【ウガンダ、ネタニヤフ首相兄の銅像建立を決定】(Y,P)ウガンダ大統領の息子で軍トップのカイネルガバ国防司令官が20日、自身のSNSを通じて同国内のエンテベ国際空港内にネタニヤフ首相の兄であるヨニ・ネタニヤフ氏の銅像を近々建立する意向を発表した。同氏は1976年に同空港内で起こったハイジャック旅客救出作戦に司令官として参加、敵の銃撃を受けイスラエル軍側で唯一の戦死者。ネタニヤフ氏の銅像は彼が命を落としたとされる場所に設置されるとのことで、カイネルガバ氏はこの決定に関して「イスラエルとの血に基づく関係をさらに強めるため。ウガンダとイスラエルを神が祝福されるように」とコメントしている。イスラエル・ウガンダ間は50年代より外交関係があり60・70年代初頭と友好的な関係だったが、72年に当時のアミン大統領が一方的に断行を宣言。76年のハイジャック事件ではパレスチナ解放人民戦線に協力したためイスラエル軍とも交戦したが、85年に国交が回復されている。(2/20)
【今週のイラン情報:イランでデモが再開、3度目の交渉も空爆は不可避か】(Y,P,H)この週末(20~21日)英大手メディアは一斉に、アメリカがイラン攻撃を実行する際にイギリスは自身が所有する軍事基地の使用を認めない姿勢をホワイトハウスに通達したと伝えた。インド洋には英国領ではあるが米軍基地となっているディエゴガルシア島があり、トランプ大統領はイラン空爆の際には同島の基地を使用する可能性を明言。しかしイランは「攻撃に関与した国や基地はイランによる報復攻撃の標的に」と警告しており、これを恐れた英国は同基地使用を認めない決定を行った。また週末には複数の国の関係者が「米イ間の溝は埋められるものではなく、合意よりも交戦の可能性が高まった」とコメント、今まで以上にアメリカによるイラン空爆の可能性が高まったとの報道がされている。22日にはイラン国内でテヘランを中心に複数の大学でハメネイ体制に反対するデモが再開されたとの報道がなされた。デモの映像からは学生たちが「ハメネイ/独裁者には死を‼」とのチャントを繰り返している様子や、デモ隊と革命防衛隊の部隊との衝突などが確認されている。また反体制派のデモと対峙するような形でハメネイ支持派の集会も行われ、アメリカやイスラエルの国旗などが燃やされた。23日には米大手紙がホワイトハウス高官の談話について報じ、米による空爆が行われた場合でもトランプ氏が望んでいるのは限定的な攻撃であり、その目的はあくまでも軍事的核開発放棄のための交渉に(米が望む形で)イランをつかせることで、あくまで外交的解決のツールとしてイラン空爆を捉えていると報じた。またこの日にはレバノンの米国大使館がスタッフ数十人を国外へ一時的に退去させたとの報道もなされている。24日にはイラン革命防衛隊が大規模な軍事演習を実施。これは米との交渉を2日後に控えたなか自身の軍事力とその脅威を誇示するもので、イラン政府系メディアは新システムのミサイルが使用され、弾頭は強化され命中率がさらに向上したと伝えている。26日には再びジュネーブで3度目の米ウィトコフ特使・クシュナー氏とイランのアラグチ外相間での交渉が行われた。交渉は午後に一時中断したのだが、一部メディアはこの中断がアメリカによる1. ウラン濃縮の全面的停止、2. 濃縮ウランの(ロシアなどの第3国ではなく)米側への譲渡、3. フォルド・ナタンズ・イスファハーンの核施設の解体、4. 核合意を(これまでの期限付きではなく)無期限とすること、などイランが受け入れがたい要求をして来たことからイランが一時的に交渉中断を求めたのではないかとしている。その後交渉は再開され、終了後に仲介役のオマーン外相とイラン側は前進と近いうちの再交渉を強調するコメントを行い、アメリカ側も「ポジティブなものだった」とコメント。しかしウラン濃縮や経済制裁緩和など重要な点はまだ合意が得られていない状況であるため、アメリカによるイラン空爆の可能性が下がった訳ではないというのがイスラエルメディアの論調となっている。(2/20-26)
【米大使が「イスラエルが中東の広域支配もOK」と問題発言】(Y,P,H)先週イスラエルに数時間滞在し物議を醸した保守派評論家タッカー・カールソンがその時に行ったハッカビー在イ米大使のインタビュー映像を公開、その中で大使の一言が国際問題に発展している。インタビューの中では聖書にある神が契約を通じアブラハムに与えた土地の話題となり、この土地にはエジプト・シリア・イラクなども含まれることからカールソン氏は「イスラエルがそれら地域全域にも権利を有しているのか」と質問。ハッカビー氏は「彼らが全部取っても良いだろう」と回答した。その直後にイスラエルがヨルダン・シリアなどを侵略しようとしている訳ではなく、あくまでも現在イスラエルの領地の安全と国民の保護を行おうとしているだけ、との発言も行ったがこの中東の広範囲でイスラエルの主権を認めるような発言にアラブ諸国は猛反発。ヨルダン・エジプト・サウジやパレスチナ自治政府などが一斉に「国際法に反する発言であり、中東各国の主権を傷つけるもの。アラブの土地に関してイスラエルが主権を持つことはない」と批判する声明を発表している。これを受けてホワイトハウスは中東各国に米政府が政策転換をしたわけではなく同大使の発言は個人的見解に過ぎないと釈明、火消しを行っている。(2/21,24)
