ー ISRAEL NOW!ー
 
「エルサレムの平和のために祈れ」 詩 122
(本誌の発行は、原則として毎週水曜と土曜です。)
◯ 治安

【首相邸前で抗議デモ】(Y,P)
カイザリアのネタニヤフ首相邸付近で約300人が抗議デモ。「独裁者の家」などと書かれた看板を持って抗議した。(3/17)

 

【レバノン国境付近でドローン追跡】(Y)
IDF報道部は、レバノン国境付近で不審なドローンを追跡したことを報告した。声明の中で「国家の主権侵害を防ぐため行動し続ける」 とコメント。(3/18)

 

【抗議デモ11週目:衝突起こる】(Y,P,H)
司法制度改革の抗議デモが11週目に入った。国内ではデモ隊と警察の衝突に加え、首相支持者とデモ隊の衝突が発生したりと状況が激化している。ある場所ではリクード党支持者が抗議デモに対して生卵を投げつけたり、車ではねようとした疑いで逮捕者も。南部では遊牧民族のベドウィンも司法改革への抗議デモを行うなど、抗議の輪は拡大している。(3/18)

 

【動画でテロ扇動】(Y)
ソーシャルメディアで刺殺や銃撃でイスラエル人に攻撃する方法を指示するビデオが出回っていると現地報道。最近頻発している若者のテロ事件にも関与している可能性もあるとのこと。(3/18)

 

【法務相宅付近にグラフィティ】(Y,P)
警察は18日、レビン法務相宅付近の壁に同相を攻撃するようなメッセージを落書きしたとして60代の男性を逮捕。同相自宅がある町内の壁に「民の敵レビン」との言葉を書いた疑い。同相は逝去した父親のため喪に服しており、コメントは発表されていない。(3/18)

 

【観光客が被害】(Y,P)
イスラエルのレンタカーを利用していたドイツ人観光客男性が、ナブルスでパレスチナ人の襲撃に遭った。男性はテルアビブ市で借りたカーシェアリング車両を運転しており、同車両にはイスラエルの国旗が小さくあしらわれていた。それを見たナブルスのパレスチナ人たちが、車両を蹴ったり物を投げたりしながら追い回した。男性はアラブ系イスラエル人の助けも受けて無事逃げ出し、その後車はイスラエルに返還された。(3/19)

 

【フワラで襲撃、2人がけが】(Y,P,H)
西岸地区のフワラで19日、銃撃が起こりアメリカ国籍保有のイスラエル人夫婦がけが。夫は元米海兵隊の兵士で、怪我を負いながらも持っていた銃でテロリストに発砲し、怪我を負わせた。その後治安部隊の捜査により、テロリストは逮捕された。現在2人ともが病院で治療を受けている。(3/19)

 

【テロリスト援護のイスラエル人起訴】(P)
3月9日の銃撃テロでテロリストの移動を手伝ったとして、治安部隊はラムラ在住のイスラエル人男性を起訴。(3/20)

 

【テルアビブでの銃撃テロから10日、男性が死亡】(Y,P,H)
3月9日夜にテルアビブ中心部で発生した銃撃テロで、重傷を負い集中治療を受けていたオリ・エシュカルさんが死亡。一緒にいた2人の友人も重傷を負ったが、回復傾向にある。遺族はエシュカルさんの臓器提供を発表。翌日には葬儀が行われた。(3/20)

内政

【国民の多くがヘルツォグ妥協案支持】(P)
現地大手紙の調査によると、ヘルツォグ大統領の提案した妥協案の支持は42%、反対は34%、無回答は24%だった。しかし連立政権支持者の調査結果を見ると、反対が65%と、連立支持者の多くは妥協せずに司法改革を進めることを願っている事が分かる。(3/17)

 

【予備兵が司法制度改革に抗議】(Y,P,H)
国防軍の情報・サイバー部隊予備兵約650人が16日、連立政権が妥協案を否決したため19日をもって志願を取り止めると発表。「我々は独裁者と契約しているわけではない、民主主義が保証されれば戻ってくる」と声明で話した。(3/17)

 

【首相「妥協案は時期を逃した」】(Y,P,H)
ネタニヤフ首相はヘルツォグ大統領の妥協案について「良い時期を逃している。(大統領が呼んだ)国民の案でもなければ、国民の半分も支持していないだろう」とコメント。「裁判官の選任の件について連立側の意見は無視されている。国内で起きているデモについては注視しているが、国民から委任されたことを遂行するだけ」と反応した。(3/17)

 

【国家治安相が司法長官の退陣希望】(Y,P,H)
ベングビル国家治安相は16日、連立政権のリーダー達にアミラ司法長官の解任を打診。司法長官は、同相の警察に対する権限乱用の可能性について指摘しており、両者間で衝突が数週間続いている。同相は「彼女は実質、野党のリーダーになっている」と批判。(3/17)

 

【ユダヤ教指導者がデモに言及】(P)
セファラディーのチーフラビとアシュケナジーの前チーフラビが、それぞれの場で司法改革をめぐる国内情勢について言及。両者とも民族平和の必要性と、民主主義の重要性を説いた。ホロコースト生存者のアシュケナジー前チーフラビは、自身の経験から「私たちは民主主義の真逆を経験しており、誰もあの時には戻りたくない」と話した。(3/19)

 

【連立政権の党首会談】(Y)
司法制度改革について話すため、19日に連立政権で会談の予定。関係者によると、制度改革を進める新たな提案を進める可能性がある。(3/19)

 

