★ヒズボラの休戦違反でイスラエル兵3人負傷、報復攻撃で市民が死傷し、緊張高まる
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ー ISRAEL NOW!ー
「エルサレムの平和のために祈れ」 詩 122
(本誌の発行は、原則として毎週土曜です。) |
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【ヒズボラの休戦違反でイスラエル兵3人負傷、報復攻撃で市民が死傷し、緊張高まる】(Y,P,H)
南レバノンに駐屯する国防軍部隊が15日未明、ヒズボラによる無人攻撃機の攻撃を受け、将校1人と兵士2人が負傷した。3人のうち2人は重傷で病院へ緊急搬送され、治療を受けている。
ヒズボラによる国防軍への攻撃は休戦違反に当たることから、イスラエルは山稜周辺のヒズボラのテロ拠点を大規模に攻撃し、拠点の破壊とともに精鋭ルドアン部隊の司令官らを排除した。
一方、これらの攻撃では民間人にも被害が出たとされ、レバノンメディアは一連の攻撃で11人が死亡、19人が負傷したと報道。女性や子供も死傷者に含まれているとし、アウン大統領らレバノン政府関係者は民間人の死は明確な休戦違反だとイスラエルを非難、これはイスラエル軍の撤退とヒズボラの武装解除を目指す米国主導のプロセスに対するイスラエルの明確な反対の意思表示になり得ると述べた。
これを受けイスラエル側は安息日中としては異例の首相府声明を発表。今回の事態はヒズボラによる休戦違反から始まったと時系列を強調したうえで、国防軍は攻撃対象となった軍事拠点に民間人が意図的に配置されていたことを後から把握したと説明した。そのうえで、イスラエルが市民を標的にしているとの批判を生み出すため、ヒズボラが「人間の盾」を利用していると非難した。
イスラエル高官によると、この安息日中の異例の声明はレバノン側への説明を重視した対応であり、さらに首相報道官を通じ「より真剣な交渉」に応じる用意があると交渉継続への姿勢も示している。しかし、イランは14日に代理組織であるヒズボラへの攻撃に対して報復する姿勢を関係者に対して示唆している。したがって南レバノンでの緊張が沈静化し外交交渉へと戻るのか、それともイランを巻き込んでさらに戦局が緊迫化するのか、予断を許さない状況となっている。
(8/15)
【シリア空爆の標的はトルコ―イスラエルの軍事的レッドライン】(Y,P,H)
18日未明にイスラエル空軍はシリア北西部のアブ・アル=ドフール空軍基地に異例の空爆を実施した。滑走路や倉庫が標的となったとされる。攻撃前にトルコ軍の使節団が基地を訪問したとの情報があり、今回の空爆はシリア国内で軍事的影響力を拡大するトルコへの警告との見方が強まった。
その後イスラエル側は空爆を事実上認め、トルコの軍事的進出を阻止する意図があったと説明。さらに国際メディアは攻撃の数日前にモサドのゴフマン長官がシリア外相と電話会談し、シリア国内のトルコ軍の存在について協議していたとの情報を報じた。
これらを総合するとトルコの支援を受けてシリアが軍事力を再建する中、イスラエルが自国の安全保障上の「レッドライン」に近づいたと判断し、トルコとシリア双方に警告を送った攻撃だった可能性が高い。ネタニヤフ首相もトルコのシリアへの軍事的進出を容認しないとした上で、警告を「理解させるための措置だった」と説明している。
トルコのシリア北部への軍事介入は10年以上続いており、現在もトルコはシャラア政権を軍事的に支援し、特に諜報部門などで影響力を拡大している。イスラエルが最も警戒するのはトルコによるシリア空軍の再建。イスラエルのシリア上空での制空権が弱まり、イラクやイラン方面への戦略的な作戦の自由も制限される可能性が危惧されるからだ。
空爆直後にはイスラエルとトルコの直接衝突を懸念する声も出たが、現在は両国とも交戦を望んでいるわけではないとの分析が主流となっている。両国は互いを「敵国」ではなく「対立国」と位置づけており、今後も直接交戦を避けながら軍事的・外交的圧力を掛け合う状態が続くとみられる。
また、シャラア政権もトルコへの過度な依存を避け、一定の独立性を維持しようとしているとの見方が強い。今後イスラエルがトルコのシリアでの軍事的影響力をどこまで許容するのか、そしてトルコの影響下でイスラエル・シリアの関係がどう変化するのかが焦点となる。
(8/18-20)
【イスラム国参加を画策した20歳を起訴、ベエルシェバでテロ計画か】(Y,P)
