ー ISRAEL NOW!ー
 
「エルサレムの平和のために祈れ」 詩 122
(本誌の発行は、原則として毎週水曜と土曜です。)
◯ 治安

【空中投下した支援物資により、最低でも5人のガザ市民が死亡】(Y,P,H)8日ガザ西部で、アメリカ・ヨルダン・エジプトなどによる支援物資の空中投下が行われたが、複数のパラシュートが開かずそのまま落下。最低でも5人のガザ市民が死亡、複数が負傷した。米軍は情報を把握しているが「アメリカ軍による死亡事故ではない」と、報道内容は否定。またヨルダン側も、自国の物資には開かなかったパラシュートはなかったと報道している。ハマスは同事故を受け空中投下の危険性を指摘、地上からハマス当局に人道支援物資を渡すよう呼び掛けた。(3/8)

 

【ヒズボラとの戦争を仮定し、国防軍が大規模な演習】(Y,P)国防軍はヒズボラとの全面戦争に備え、北部で大規模な兵站訓練を先週行ったと10日に発表した。レバノン領内を含む北部戦線の部隊に対し武器や水・燃料などの軍事物資の輸送訓練が、貨物機・輸送車などと共に行われた。軍によるとガザでの地上作戦でも同様に計110トンの軍事物資の空中投下が行われており、ヒズボラとの戦争中も行われるだろうとのこと。また北部にある数十の地下駐車場を避難所にしたり、8万食の食料を購入したりと、民間防衛軍も対ヒズボラ戦の準備を進めている。(3/10)

 

【国防軍、ガザ・ハマスのナンバー3への暗殺作戦を行う】(Y,P,H)9日深夜にあったガザ中心部ヌセイラット・キャンプでの国防軍による空爆が、ハマス司令官マルワン・イサへの暗殺作戦であったと11日報道された。イサはハマス軍部トップのムハンマド・デイフの右腕で、ガザ・ハマス内ではナンバー3。10月7日の虐殺の首謀者で、現在は同キャンプ内に潜伏していると言われていた。軍・諜報部はイサの生死については明かしていないが、作戦は成功したのではと関係者。報道の数時間後にネタニヤフ首相は「ハマスのナンバー4はすでに排除している。ナンバー1・2・3への道の上だ」と、イサ暗殺作戦を暗示するようなビデオコメントを発表している。(3/11)

 

【イスラエル、ガザの孤児70人以上をベツレヘムへと避難させる】(Y,P,H)10~11日にかけて国防軍はドイツ大使館からの要請を受け、ガザに居る3~15歳のパレスチナ人孤児70人以上をベツレヘムへと避難させた。子供たちはガザ内にあるドイツ資本の孤児院に収容されていたが、開戦後は機能停止に陥っていた。子供たちを乗せたバスはラファ検問所からエジプト経由でイスラエルに入り、パレスチナ自治区に向かったとのこと。この人道支援は安全保障内閣を通しておらず、ベングビル国家治安相にも事後報告だったことから、同相やスモトリッチ財務相など極右閣僚からは批判の声が上がっている。(3/11)

 

【10月7日以降最大、100発以上のミサイルがゴランに飛来】(Y,P,H)12日の朝、約1時間の間に100発以上のミサイルがヒズボラによりゴラン高原に向けて発射された。大半がアイアンドームによって撃墜されるか市街地外に着弾し、「物損被害や負傷者の報告はない」と国防軍。10月7日以降最大の攻撃で、アイアンドームがどの規模の攻撃にまで耐え得るのかについて計るため、行われたもよう。国防軍は報復として、先月末以来となるレバノン中東部バールベックの司令部2箇所を空爆した。この日国防軍が発表したデータによると、ガザ戦争勃発以降ヒズボラの拠点約4500箇所を攻撃し、ヒズボラのテロリスト750人以上が死亡している。(3/12)

 

