の様子から何週間も前に死亡したとのことで、現在死亡時期と死因に関する調査が行われている。
これに関して、国防軍はユセフさんの死亡のみを発表、ハムザさんに関しては「生命の危険に関する発見」としている一方、防衛相は親子2人が死亡と声明を出すなど情報が錯そうしている。ユセフさんは高齢者ではないが糖尿病持ちで日々の薬剤投与が必要ということから、イスラエルは休戦中の34人の『人道的解放』のリストの中に彼を含めるよう強く要請、ハマスもこれに応じていたが無言での帰宅となった。
10日朝にはハムザさんの遺体が鑑定で確認されたと発表されている。(1/8,10)

◯ 内政

【法相・外相が、国を二分していた司法改革の新案を提示】(Y,P,H)
レビン法相が(法相の就任歴もある)サアル外相と共同で、司法改革の柱の1つである最高裁判事選考委員会の構成に関する折衷案を発表した。
現行では法相と別の閣僚、国会議員2名(通例与党と野党1人ずつ)、最高裁長官と判事2名、弁護士連合会の代表2名の9人で、判事選出のためには7票が必要。それに対し改正案は、弁連代表の代わりに与野党がそれぞれ選出した弁護士を加え、選出に必要な票数を5に減らすことになる。
この案では与党側が持っているのは4票(現行は3)と過半数には届かず、選出条件に「与野党それぞれからの賛成が1票以上必要」との条項が加えられるなど、今までの政府が出した案と比べると野党に譲歩した内容だが、同時に最高裁側の拒否権はく奪されることに。
これに対しては、「与野党双方の合意が必要というバランスのとれたもの」と評価する声があるものの、弁護士2名がより政治色の強いものとなり政治家または政治家により選出された弁護士が3分の2を占めるため、『最高裁の政治化』を懸念する声が専門家や司法府から上がっている。(1/9)

国際情勢

【ブラジルで休暇中のイスラエル人に戦争犯罪による逮捕状が】(Y,P,H)
ベルギーを拠点に活動するヒンド・ラジャブ財団がブラジル連邦裁判所に対して、同国内で滞在するイスラエル人旅行者が「ガザ内複数の地域の破壊行動に関わった戦争犯罪」の疑いがあると、被害届を提出。連邦裁判所は地元警察に対して事件として取り扱い、旅行客に対する取り調べを行うよう命じた。
対象となったイスラエル人男性は10/7の音楽祭での虐殺を生存した後、予備役兵としてガザでの軍事作戦に従事。予備役後に友人たちと共に、ブラジルに休暇で2週間ほど滞在していた。地元警察が逮捕状を発行した段階で駐在イスラエル領事館が連絡を取って事情を説明し即刻退去を指示、(おそらく政府関係からの)支援を得て逮捕されることなくすでに第三国へと出国している。
同財団はこの男性を訴えるため、彼のSNS内のガザでの写真などを『証拠』として集めたことから、国防軍はガザ作戦に参加した兵士たちに対して、作戦中そして海外に居るというSNS投稿を削除するよう通達した。(1/5)

 

【米次期政権中東特使、ドーハ入りか】(Y,P)
トランプ次期政権で中東特使を務める、スティーブ・ウィトコフ氏が数日中のうちに人質解放・休戦交渉に立ち会うため、ドーハ入りする意向であることが分かった。
トランプ氏は「早期締結がなければ、中東が地獄のようになる」とハマスへの警告を続けており、ドーハ入りを前にウィトコフ氏は「大きな進展があり、大統領就任式の20日までに良い知らせがあることを願っている」とコメント。
またこの交渉においてトランプ氏は同氏に対しかなり大きな権限を与えているようで、次期大統領がいかに早期締結のため尽力しているかを強調した。イスラエル側からはこれに対しての公式のコメントはないが、ハレビ参謀総長もトランプ氏と同様「全ての人質を解放する必要性をハマスに感じさせるまで、私たちは手を止めない」と、ハマスに警告のメッセージを発している。
また翌8日にヒズボラ系レバノンメディアは、ウィトコフ次期中東特使のドーハ入りは交渉の締結への『最後の仕上げ』だとガザでの休戦は近いとの姿勢を示している。(1/7-8)


[情報源略号表]
 文末の( )内の記号が情報源です。(掲載日が異なる場合もあり。)
 P=エルサレム・ポスト  https://www.jpost.com/(英語)
 H=ハアレツ       http://www.haaretz.com/(英語・ヘブライ語)
 Y=イディオット・アハロノット http://www.ynetnews.com/(英語・ヘブライ語)

[転載・引用・再配布について]
 教会活動等の非営利目的ならばOKです。ユダヤ人および
 各宗教教派に批判的な文脈での引用はしないで下さい。

 
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