【入植活動を一旦停止】(Y,P,H)
イスラエル政府はエジプトでの安全保障サミットを受けて、既存の入植地内での住宅新設は4ヶ月間停止、新しい入植地設置については6ヶ月間停止することを発表した。イスラエル、米国、ヨルダン、エジプト、パレスチナ自治政府の五者による共同声明で表明。来月にも同様のサミットが行われる予定になっている。(3/19)

 

【司法改革、過ぎ越しまでに完了か】(Y)
連立政権の代表者らは19日夜に司法制度改革について再議論し、4月の過ぎ越しの祭りまでに制度改革の法案を通過することを目標とすると発表した。(3/20)

 

【新提案に批判】(P)
副司法長官はロスマン法務委員長が提案した司法改革の妥協案について、「根本的な解決にならない」と批判した。この新提案では裁判官選考委員会のメンバー11人のうち、与党が過半数の6人を占めるというものになっており、最高裁長官についても与党が任命権を持つ。19日夜に連立政権代表の会合で、採択の方向に進めることが決まっている。(3/20)

 

【国家治安相が最高裁から怒って退出】(Y,P)
司法長官がベングビル国家治安相に対して「一線を越えた職権乱用の恐れがある」と発言したことを受け、最高裁が判決。同相は政策概要の決定権はあるがデモの現場などを含む作戦に関する決定権は警察のみにあり、作戦命令の権限は無いとした。同相は怒りをあらわにし、「クーデター」だと批判。法改正も視野に入れるとコメントしている。(3/20)

 

【米大統領と電話会談】(Y,P,H)
ネタニヤフ首相は2ヶ月ぶりにバイデン米大統領と電話会談を行い、司法制度改革への懸念やイランの核保有について1時間半程通話した。首相はフワラのテロで米国籍イスラエル人が負傷した件に触れ、「対テロ行動を取り続ける」と話した。(3/20)

 

【スモトリッチ財務相「パレスチナは存在しない」と発言】(Y,P,H)
フランスで行われた右派活動家イベントに出席したスモトリッチ財務相が、「パレスチナ人とはシオニズム運動と戦うために作られた、架空の民族に過ぎない」と発言した。民族とは歴史や文化、言語や貨幣によって定義され、パレスチナ人はこの基準を満たしておらず、「この事実はイスラエル在住のアラブ人たちに、明確に語られるべき」と話した。また同相が演説した演壇には大イスラエル主義に基づく地図があり、ヨルダンの一部もイスラエルとして色が塗られていた。今月初めの「フワラを消し去るべきだ」に続いての、波紋を呼ぶ発言。(3/20)

国際情勢

【米民主党、イスラエルよりパレスチナに共感か】(Y,P,H)
ギャラップ社の世論調査で、初めてアメリカの民主党支援者がイスラエルよりもパレスチナに共感しているとの結果。21年の調査からイスラエル支持は5%下がって38%、パレスチナ支持は11%増の49%だった。2001年の調査ではそれぞれ51%・16%だったことから、民主党が親パレ化しているのが分かる。共和党支援者のイスラエルへの共感は依然として強く78%がイスラエル、11%がパレスチナ支持。(3/17)

 

【パレスチナのイスラム聖戦指導者とヒズボラ指導者が会談】(P,H)
パレスチナ・イスラム聖戦の代表団は、18日にヒズボラの指導者と会談したと声明を発表。両者はラマダンを前に、19日エジプトでの安全保障サミットでパレスチナ自治政府と会談する予定。(3/18)

◯ 文化

【第12回エルサレムマラソン】(Y,P)
第12回を迎える国際エルサレムマラソンが17日に開催された。コースは議事堂前、首相官邸、博物館前、旧市街などエルサレムの名所を巡る設計に。(3/17)

 

【風力発電で淡水化目指す】(Y)
イスラエルの研究者らは水分供給で海水を淡水化するために、風力のみで発電できるシステムを開発中。垂直に直立するタービンを利用し、少ない動力で発電できるシステムを開発した。今後は遠隔操作を目指し実験を予定。(3/18)

 

【ダビデの塔「世界で最も偉大な場所」に】(Y,P)
エルサレムのダビデの塔はTIME誌の「世界で最も偉大な場所」に選ばれた。京都やエジプトのギザなども含め世界の50の名所が選ばれている。(3/18)

 

【イスラエル車10万台がリコール】(Y)
車両の安全部品の不良でイスラエル車約10万台がリコールの対象になったと国際輸入会社が発表した。そのうち約8万台がスコダ社製、約1.5万台がシート社製の車両。(3/19)

 

【世界幸福度ランクで4位】(Y,P)
国連の2023年世界幸福度ランクでイスラエルが150カ国中4位となり、昨年の9位から大きく上昇した。ランキングは司法制度改革抗議の前にまとめられており、コロナ禍での経済回復が起因しているとの見解も。(3/20)

 

【血友病治療の治験に貢献】(Y)
先天的に発症する血友病の治療のため国際的治験に5名のイスラエル人が参加。血友病は先天的な遺伝子の欠陥により、出血が止まらない状態を引き起こす難病。男性に多く発症されている。今回の治験では血友病を引き起こす欠陥遺伝子転換の手術に成功。(3/20)


[情報源略号表]
 文末の( )内の記号が情報源です。(掲載日が異なる場合もあり。)
 P=エルサレム・ポスト  https://www.jpost.com/(英語)
 H=ハアレツ       http://www.haaretz.com/(英語・ヘブライ語)
 Y=イディオット・アハロノット http://www.ynetnews.com/(英語・ヘブライ語)

[転載・引用・再配布について]
 教会活動等の非営利目的ならばOKです。ユダヤ人および
 各宗教教派に批判的な文脈での引用はしないで下さい。

 
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シオンとの架け橋、京都府


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