【ラマダンに入り、エルサレムで情勢が緊迫化】(Y,P,H)ラマダン2日目を迎えた12日の夜、エルサレムに隣接するシュアファト難民キャンプで暴動が発生。国境警察に対し火炎瓶や花火を向ける事態となったため、警官たちが発砲で応戦した結果12歳のパレスチナ人少年が死亡した。警察は、花火を警官に向けて発射したための発砲と発表しているが調査を開始、その警官を取り調べている。翌朝にはエルサレム南の検問所で、近くに住む15歳のパレスチナ人がやって来て、包丁で国防軍兵士と警備員の2人を刺傷するテロを起こした。2人は命に別状はなく、テロリストはその場にいた兵士たちにより射殺された。警察庁長官はラマダン月に入りテロ発生の情報がかなりあるとし、「多くが火に油を注ぎ、(エルサレム・西岸地区を)新たな戦線としようとしている」と警戒を呼び掛けた。(3/13)

 

【南部で殺傷テロ発生、国防軍士官が死亡】(Y,P,H)南部の幹線通り沿いの喫茶店で22歳のパレスチナ系市民が、陸軍士官を後ろからナイフで切りつける刺傷テロが起こった。刺された士官(51)は傷を負ったなかその場でテロリストを射殺したが意識を失い、搬送された病院で死亡した。テロリストは近くのベドウィンの町に住む男性だが、ベドウィン人の母親とガザのパレスチナ人を父に持ち、18歳まではガザに住んでいた。しかし2019年に母の居るイスラエルに移住しイスラエル国籍を取得、ガザ育ちではあるがイスラエル人として家庭を築いていた。遊牧民を起源に持つベドウィンはパレスチナ人としての民族意識は薄く、国防軍の兵役に就く者も多い。テロリストの近親の1人も予備役兵としてガザの戦闘に参加、1月に命を落としていた。(3/14)

内政

【「兵役に就くのであれば海外移住」とチーフラビが爆弾発言】(Y,P,H)セファラディー系超正統派の霊的指導者であるラビ、ヨセフ・イツハク師が9日「(聖書時代は祭司階級だった)レビ族は兵役が免除されていた。もし兵役が強要されるのであれば、我々は海外に行く」と呼び掛けた。戦争もありここ最近、建国以来続いている超正統派の兵役免除を改正すべきとの声が上がっており、ラビの発言はそれに対する超正統派側からの明確なNoになった形。この発言に世俗派や野党からは猛反発の声が上がる一方、超正統派が離れれば連立崩壊の可能性もあるため与党側からは沈黙と、対照的な反応が見られている。(3/10)

国際情勢

【バイデン大統領「人道支援拡大のため、ガザに埠頭を建設」】(Y,P,H)バイデン大統領は7日に一般教書演説を行い、人道支援のためガザの海岸に埠頭を建設すると発言した。食料・薬品などより多くの物資を届けるという点から、臨時埠頭の重要性を強調。ただ「アメリカ兵はガザの地を踏むことはない」とし、イスラエルに対して協力を呼び掛けた。すでに米軍はガザ北部の海岸を調べ候補地の調査・選定を行っており、イスラエル側もこの計画については把握していたが、突然の発表に驚きを見せている。物資を運ぶ貨物船はキプロス港から出航し、セキュリティーチェックもキプロスで行われるよう。10日には、すでに米軍の兵站部隊が地中海に向けて出発したと報じられた。(3/8,10)

 

【米英仏が10月7日の性的暴力に関し、安保理会合を要請】(Y,P,H)今月4日に国連調査団がハマスによる性的暴力行為を発表したことを受け、米英仏は7日国連安保理の緊急会合を開くよう要請した。イスラエル外務省はこの常任理事3か国の他、価値観を共有していると考える日本やスイスなど計8つの理事国に対し、会合開催を要請していた。カッツ外相は「要請に応じた全ての国に対し感謝したい。また他の国もこれに加わることを期待している。正義と倫理観にとっての大きな勝利だ」とコメントする一方、ハマス側は「報告書は真実ではなく、何の証拠もない専門性のないもの」とし、レポートの撤回を求めている。(3/8)