南部に住むベドウィン系男性のアブドラ・ガルガウィ被告(20)が18日、イスラム国(IS)のシリア支部への参加を画策し、南部最大の都市ベエルシェバでテロを計画した疑いで起訴したことを警察とシンベトが発表した。
起訴状によると、被告は2022年からネット上でイスラム国に関するコンテンツに触れ始め、その後、イスラム国のメンバーや関係者とメッセージアプリを通じて交流。当初は第三国を経由してイスラム国への参加を画策していた。
これは困難との理由から一度断念したが、イスラム国を模倣したテロを国内で起こすことを考えるようになったという。そしてここ数か月間はベエルシェバにある有名クラブを標的に爆破と銃乱射のテロを実行するため、ネット上の情報をもとに爆発物の製造・実験を行ったほか、小銃や機関銃の所持や売買、銃撃訓練などを行っていたとされる。
シンベトなどは以前から被告の動きを把握しており、本人や家族に複数回の警告を行っていた。しかし被告がテロ活動を続けたため、先月19日に自宅で逮捕されていた。
(8/18)
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【ロンドンのアラブ系書店に『我が闘争』、元モサド長官も英国の反ユダヤ主義を警告】(Y)
今月初めにロンドン中心部にオープンしたアラブ系書店「アファック」にヒトラーの著書『我が闘争』が陳列されていることが発見され、議論を呼んでいる。
保守系の市議会議員が同書店を訪れた際に発見し、その様子をSNSに投稿した。書店側は「賛否両論のある書籍を置くことがその書籍の思想を支持することを意味するわけではない」と釈明。
英国では『我が闘争』の販売自体は禁止されていないが、同書はヒトラーが反ユダヤ主義を含む自身の思想を広めるために用い、ホロコーストにつながったため、一般的な書店で目にする機会はほぼない。このため、英国のユダヤ人コミュニティーや反ユダヤ主義対策団体などから取り扱いの中止を求める声が上がっている。
この一件が国際的なニュースとなったタイミングで元モサド長官のコーヘン氏が英「タイムズ」のポッドキャスト番組に出演。コーヘン氏はモサドが英国の情報機関MI5(保安局)と情報面で協力し、過去にテロを多数阻止してきたと明かした。そのうえで「ユダヤ人がロンドンやマンチェスターの街を歩くことが安全ではないという状態は英国にとって大きな問題だ」と述べ、英国で高まる反ユダヤ主義への警戒を訴えた。
書店での『我が闘争』の陳列と元モサド長官による警告は反ユダヤ主義的な事例が相次ぎ、ユダヤ人の安全が現実的な問題となっている英国の現状を浮き彫りにしている。
(8/14)
【クシュナー氏がハマス・ネタニヤフ氏と相次ぎ会談 ロードマップ履行を働き掛け】(Y,P,H)
トランプ大統領の娘婿で米の中東政策における実質的な最高責任者であるジャレッド・クシュナー氏が16日にエジプトでハマス幹部と、翌17日にイスラエルでネタニヤフ首相と会談し、平和協議会が発表したロードマップの履行を両者に働き掛けた。
16日の会談でクシュナー氏はハマス幹部と交渉団にガザ統治の放棄と完全な武装解除、テロ拠点の破壊へのコミットメントを改めて要求。また迅速な統治権のテクノクラート政権への譲渡と国際安定化部隊(IFS)配備の協力も求めた。
この会談ではハマスなどテロ組織の武装解除時に押収された武器について、ロードマップに記載されたガザ内での保管からガザ外への持ち出しに米国・協議会側が立場を変えたことも伝えられたという。
ハマス側はロードマップにコミットする姿勢を示したものの、武装解除についてはイスラエル軍の撤退とガザ復興が並行して行われるべきだと主張。またガザ統治権は放棄するものの、今年11月のパレスチナ自治区総選挙へ政党としての参加を求めたと報じられている。
その後クシュナー氏はイスラエル入りし、17日にネタニヤフ首相と4時間以上にわたり会談。ネタニヤフ氏はハマスの武装解除の完了・確認まで、現在ハマスと国防軍を分ける「黄色ライン」から撤退する意向はないと表明した。
これを受け両者は武装解除が完了するまでガザ復興を行わず、統治・武装組織としてのハマスの終焉を最大の目的とすることを確認。平和協議会側もイスラエルに「ガザ全体の武装解除を終えるまで、ガザからの全面撤退は求めない」と伝えた。ただし、現在のラインから部分的に撤退するかについては明確な姿勢を示していないもよう。
このように最大の争点はハマスの武装解除とイスラエル軍の撤退の順序で、お互いが相手側の履行を条件としているため、平行線をたどっている。今後もクシュナー氏や平和協議会を中心に双方へロードマップへのコミットを求める働き掛け・圧力が続く見通し。
