ー ISRAEL NOW!ー
 
「エルサレムの平和のために祈れ」 詩 122
(本誌の発行は、原則として毎週土曜です。)
◯ 治安

【パレスチナ人労働者、エルサレム近郊ホテルで刺傷テロ】(Y,P,H)
エルサレム近郊のキブツが経営するホテルの食堂でアラブ人スタッフが「死にたい」と叫びながら50代と20代男性のユダヤ人宿泊客2人を刺傷するテロが発生した。50代男性は重傷、20代男性は中程度の傷を負っている。
犯人は東エルサレムのシュアファト難民キャンプ在住の42歳男性で安全保障に関する犯罪歴があるが同ホテルに勤務していた。テロリストが銃器を使用しなかったこともあり、ホテルに宿泊していた警官に取り押さえられ現行犯で逮捕された。その後このテロ関与の疑いで3人が逮捕され、取り調べを受けている。
テロリストを雇用していた人材派遣会社はメディアに「彼の兄弟を4年間雇用しており、その紹介で働き始めた。精神疾患があり、3年間薬物療法をおこなっていた」と語っている。
(9/12)

 

【国防軍、ガザ市占領作戦の準備を完了】(Y,P)
国防軍は14日、ハマス最後の拠点とされるガザ市の実質的占領を目的とした大規模な地上作戦を行う準備が出来たと安全保障内閣に報告した。
この1週間で空軍はガザ市内にある100以上の高層建築物に空爆を行い倒壊させており、これらはハマスによる軍事拠点(見張り台・狙撃場所)となっていることもあるが、未だにガザに残る一般市民に警告・避難を促すという意図もあるよう。また一時ガザから出ていた主力部隊も短い休息を終え召集した予備役兵と配備が進んでおり、近日中にも市内で地上作戦が開始できる状態となっている。
ガザ市内には約100万人が住んでおりここ数週間の間で南部へ避難したのは30万人ほどということから、軍部は「最悪の場合、戦闘地域に20万人以上が残ったまま作戦実行が余儀なくされる」との予測を立てている。ザミール参謀総長は首相・閣僚たちに「ガザ市占領=ハマス壊滅とはならない」と再三の忠告を行っている。
翌15日夜にはガザ市北西部で20分間に37回という激しい空爆が行われ、空爆による爆音がイスラエル中央部にまで聞こえたと報じられている。またハマス側は地上作戦に備え、生存している人質たちの監禁場所を地下トンネルではなく地上に移し『人間の盾』にする試みが行われているよう。
(9/14-15)

 

【国防軍、ガザ占領作戦開始を正式に発表】(Y,P,H)
国防軍は16日朝、15日の夜10時に実施された大規模な空爆をもって、ガザ占領作戦を開始したと発表した。
最初にガザに投入されたのは第98空挺師団と第162機甲師団という2つの現役部隊でここ数日中にもう1つの師団も投入され、計3師団がガザ市内でガザ占領を進め2師団がガザ市内を包囲するという形で作戦が行われる予定になっている。
この作戦は時間を掛けたものになると予想がされており、その裏にはアメリカからの「ガザ占領は段階的に行うように」との要請とハマスが全人質解放・ハマス武装解除という条件を飲む意志を示したら、軍事作戦を即刻停止することが出来るようにといった理由がある。
ガザ市内には未だに50万人以上の市民が残っており、その中に2500人以上のテロリストが紛れてゲリラ作戦を進めている状況。そんな課題が山積みの中、ガザ占領作戦が開始された。
(9/16)

 

【空軍がフーシ派を空爆、直後に弾道ミサイル飛来】(Y,P,H)
16日午後にイスラエル空軍はフーシ派が実行支配しているイエメン西部のホデイダ港に空爆を行った。空爆の2時間前にアラビア語報道官はホデイダ港と停泊中の船舶に居る人々に「数時間後に攻撃する予定。港に留まる者は自身の命を危険にさらす」と事前警告を行っている。
その後フーシ派系メディアは3つの埠頭に12回の攻撃が行われたと報じ、同派報道官は「私たちの防空システムが敵戦闘機に混乱を生じさせ、一部は領空に入らずに引き返した」と(イスラエルメディアによると虚偽でプロパガンダ的な)声明を発表している。
午後7時前にはフーシ派が発射した弾道ミサイルがイスラエルに飛来。テルアビブ近郊から内陸部・エルサレムを中心とした広範囲でサイレンが作動し、100万人以上がシェルターに避難した。また18日午後にはフーシ派の無人攻撃機が南部エイラットの市街地に着弾し火災が発生、その2時間後には弾道ミサイルが飛来し、テルアビブを含む海岸部からエルサレムまでの広い範囲でサイレンが鳴り、100万人以上がシェルターに避難している。
これで今月に入ってのフーシ派からの攻撃は弾道ミサイル7・無人攻撃機6の計13回に。
(9/16, 18)

