【北部にロケット弾が飛来、国防軍はベイルートを報復空爆】(Y,P,H)
午前8時前に南レバノンよりロケット弾2発が撃ち込まれ、北部の国境部でサイレンが発動した。1発はイスラエル領内まで届かず、もう1発も迎撃されたため被害は出ていないが、同市でサイレンが鳴ったのは去年12月以来。
その直後にカッツ防衛相は「キリヤット・シュモナが平穏でないならば、ベイルートが平穏であることもない」と報復を示唆、数時間後に空軍がベイルートに対して報復の空爆を実施した。標的はヒズボラの本拠地ダヒヤ地区にある無人攻撃機に関する武器庫。空爆前に国防軍のアラビア語報道官が標的とその周辺に居る市民に対し避難を呼びかけ、民間人の被害を最小限にするためルーフ・ノッキング(低出力のミサイル投下による事前警告)を行っている。
レバノンのアウン大統領は「ヒズボラによる発射ではなく、さらなる休戦合意違反」とイスラエルを批判。仏マクロン大統領も「裏切り行為」と批判し、近くトランプ大統領やネタニヤフ首相と電話会談を行うとしている。(3/28)
【ハマスが人質5人を解放する意向、開きはあるが合意への期待も】(Y,P,H)
ドーハにおいてエジプト・カタール・ハマスによる休戦延長の協議がなされているなか、ハマスは休戦期間を約50日延長するために5人の生存している人質を解放する用意があるとの姿勢を示した。ハマス指導者はこの報道について、「仲介国から一昨日提示された案に対して賛同した」と認めた。
しかしイスラエルは米ウィトコフ中東特使が提示している10人の生存している人質解放から譲歩しない姿勢を見せており、「数時間前、アメリカと100%連携の取れた対抗案を仲介国に対して提示した」と首相府が公式にコメント。
交渉に詳しい関係者によると現時点で両者間での合意は見られないが「何かしらの合意に至る可能性はある」ようで、(今月12日からの)過ぎ越しの祭りまでには休戦延長の合意が実現するための努力がなされているとのこと。(3/29)
【国防軍、ラファでの軍事作戦の規模を拡大】(Y,P,H)
国防軍は29日、ガザ地区最南端のラファにおける地上作戦をこの週末拡大させたと発表した。ラファでの地上作戦は緩衝地域を拡大させ、ハマス・イスラム聖戦の軍事拠点(武器庫・ロケット弾発射台・テロ司令部など)への局地的な攻撃・排除を目的としているが、大局的に見るとガザ内での軍事作戦を拡大化させることでウィトコフ特使の休戦延長案にハマスが合意するのが狙い。
31日には政府の指示で軍アラビア語報道官が市民に対してラファ近郊のアル・マワシの人道地域に避難するよう呼び掛けている。現時点でラファ全域に地上作戦を拡大させる予定はないとのことだが、4月2日には国防軍がラファでの軍事作戦をさらに拡大している。(3/29,31, 4/2)
【ハマス、自身に反対するデモの主導者を拷問・処刑】(Y,P)
先週後半、数日間連続でハマスのガザ統治反対と休戦継続の声を上げる数千人規模のデモがガザ内部で市民により起こったことを受け、ハマスはデモを主導した市民少なくとも6人に拷問を行い、処刑したことが現地からの情報で29日に判明した。
ガザ市内のテル・アルハワ地区に住むオダイ・アル=ラベイさん(22)はその1人で家族の証言によると反ハマス的発言をデモ内で行い、デモ参加を市民に呼び掛けていたアル=ラベイさんはハマスのメンバーにより自宅から連れ去られ、4時間にわたる残虐な拷問を受けた。その後首にロープを巻かれた形で街を引きずり回され、通行人の面前で殴る・蹴るなどのリンチを受けながら帰宅。家族による手当てを受けたが、その直後に息を引き取ったと家族は話している。(3/30)
【ノバ音楽祭の調査結果が遺族たちに発表されるが…】(Y,P,H)
120人のテロリストが393人の市民を虐殺し、イスラエル史上最大のテロとなったノバ音楽祭での虐殺について国防軍は2日、数百の被害者家族に説明会の実施を開始した。その犠牲・被害者の数からキブツのものとは違い2日間で数度に分けて、調査結果が説明されている。
発表された調査結果は主に音楽祭の開催許可が下りた過程や10/7の早朝から会場で起こった出来事、国防軍が急行した後の戦闘などについて。会場外については取り扱われておらず、会場から北に逃げた参加者たちが幹線道路上やバス停のシェルターで犠牲になったことには触れられず、遺族からは「最も聞きたかったことについての説明はなかった」と厳しい声が上がった。
説明した将官は「私たちは大きな失敗を犯し、事の重大さを理解していなかった」と謝罪したが、説明中に遺族からは「子供の血はお前たちの上にかかっている!!」との悲鳴が上がった。
翌3日には生存者たちを対象とした説明会が行われ、参加者からは怒りや悲しみと同時に「あの日に関する抜けていたいくつかのピースがはまった」や「国防軍が真っ先に過ちを認め責任を取ったことは評価できる」といった声も。
同時に「まだ責任を適切にとっていない者たちがおり、彼らは自覚しているはずだ」と、未だにけじめをつけていない政府への厳しい声も聞かれた。(4/2-3) |