【空中投下した支援物資により、最低でも5人のガザ市民が死亡】(Y,P,H)8日ガザ西部で、アメリカ・ヨルダン・エジプトなどによる支援物資の空中投下が行われたが、複数のパラシュートが開かずそのまま落下。最低でも5人のガザ市民が死亡、複数が負傷した。米軍は情報を把握しているが「アメリカ軍による死亡事故ではない」と、報道内容は否定。またヨルダン側も、自国の物資には開かなかったパラシュートはなかったと報道している。ハマスは同事故を受け空中投下の危険性を指摘、地上からハマス当局に人道支援物資を渡すよう呼び掛けた。(3/8)
【ヒズボラとの戦争を仮定し、国防軍が大規模な演習】(Y,P)国防軍はヒズボラとの全面戦争に備え、北部で大規模な兵站訓練を先週行ったと10日に発表した。レバノン領内を含む北部戦線の部隊に対し武器や水・燃料などの軍事物資の輸送訓練が、貨物機・輸送車などと共に行われた。軍によるとガザでの地上作戦でも同様に計110トンの軍事物資の空中投下が行われており、ヒズボラとの戦争中も行われるだろうとのこと。また北部にある数十の地下駐車場を避難所にしたり、8万食の食料を購入したりと、民間防衛軍も対ヒズボラ戦の準備を進めている。(3/10)
【国防軍、ガザ・ハマスのナンバー3への暗殺作戦を行う】(Y,P,H)9日深夜にあったガザ中心部ヌセイラット・キャンプでの国防軍による空爆が、ハマス司令官マルワン・イサへの暗殺作戦であったと11日報道された。イサはハマス軍部トップのムハンマド・デイフの右腕で、ガザ・ハマス内ではナンバー3。10月7日の虐殺の首謀者で、現在は同キャンプ内に潜伏していると言われていた。軍・諜報部はイサの生死については明かしていないが、作戦は成功したのではと関係者。報道の数時間後にネタニヤフ首相は「ハマスのナンバー4はすでに排除している。ナンバー1・2・3への道の上だ」と、イサ暗殺作戦を暗示するようなビデオコメントを発表している。(3/11)
【イスラエル、ガザの孤児70人以上をベツレヘムへと避難させる】(Y,P,H)10~11日にかけて国防軍はドイツ大使館からの要請を受け、ガザに居る3~15歳のパレスチナ人孤児70人以上をベツレヘムへと避難させた。子供たちはガザ内にあるドイツ資本の孤児院に収容されていたが、開戦後は機能停止に陥っていた。子供たちを乗せたバスはラファ検問所からエジプト経由でイスラエルに入り、パレスチナ自治区に向かったとのこと。この人道支援は安全保障内閣を通しておらず、ベングビル国家治安相にも事後報告だったことから、同相やスモトリッチ財務相など極右閣僚からは批判の声が上がっている。(3/11)
【10月7日以降最大、100発以上のミサイルがゴランに飛来】(Y,P,H)12日の朝、約1時間の間に100発以上のミサイルがヒズボラによりゴラン高原に向けて発射された。大半がアイアンドームによって撃墜されるか市街地外に着弾し、「物損被害や負傷者の報告はない」と国防軍。10月7日以降最大の攻撃で、アイアンドームがどの規模の攻撃にまで耐え得るのかについて計るため、行われたもよう。国防軍は報復として、先月末以来となるレバノン中東部バールベックの司令部2箇所を空爆した。この日国防軍が発表したデータによると、ガザ戦争勃発以降ヒズボラの拠点約4500箇所を攻撃し、ヒズボラのテロリスト750人以上が死亡している。(3/12)
【ラマダンに入り、エルサレムで情勢が緊迫化】(Y,P,H)ラマダン2日目を迎えた12日の夜、エルサレムに隣接するシュアファト難民キャンプで暴動が発生。国境警察に対し火炎瓶や花火を向ける事態となったため、警官たちが発砲で応戦した結果12歳のパレスチナ人少年が死亡した。警察は、花火を警官に向けて発射したための発砲と発表しているが調査を開始、その警官を取り調べている。翌朝にはエルサレム南の検問所で、近くに住む15歳のパレスチナ人がやって来て、包丁で国防軍兵士と警備員の2人を刺傷するテロを起こした。2人は命に別状はなく、テロリストはその場にいた兵士たちにより射殺された。警察庁長官はラマダン月に入りテロ発生の情報がかなりあるとし、「多くが火に油を注ぎ、(エルサレム・西岸地区を)新たな戦線としようとしている」と警戒を呼び掛けた。(3/13)
【南部で殺傷テロ発生、国防軍士官が死亡】(Y,P,H)南部の幹線通り沿いの喫茶店で22歳のパレスチナ系市民が、陸軍士官を後ろからナイフで切りつける刺傷テロが起こった。刺された士官(51)は傷を負ったなかその場でテロリストを射殺したが意識を失い、搬送された病院で死亡した。テロリストは近くのベドウィンの町に住む男性だが、ベドウィン人の母親とガザのパレスチナ人を父に持ち、18歳まではガザに住んでいた。しかし2019年に母の居るイスラエルに移住しイスラエル国籍を取得、ガザ育ちではあるがイスラエル人として家庭を築いていた。遊牧民を起源に持つベドウィンはパレスチナ人としての民族意識は薄く、国防軍の兵役に就く者も多い。テロリストの近親の1人も予備役兵としてガザの戦闘に参加、1月に命を落としていた。(3/14) |