 

【ヨルダンとの検問所で銃撃テロ発生、兵士2人が死亡】(Y,P,H)
死海の北にあるヨルダン国境の検問所で人道支援トラック運転手の銃撃・刺傷テロが発生しイスラエル軍兵士2人が死亡した。テロリストはヨルダン軍に雇用されていた57歳の男性でヨルダンからイスラエル経由で人道支援物資を運ぶトラック運転手として3か月間働いていた。
一般的な物資運送と違い人道支援物資はイスラエル・ヨルダン間の協力関係からドライバーや物資のセキュリティーチェックをヨルダン側のみで行い、イスラエル軍は検査をしない。それを利用しテロリストはイスラエル側に拳銃とナイフを持ち込み、イスラエル側でトラックから降りて近くに居た68歳の予備役の大隊長と20歳の兵士の2人に発砲とナイフによる刺傷を行った。その場でテロリストは射殺された。
このテロを受けイスラエルはヨルダンからの人道支援物資の搬入を停止し、ヨルダン政府に調査結果の提出を求めている。
(9/18)

◯ 内政

【ネタニヤフ首相、イスラエルの経済的孤立状態を認める】(Y,P,H)
国の会計監査官の会議にネタニヤフ首相が出席し、イスラエル経済のプレゼンテーションの中で国際的にイスラエルが孤立状態であると初めて明言した。
首相は世界貿易の中の孤立で様々な品が不足し始めているが、その要因に「ヨーロッパに移住したイスラム教徒たちが声高な少数派となり、ガザ問題に関して政府を屈服させてしまっている」と指摘。それによりイスラエルへの経済制裁や兵器などの輸入制限などが課され、厳しい現状になっていると説明した。
そして「閉鎖経済のような状況に適応しなければならず、(古代ギリシャの)アテネや力強いスパルタのようになる必要がある」と語った。
この国際的孤立を認める発言は大きな波紋を呼び、直後にはテルアビブ市場で株価が一時暴落。午後に首相は「世界的な孤立かと言われれば、アメリカやその他の国々が共に居るためNOだ。軍事産業と西ヨーロッパに限定したもの」と訂正する発言を行った。
しかし経済界からは「国際的孤立の大きな要因はガザ戦争に関する自身の政策にもかかわらず、他責に終始」と厳しい声が聞こえている。
(9/15)

 

【スモトリッチ財務相「ガザは不動産における『鉱脈』だ」】(Y,P,H)
都市開発に関する会議に極右のスモトリッチ財務相が出席し、ガザを不動産における『鉱脈』にする必要があり「アメリカ政府との交渉をすでに始めている」と語った。先月末、トランプ政権が検討しているガザのリゾート・ハイテク都市化構想を米紙が報道しており、この発言は同計画の存在を認めるイスラエル側からの初めての公式発言になる。
スモトリッチ氏は「この計画は著名な専門家たちによるものでジョークではない。戦争で多くの出費があったので、土地市場に関して割合をどのように分けるかを考える必要がある。取り壊しが終わった今は建設の時」と話している。
この発言は国際メディアでも大きく報じられているが、国内メディアはガザでの不動産事業の話が米政府との間で進められているというような事実はないとしている。
(9/17)

◯ 国際情勢

【ドーハ空爆に関して米政府内でイスラエルへの不信感】(Y,P,H)
9日にイスラエルがハマス指導部を標的に行ったドーハ空爆に関してトランプ大統領とその周辺が不信感を強めている。12日に米誌の取材に応えた高官は「交渉に進展がある度にネタニヤフは誰かを標的に空爆しているようで、大統領と側近たちは大きな苛立ちを感じている」と語った。
中東における同盟国であるカタールへのイスラエルの攻撃には、大統領自身も直後に「全ての角度から非常に不満に思っている」とコメントしており、政権内にはカタールが交渉の仲介役に復帰しないのではないかとの危惧もある。こんな状況を受けてトランプ氏はウィトコフ中東特使と共に、ニューヨークを訪問中のカタール・ムハンマド首相との会食を行った。
会談でムハンマド氏は「イスラエルによる図々しい攻撃を受け、我々は国の安全と主権を守るために必要な手段を全て講じる」と発言、トランプ氏は空爆を不快に思っておりアメリカそしてイスラエルに対して益をもたらすものではなかった、とカタールに理解を示す発言をしている。
この直前にはバンス副大統領も会談を行い、「カタールはアメリカにとって重要な戦略的同盟国」と強調。このドーハ空爆に関してホワイトハウス内では、一様にカタール側に立つ姿勢が見られている。
(9/12-13)

