ー ISRAEL NOW!ー
 
「エルサレムの平和のために祈れ」 詩 122
(本誌の発行は、原則として毎週水曜と土曜です。)
◯ 治安

【フワラで国防兵2人が銃撃される】(Y,P,H)
フワラで銃撃があり、国防軍兵2人のうち1人が重傷、もう1人が中程度の怪我を負った。パレスチナ解放人民戦線が攻撃声明を出した。軍は2人を救出し病院に運んだあと、幹線道路を封鎖してテロリストの捜索を実施。その後、数百人の入植者がフワラの一口に押し寄せて、デモを行った。(3/25)

 

【空軍予備役兵士のボイコット続く】(Y,P)
ネタニヤフ首相が司法制度改革を断行する発言したことを受け、予備役のパイロット数十人が来週の訓練をボイコットすると表明した。予備役の上官たちの中には、予備役兵士によるボイコットが続き状況が悪化するのではと危惧している者も。(3/25)

 

【兵士同士のいざこざで3人が軽傷】(Y)
休暇中の軍関係者2人がレバノン国境付近を車で走行していたところ、パトロール中の別部隊に遭遇。IDの提示を求められるなど尋問されたところから、殴り合いや石を投げ合うなどのいざこざに発展し3人が軽傷を負った。兵士の1人は威嚇発砲をし、軍の取り調べに対して「命の危険を感じた」と話している。 (3/25)

 

【SNSで扇動男性を逮捕】(Y,P)
警察はTikTokに暴力やテロを扇動する動画を投稿したとして、東エルサレム在住の22歳男性を逮捕。男性は武器の使用を呼びかけ、テロ組織の一員であるとの動画を投稿していた。現在はラマダンのために設置された特別駐在所で取り調べが行われている。(3/26)

 

【アラブ系イスラエル人に差別】(P)
法務省は21日の国際人種差別撤廃デーを記念し、昨年イスラエルで発生した人種差別事件の研究調査結果を発表。調査によると全体の32%の事件がアラブ系イスラエル人を標的に発生したものだった。アラブ系市民はイスラエル人口の21%を占めている。(3/26)

 

【神殿の丘で混乱】(P)
警察は26日神殿の丘の礼拝堂に立ち入り、25日夜にバリケードを築いたパレスチナ人の集団を強制退去させた。26日に予定されていたユダヤ人観光客の訪問時に暴動を計画していたという。最低でも2人のパレスチナ人が逮捕された。(3/26)

内政

【訪英中の首相、共同声明取りやめ】(Y,P)
24日にネタニヤフ首相はイギリスを訪問してスナク英首相と会談したが、数百人規模の抗議デモを受けて会談後の共同声明を直前になって取りやめた。関係者によると、会談は1時間弱続き、司法制度改革よりも両国の強固な関係に重点を置いて進められていたと。(3/24)

 

【首相が防衛相を招集し、緊急会見】(Y,P,H)
ネタニヤフ首相は23日、司法改革の一時停止を求め緊急会見を開こうとしたガラント防衛相を招集。その後防衛相は会見を取りやめ、代わりにネタニヤフ首相が会見を行った。防衛相からの改革断行の危険性についての指摘に触れつつも「裁判官選考委員会の構成を変更する法案の採決は来週にも行う」と発表。司法改革を進める意向を示した。(3/24)

 

【防衛相、司法改革停止要求】(Y,P,H)
ガラント防衛相は25日夜、幅広い合意を得るためにも司法制度改革進行を保留するべきだと緊急会見を行った。同相は予備兵のストを受け「国内の分断が軍をはじめ国防体制にも広がっている。これは国防への最大の脅威であり、私はそれを許さない」と発言。司法制度を変える必要は認識しているが、対話によって進めるべきだと加えた。数週間程国防軍参謀総長やシンベト・モサドの長官らも、司法改革の国防への影響を危惧しており、またこの1週間の間にリクード党議員からも声が上がり国防のトップがそれに加わった形。(3/25)

 

【ガラント防衛相が解任】(Y,P,H)
ネタニヤフ首相は26日午後、前日に司法制度改革の一時停止を呼びかけたガラント防衛相を解任すると発表した。首相は、自身の訪英中に改革の一時停止を求めた防衛相に対して「信頼を失った」と話した。軍や諜報機関からの声を受け、防衛相はここ数日首相に対し安全保障内閣の招集を要請していたが首相は拒否していた。(3/26)

 

【研究大学が抗議で休講】(Y,P,H)
イスラエルの各研究大学は司法制度改革の一時停止を求め27日の講義を休講すると発表。ガラント防衛相の解任を受けて26日午後に代表者が会談し決定。「我々研究大学代表、学長及び経営陣はイスラエルの民主主義を埋没させる危険性のある司法制度の立法に反対を表明し、明朝より講義を休講とすることを決定した」と声明で発表。(3/26)