一方、会談翌日にはロードマップで合意された「双方による段階・並行的な履行」から、完全な武装解除→イスラエルのガザ全域からの撤退という1ステップ型へ方針転換したとの報道も出た。協議会関係者によると、これにより「ギャンブル的要素や見せかけの履行などといった可能性を排除」できるという。
現段階では最初に履行する側のハマスがどう反応するかに注目が集まっている。
(8/16-17)
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【アラブ系のハライリ選手がクリスタル・パレス移籍、イスラエル史上最高額を更新】(Y,P,H)
先月イタリアの強豪インテルへの移籍が合意に達しながら、メディカルチェックを通過できず破談となったアラブ系イスラエル人選手アナン・ハライリ選手の15日、英プレミアリーグのクリスタル・パレスへの移籍がクラブから正式に発表された。
21歳のハライリ選手は昨季、ベルギー1部のユニオンSGに所属。移籍金は約2500万ユーロ(約46億円)とされ、イスラエル人選手として史上最高額の移籍金となる。
ハライリは高いインテンシティーを持ち、ドリブルで局面を打開する能力や両足でフィニッシュできる右サイドの選手と紹介されており、英メディアではクリスタル・パレスから欧州トップクラブへ移籍したオリーセやエゼらと比較されるなど、大きな期待を集めている。
イスラエルでも今回の移籍は肯定的に報じられている。背景には同クラブがユダヤ系アメリカ人の実業家らが共同オーナーであることに加え、10/7のハマスによる攻撃直後、沈黙を守るプレミアリーグの他クラブとは対照的にイスラエル支持を明確にする声明を発表したことなどがある。こうした背景からイスラエルではパレスが「プレミアリーグで最も親イスラエル的なクラブの一つ」として捉えられている。
また、ハライリのキャリアという観点からもいきなり欧州のトップクラブに移籍するより、大きなプレッシャーにさらされずにプレミアリーグの強度に適応できる環境だと、イスラエルの評論家からも期待の声が上がっている。さらにクリスタル・パレスには主力の鎌田大地選手に加えて、今夏加入した冨安健洋選手も所属しているため、日本代表選手との「共闘」にも注目が集まっている。
(8/15-17)
【「デスシェルター」から生還した2人が結婚、10/7を乗り越え希望の門出】(Y)
ノバ音楽祭に参加中にハマスの攻撃を受け、会場近くの「デスシェルター」を生き延びたエリヤ・コーヘンさんとズィブ・アブドさんが19日、結婚式を挙げた。
2人は10代の頃から10年以上交際しており、10/7には会場から逃げ、レイームの交差点にあるシェルターに約30人で身を潜めていた。そこにテロリストが集結し、手榴弾や銃撃、ロケットランチャーで攻撃を受け、半数以上が犠牲となったことから「デスシェルター」と呼ばれている。
その中で2人は生き残ったが、コーヘンさんはガザへ拉致され、アブドさんは犠牲者の中に身を潜めていたことで拉致を免れ、保護された。コーヘンさんは2025年2月に解放されるまで囚われの身となった。2人が近く婚約する予定だったことから、アブドさんは「私の婚約者はガザで囚われている」と訴え、人質解放のための活動に従事。その後、コーヘンさんの解放から数か月後に2人は婚約を果たした。
結婚式はイスラエルの元チーフラビが司式を務め、有名歌手も祝福の歌を披露するなど約1000人が参加。新郎新婦の入場時には、ノバ音楽祭で犠牲となった親族や友人たちが2人を祝福する音声がAI技術によって流され、感動的な式となった。
「デスシェルター」からの生還、そして結婚へとたどり着いた2人の姿は10/7の惨劇を乗り越えた希望のニュースとしてイスラエル各メディアで報じられ、2人の門出を祝った。
(8/19)
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[情報源略号表]
文末の( )内の記号が情報源です。(掲載日が異なる場合もあり。)
P=エルサレム・ポスト https://www.jpost.com/(英語)
H=ハアレツ http://www.haaretz.com/(英語・ヘブライ語)
Y=イディオット・アハロノット http://www.ynetnews.com/(英語・ヘブライ語)
[転載・引用・再配布について]
教会活動等の非営利目的ならばOKです。ユダヤ人および
各宗教教派に批判的な文脈での引用はしないで下さい。
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