 

【空爆を受け、アラブ世界が緊急サミットをドーハで開催】(Y,P,H)
イスラエルによるドーハ空爆を受けてアラブ諸国はアラブ連盟・イスラム協力機構の共催で『アラブ・イスラム臨時サミット』を15日に開催し、イスラエルを激しく非難した。ホスト国であり攻撃を受けたカタールのタミム首長は基調演説でハマス政治部や休戦交渉の使節団を標的としたイスラエルを激しく批判し、「交渉中である相手に対するこのような攻撃は休戦交渉自体を傷付けるものだ」と語った。
エジプトのシシ大統領は「ドーハ空爆は重大な国際法違反であり、(海外に居るハマス指導者を空爆するという)危険な前例。アラブ・イスラム世界を挙げて、これに対抗するシステムが必要」と呼び掛け、エジプトとの平和条約にも関わるものだとイスラエルを警告した。
最後にカタールのムハンマド首相が国際社会にイスラエルとの外交・経済的関係について再考するよう呼び掛ける宣言文の採択を呼び掛け、サミットは閉幕した。この前日には9日の空爆を受けてエジプトが自国内で生活・滞在しているハマス・イスラム聖戦の指導者の警護レベルを引き上げたことが報道されている。
(9/14-15)

◯ 文化

【来年のユーロビジョン、イスラエルは参加出来るのか】(Y,P,H)
世界最大級の音楽コンテストである『ユーロビジョン』でイスラエルへの逆風が強まっている。オランダは12日、「ガザでの現状はイスラエル参加を正当化できるものではない」と発表、イスラエルが辞退しないのであれば自国はボイコットする意向だと発表した。
同様の発表をするのはアイルランド・スロベニアに次いで3か国目だがオランダは欧州主要国であることから、これに続く形でボイコットする有力国が増え、主催者がイスラエルの参加禁止に関しての協議をせざる得なくなるのではとの危惧が広がっている。
14日にはコンテスト関係者がイスラエルに非公式な形ではあるが、次回大会限定の参加辞退またはイスラエル国旗を持たずに登壇してのパフォーマンスを提案しているもよう。これに関して現地メディアは「両方とも受け入れられないものであり、イスラエル側は拒否するだろう」としている。この提案をした関係者によると出場権を剥奪されるという最悪のシナリオが起こる前に1年間の出場辞退という手を打った方がダメージが少ないのではとのこと。
翌15日にはイスラエルの代表を務める公共放送局が「コンテストの政治化は許されず、参加しない理由などない」とこの騒動に関して初めて言及している。
16日にはスペインもオランダと同様の措置を取る、との発表を行った。
(9/12,14-16) 

 

【エミー賞でユダヤ人女優が「FREE PALESTINE!」】(Y,P,H)
14日夜にロサンゼルスでエミー賞の授賞式があり、ユダヤ人の女優ハンナ・アインバインダーが『コメディ部門・助演女優賞』を受賞。登壇してスピーチを述べた後、「移民関税執行局はクソくらえ! そして、Free Palestine!」というリベラルなメッセージを呼び掛けた。
この他にもスペイン人俳優ハビエル・バルデムがパレスチナのケフィエを首に巻き、アインバインダーをはじめ複数の若い女優がガザ停戦を求めるものではあるが、2000年にラマラで起こったイスラエル兵士へのリンチ事件での血塗れの掌を連想させるバッチを付けレッドカーペットを歩くなど反イスラエル色が色濃い授賞式となった。
(9/15)


[情報源略号表]
 文末の( )内の記号が情報源です。(掲載日が異なる場合もあり。)
 P=エルサレム・ポスト  https://www.jpost.com/(英語)
 H=ハアレツ       http://www.haaretz.com/(英語・ヘブライ語)
 Y=イディオット・アハロノット http://www.ynetnews.com/(英語・ヘブライ語)

[転載・引用・再配布について]
 教会活動等の非営利目的ならばOKです。ユダヤ人および
 各宗教教派に批判的な文脈での引用はしないで下さい。

 
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シオンとの架け橋、京都府


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