【イスラエル・ボブスレー代表、規定違反でまさかの失格】(Y,P,H)イスラエル・オリンピック委員会は22日、男子ボブスレー代表が大会規定に違反する行為を行ったとして4人乗りの予選を途中棄権すると発表した。それによると予選の1・2回目と下位に沈んでいた代表は予選最終の3度目の滑走に際し、決勝進出の可能性がほぼないこともあり控え登録されていたワード・ファワルセ選手に出場機会を与えたいとのことに。そこで選手交代を行うために選手の1人が脳震とうになったとの虚偽の申告を行い医師の診断を受けたところ何の異常もなく、事情を問いただしたところその選手はファワルセ選手出場のための仮病だと認めた。この事件はイスラエル・オリンピック委員会に対しても報告され、事態を重く見た委員会はIOCに対して事情説明したうえで棄権を申告した。その後ボブスレー代表はSNS上で声明を発表、「望んでいた形での終わりではないことを申し訳なく思うが、イスラエルを代表し歴史を作ったことを誇りに思う」とコメントしている。(2/22)
【インド首相がイスラエルを訪問、戦略的パートナーとして関係構築へ】(Y,P,H)
25日から翌26日にかけてインドのモディ首相がイスラエル訪問を行った。25日の到着時にはネタニヤフ首相とサラ夫人が揃ってモディ氏を迎えて歓迎し、式典の直後に空港内のラウンジにて最初の首脳会談が持たれた。その後エルサレムでモディ氏を迎えての特別国会が開催され、登壇した氏は10月7日以降インドがイスラエルを全面的に支持していることを強調、「インドはイスラエルと共に現在・未来と堅く立ち続ける」と語った。またイスラエルを「イノベーションにおける超大国」と賞賛し両国間の貿易関係をさらに強化なものにしたいとし、ヘブライ語で「イスラエルの国は生きている!」と呼び掛け演説を締めくくった。特別国会ではモディ氏に続きネタニヤフ首相にラピード野党議長そしてオハナ国会議長が歓迎する演説を行い、新設された勲章である『クネセット・メダル』が国会議長からモディ氏へと授与された。翌26日にモディ氏はヤッド・バシェムのホロコースト展示を訪問し、その後2度目のネタニヤフ氏との首脳会談を行った。そこではアグリテックやAI・サイバーセキュリティ、安全保障やそれに関わる基幹技術での協力関係の強化、最大5万人のインド人労働者のイスラエルでの受け入れ、自由貿易協定締結に向けた貿易関係の強化など計16の合意・了解覚書が締結された。共同で行われた記者会見でモディ氏は「我々は歴史的決定を下し、これにより私たちの協力関係は戦略的パートナーシップという新しいレベルに引き上げられた。どのような形であってもテロは許容できないという点で我々は一致しており、対テロにおいて協力を継続する」と、2日間の訪問を総括しイスラエルを後にした。近年のイスラエル・インド間の親密化には、パキスタンのイスラム過激派とインドが衝突関係にあり『対テロ/イスラム原理主義』、またトルコがパキスタンを軍事支援していることから『対トルコ』という2つの点で、両国が一致しているという背景がある。イラン問題で緊張が高まっているにもかかわらずのモディ首相訪問は、両国の緊密な関係を内外に強く示すものとなった。(2/25-26)
【大規模な女性クリスチャンのリーダーツアーがイスラエルに到着】(Y,P)女性クリスチャンのリーダーたちによる120人のグループが26日イスラエルに到着し、イスラエルとの団結・結束を示すためのツアーを開始した。このツアーは、キリスト教におけるユダヤ的ルーツやイスラエルへの理解促進のために働く福音派団体『イーグルス・ウィングス』が企画したもの。同団体のリーダーであるロバート・スターンズ氏は政情が不安化しているなかでのツアー実行について「ユダヤ民族と共に立ち、彼らをサポートし力付けることが出来る。祈りを通じての霊的(にイスラエルを守る)アイアンドームを形成するのが我々の目的」と今回のツアーと自身のビジョンについて語っている。参加した120人の中には福音派の女性牧師や教職者、著名人やメディア関係者・学者の他にビジネス界隈や、アラブ世界の関係者も。ツアーは国会や政府の女性たちとの交流や、虐殺を生き延びた証人とのノバ音楽祭の跡地訪問、アラブ人クリスチャンとのフェローシップや、プリムの祭りの間にはヘルツォグ大統領とミハル夫人とも面会する予定になっている。団体によるとクリスチャンのリーダーを対象としたツアーは数多くあるが、女性リーダーだけによるものとしては「過去最大規模」とのことで、歴史的なツアーだと語っている。(2/26)