 

【国内最大労働組合ゼネスト】(Y,P,H)
ガラント防衛相の解任を受けて、国内最大のイスラエル労働組合ヒスタドルート代表がゼネストを発表。緊急記者会見で「国としての道を失っている」とコメント、防衛相の復帰と司法改革の一時停止を要請した。この会見には大手銀行全ての頭取や販売業・アパレル、保険や宿泊業など業種を越えた経済界の面々が集まり、法整備を中止し対話するように呼び掛けた。(3/27)

 

【医療関係者がゼネスト】(P,H)
ガラント防衛相解任を受けてヒスタドルートが断行を決定したゼネストに医師会も加わり、保健維持機構や病院もストライキを敢行。医療機関は緊急医療等のみを少ない人員で行う安息日態勢となった。 (3/27)

 

【ベン・グリオン国際空港機能停止】(Y,P,H)
イスラエル空港当局労働組合代表は27日、司法改革の抗議デモに参与のためストライキを実施するとヒスタドルート本部で発表。離陸作業の停止を宣言した。着陸作業についてはスト開始時に飛行している航空機のみ受け入れるが、ストは司法制度改革が止まるまで続く予定。(3/27)

 

【首相、10時間遅れで会見し改革の一時停止を明言】(Y,P,H)
首相官邸は27日朝に会見をすると告知していたが約10時間遅れの夜8時に会見を行い、幅広い合意を得るために司法改革を一時的に停止すると発表。「国家のために考え責任感からの決定。誠実な対話を約束するのであれば、手を差し伸べる」とコメントした。(3/27)

 

【裁判官選出法審議延期】(P)
裁判官の選出方法を定める法律の投票が司法制度改革の混乱を受け延期。27日夜8時に再度投票を行う予定。(3/27)

 

【国の緊急事態宣言】(P)
ユダヤ機関代表のアモグ氏は国が緊急事態にあるとコメント。「自由国家として独立75 周年を迎える中で一つの国として立たなければならない」と国家の団結の必要性を述べた。(3/27)

国際情勢

【ビジネスでもバーレーンとの関係向上】(Y)
バーレーンの首都マナマで3日間のイベントが開催され、バーレーンとイスラエルのビジネスリーダー300人以上が参加した。イベントには技術関係者や2021年に国交正常化したバーレーンとビジネスでの協力を強化する一歩に。関係者は自由貿易協定を結べる日も近いとコメント。(3/25)

 

【英首相司法制度に憂慮】(Y,P,H)
スナク英首相はネタニヤフ首相との会談で、英国内でも司法制度改革抗議のデモが行われたことを受け、両国関係の軸ともなる民主主義の価値観を保つ重要性を強調した。(3/25)

◯ 文化

【過ぎ越し休暇の海外渡航、記録的増加】(Y)
空港当局は過ぎ越しの祭り休暇の間、ベン・グリオン国際空港を経由して海外渡航をする予定の人が110万人を超える予定と発表。これは人口の12%近くになり、コロナ前の2019年よりも18%増加。行き先は約180ヶ国で、上位3か国はトルコ、ギリシャ、アメリカになっている。(3/24)

 

【エルアル航空便緊急着陸】(Y,H)
エルアル航空のローマ行き737便がキプロス島に緊急着陸した。機体に損傷はなく乗客や乗組員も全員無事。(3/24)

 

【夏に異常気象予測】(Y,P,H)
国立危機管理局は気候変動によって夏季の気温が上昇し危険性が高まるという予測を発表した。6月から9月にかけて数回3-4日間の熱波が起こり、気温が48℃まで上昇する可能性がある。その影響で総電力消費量は上昇し、熱中症等による死亡率も8.5%上がると予測している。(3/26)

 

【観光キャンセル増加、デモ激化の影響か】(Y)
観光会社によると、外国からの観光客の予約キャンセルが増え始めている。パンデミック前の2019年に比べると、2月の予約数は18%減。司法制度改革抗議デモが激化している影響か。(3/27)


[情報源略号表]
 文末の( )内の記号が情報源です。(掲載日が異なる場合もあり。)
 P=エルサレム・ポスト  https://www.jpost.com/(英語)
 H=ハアレツ       http://www.haaretz.com/(英語・ヘブライ語)
 Y=イディオット・アハロノット http://www.ynetnews.com/(英語・ヘブライ語)

[転載・引用・再配布について]
 教会活動等の非営利目的ならばOKです。ユダヤ人および
 各宗教教派に批判的な文脈での引用はしないで下さい。

 
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シオンとの架け橋、京都府


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