【フーシ派からクラスター弾、報復として空軍はサナアを空爆】(Y,P,H)
22日21時前、イエメン・フーシ派が発射した弾道ミサイルがイスラエル中央部に飛来し、テルアビブを中心とした海岸部からユダ内陸部までの広範囲でサイレンが作動した。当初は着弾することなく空中分解しその破片が内陸部に落ちたと考えられていたが、その後国防軍はミサイルがクラスター爆弾を搭載していたことによるものだと発表。
6月にはイランからも同様の攻撃があったがフーシ派からは初の事例になり、これを重く見たイスラエルは24日、首都サナアにある大統領宮殿やフーシ派が使用する燃料庫・発電所へ空爆を行った。同宮殿はフーシ派が大統領を追放して以降大統領府として機能していない。軍報道官は「軍事施設の敷地内にあり、テロ拠点化しているため」との声明を発表している。
(8/22, 24)
【テルアビブでのテロ未遂、ナブルスの男性を逮捕】(Y,P,H)
24日夜にシンベトと警察のテロ対策特殊部隊が合同作戦を行い、西岸地区ナブルス在住で不法滞在していたパレスチナ人男性を逮捕した。諜報機関から容疑者がテルアビブでテロを実行しようとしているとの情報が入り、シンベト・警察の両特殊部隊が数時間追跡しての逮捕となった。
逮捕時に武器は所持していなかったが同容疑者はイスラム聖戦所属で、イスラエルのデータベース内ではテロに関与する人物として知られている。現在事情聴取を行なっており、テロ実行の直前だったのかまたは計画段階だったのか、また誰の援助で不法滞在していたかなどを調べている。
(8/24)
【10/7に拉致された兵士のビデオが公開される】(Y,P,H)
10/7にガザ国境部から拉致された戦車部隊兵ニムロデ・コーヘンさん(21)の家族がコーヘンさんが拉致された様子を収めた映像を公開した。自身の戦車から引きずり下ろされ、2人のテロリストに左右から囲まれガザ内に連れて行かれる様子を記録している。1人のテロリストがコーヘンさんに「心配するな、イスラエルに戻れるから」との声をかけている1コマも。
またこの映像には同部隊で射殺され遺体が拉致されているオズ・ダニエルさん(19)も映っている。コーヘンさんの家族は「2ヶ月前に初めて見たもので、政府には何度も公開を求めていた。政府は人質解放に最善を尽くしていない」と共にコメントしている。
(8/25-26)
【ハンユニスの病院への誤射により20人が死亡、国防軍は調査】(Y,P,H)
ハンユニスで活動中の国防軍部隊が同市内にあるナセル病院に砲撃を行い、ガザ内で活動する記者5人を含む20人が死亡したとハマスが運営するガザ保健省が発表した。
同じくハマス運営の通信省が出した声明によると、5人の記者は全員ロイター・AP通信・アルジャジーラなど国際メディアのために取材を行っているとのことで、記者が犠牲者になったことから国際メディアが広く取り上げ、イスラエルへの批判が高まっている。
これに対してネタニヤフ首相は「悲劇的な出来事だ」とコメント。国防軍報道官は「ハマスが民用物をテロのため使用するという最も複雑な状況下で活動しているが、私たちは民間人を意図的に攻撃しない。国際法に則るプロフェッショナルな軍として現在調査を行っている」と釈明している。
そして翌26日には、死者のうち6人はテロリストだったことやハマスが国防軍を監視するために院内に設置したカメラが標的だったこと、先週末に軍からの許可が下りドローンで破壊を試みたが失敗し戦車が配備されたこと、戦車部隊が先週の許可がまだ有効と考え許可を再度申請せず砲撃したこと、など調査結果の一部が報道されている。
(8/25-26)
【空爆に地上作戦、南北2つの戦線で特別作戦を実施】(Y,P,H)
シリアメディアは27日夜、イスラエル軍がダマスカスの南の近郊に特別作戦を行ったと報じた。報道によると事の発端は26日にシリア軍がイスラエル軍により設置された盗聴器や追跡装置を発見したことで、そこからイスラエル空軍は断続的に空爆を実施。
そして翌27日夜には空爆に紛れて軍用ヘリコプター4機から数十人の特殊部隊兵たちが降下し、約2時間の地上作戦を実施した。シリア軍高官のコメントによると両軍間の交戦はなかったもよう。
この一帯はイラン・ヒズボラが軍事拠点としていたことから、イスラエルの諜報対象はシリア軍ではないと考えられているが、この作戦に関して専門家は「特にダマスカスから南における制空権を含む軍事的優位性を手放すつもりはない、というイスラエルからシリアへのメッセージ」と分析している。
翌28日午後にはイスラエル空軍がフーシ派の拠点であるイエメン首都サナアに空爆を実施した。今までの空爆はテロ拠点化していた発電所や港、大統領府などだったが、この日の空爆はフーシ派最高指導者アブドルマリク・フーシのテレビ演説を視聴しに同派の主要リーダーたちが集まっていた建築物が標的という暗殺作戦。
この場所には参謀総長などを含むフーシ派軍部トップのほか、政治部に当たる防衛相・内相などが集まっていたとのことで現在は攻撃の結果を待っている段階。サナア市民たちからの証言では10発のミサイルが5分以内に発射されたという。
上層部を標的とした攻撃は正確な機密情報が必要であり、今までとは全く違う次元の攻撃。軍事記者は「やっとダメージのある攻撃を行うことが出来たと言える」と考察している。
(8/27-28) |