 

【エルドアン大統領「ネタニヤフ政権は今日のナチス」】(Y,P,H)ガザ開戦以降ハマスを擁護し、イスラエルへの非難のみを繰り返してきたトルコのエルドアン大統領は9日、演説を行い「ネタニヤフと彼の政権は今日のナチス。ヒットラーやムッソリーニ、スターリンと同等」と発言した。またハマスに関してはテロ組織ではないと明言、「トルコはハマスの指導者たちと対話をしており、後ろ盾として堅く立つ」と話した。ネタニヤフ首相はXを通じ、「殺害者やレイピストを支持、アルメニア人やクルド人虐殺を否認し、自身への反対者を排除するエルドアンから、倫理について教わる事はない」と反論している。(3/9)

 

【米「ラファで作戦を実行すれば軍事援助の制限も」】(Y,P,H)アメリカメディアは11日夜、イスラエルがガザ最南部ラファで軍事作戦を開始した場合、米政権はイスラエルへの軍事援助制限も視野に入れている、と報道した。先週にはワシントンポストが、ラファでの作戦時には米国製兵器の使用を禁止する可能性がある、とのアメリカからイスラエルへの警告について報じている。この1週間ほどバイデン大統領とネタニヤフ首相の関係悪化はさらに表面化しており、バイデン大統領が「ラファでの戦闘はレッドラインだ」と発言すれば、直後にネタニヤフ首相が米TVに出演し「イスラエルにもハマスが生き残るというレッドラインがある」とやり返していた。(3/12)

 

【南アフリカ「イスラエル軍での兵役経験者は逮捕対象」】(Y,P,H)南アフリカのパンドール外相は13日の演説で、イスラエル国籍を所持し国防軍での兵役経験のある自国民に対し、「あなたたちが祖国(南ア)に戻った際、私たちは逮捕するつもりだ」と述べた。また国民に対してはイスラエルに対する反対運動をより一層行い、イスラエルを支持する国の大使館前に行き、「イスラエルはジェノサイドを行っている」との看板を掲げデモを行うよう呼び掛けた。南アは昨年末、国際司法裁判所に対しイスラエルがジェノサイドを行っていると提訴しており、イスラエルには6つの命令が下されたが、南アが求めていた即時停戦命令は含まれていなかった。(3/13)

◯ 文化

【ユーロビジョン参加曲「ハリケーン」が発表】(Y,P,H)10日にイスラエル公共放送は、イスラエル代表のエデン・ゴラン(20)がユーロビジョンコンテストで歌う「ハリケーン」を公開した。第1候補の楽曲「10月の雨」が政治的な内容としてコンテスト側から却下されたため、曲名・歌詞を変更してできたこの曲は、個人的な危機を克服しようとする若い女性を題材としている。正式な楽曲発表前にパレスチナ支持者によりリークされ反イスラエル的なミームとして使用されるなど、楽曲発表前にも問題が発生したなか無事発表された。ゴランさんは「今までのどんな時よりも、誇りをもって国を代表することは重要です」と話している。(3/10)


[情報源略号表]
 文末の( )内の記号が情報源です。(掲載日が異なる場合もあり。)
 P=エルサレム・ポスト  https://www.jpost.com/(英語)
 H=ハアレツ       http://www.haaretz.com/(英語・ヘブライ語)
 Y=イディオット・アハロノット http://www.ynetnews.com/(英語・ヘブライ語)

[転載・引用・再配布について]
 教会活動等の非営利目的ならばOKです。ユダヤ人および
 各宗教教派に批判的な文脈での引用はしないで下さい。

 
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シオンとの架け橋、京都府


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