【10/7から700日、20代の男性拉致被害者2人の映像が公開】(Y,P,H)
5日にハマスはノバ音楽祭で拉致されたガイ・ギルボア=ダラルさん(23)とアロン・オヘルさん(24)の映像を公開した。
家族からの要請もありメディアで公開されている映像はギルボア=ダラルさんが話している部分で、ガザの中に停車している車の中から「今日は8月28日」と話していことから、1週間前のもののよう。また「私たちが望むのはこれが終わり、家族に戻ること。帰らせて下さい」と助けを求めている。
ギルボア=ダラルさんは日本文化を愛し日本語を勉強中だったこともあり、先月末には家族が国会議長と共に来日し人質解放を訴えている。
翌6日には家族の許可を得、オヘルさんの画像が公開された。映像の中でオヘルさんは何度も瞬きをしているようで、国内外の眼科医にその様子を見せたところ「目の焦点が合っていないことを示しており、右目は見えていない可能性が高い」とのこと。オヘルさんに関してはこれが10/7以降最初の生存を示す映像になる。
(9/5-6)
【国防軍、2日連続でガザ内ビルを爆破・倒壊】(Y,P,H)
2日連続でイスラエル軍はガザ内にある高層建築物を爆破し倒壊させた。
5日に爆破されたビルはガザ市内の海岸近くに位置しており、高層階部に関しては過去の攻撃で半壊の状態だった。国防軍によると屋上には監視カメラが複数設置され、諜報や司令部、スナイパーの狙撃場所や対戦車ミサイルの発射場所があるなどハマスのテロ拠点となっていたとのこと。攻撃前には一般市民の被害者を最小限にするため、ビル周辺の5つの地区に避難警告を行っている。このビル倒壊による犠牲者はガザ側からも報告されていない。
翌6日午後にもイスラエル軍は避難警告を出した1時間半後に別の高層建築物を爆破し倒壊。こちらもハマスの諜報施設となり、ビルに隣接する形で地下のテロ拠点があり国防軍へのテロ攻撃に使用されていたこと、ビルの周りには多くの爆破物が設置されていたことなど、攻撃した理由について説明している。
(9/5-6)
【「10人殺したんだ!!」と誇らしげに語ったテロリスト、殺害される】(Y,P,H)
国防軍はガザ中部にあるデイル・アル=バラフの空爆でハマスのテロリストであるマフムード・アファナを殺害したと発表した。
アファナは10/7にガザ近くにあるキブツ・メファルシームを襲撃中、殺害されたイスラエル人犠牲者のスマホからガザに居る家族に電話を掛け「殺害したユダヤ人女性の携帯から電話を掛けている。この手で10人を殺したんだ!あなたたちの息子はユダヤ人を殺した英雄だ!」と興奮した様子で父親に報告。その後母親や兄弟にも同様の自慢を行った。
この録音はイスラエル外務省により公開され、国内外で10/7の残虐性を示すものとして衝撃を与えた。スマホの持ち主である女性の遺族は「1つの区切りではあるが、慰めではない。また実際に彼女に何が起こったかは分からない(十分な調査・説明がされていない)」とコメントしている。
(9/6)
【フーシ派からの無人攻撃機、南部空港内に着弾】(Y,P,H)
7日の午後2時ごろ、南部エイラット近郊にあるラモン空港にイエメン・フーシ派から発射された無人攻撃機が着弾した。
事前通知はもちろんサイレンも作動しないまま同空港内の発着ターミナルに着弾したことで、一時空港はパニック状態に。しかし滑走路や空港機能に被害がなかったことから、2時間後には離発着が再開された。着弾によって飛散したガラスの破片などによる軽傷や精神的ショックなどから、計8人が搬送されて治療を受けている。
数時間後に国防軍は調査結果の一部を発表し、着弾した無人攻撃機は過去にも使用されその多くは迎撃に成功したものであり、脅威となる新兵器ではないこと、検知器などをはじめ防空システム内の技術的エラーは現状では見られていないことなどを発表している。
(9/7)
【トランプ大統領が包括案を発表、イスラエルはすでに受け入れたもよう】(Y,P,H)
トランプ大統領は7日、人質の全員解放を含む包括的休戦案を明らかにした。
同案によると休戦1日目に人質48人全員をハマスが解放し、イスラエルは対価として数百人の終身刑受刑者を含む数千人のテロリストを釈放。その後恒久的停戦への交渉に入り、現在進められているガザ占領を目的とした『ギデオンの戦車作戦B』は中止する。
トランプ氏は「全員が終戦を望んでいる。イスラエルは私の提案をすでに受け入れており、次はハマスが受け入れる番だ。これは私からの最後通告であり、次はない」と語っている。このようにトランプ案はイスラエルと共に米国が作成したもののようだが、ネタニヤフ首相は「検討中だ」とコメントしている。
翌8日にハマス関係者は「イスラエル軍の攻撃によるがれきの下に遺体として残されており救出が必要な例もあり、1日目に生存・死者を含む人質全員を解放することは不可能」とコメント。複数回に分けての解放というハマスの望む形・好条件に変更を求めるものだが、この要求から同案に関して検討していることが分かっている。
また9日にはクロアチア首相との会談時にサアル外相が「イスラエルはトランプ案に基づいた戦争終結に興味を示している」とトランプ氏の発言通りイスラエル側はトランプ案を受け入れていると暗に認める発言をしている。
(9/7-9)
【エルサレムの主要交差点でテロ、6人が死亡】(Y,P,H)
8日午前10時ごろ、西岸地区ラマラ近郊に住むパレスチナ人男性2人が拳銃と密造された短機関銃を手に、エルサレム北部にある国道1号線の主要交差点にやって来てバス停に停止した路線バスに向かって銃撃テロを行った。
交差点は超正統派が多く住む地区とエルサレム中心地を結ぶ場所にあることもあり、男性5人女性1人の計6人の超正統派市民が死亡、28人が重軽傷を負った。その後現場に居合わせた超正統派の兵士と拳銃を所持していた超正統派男性の2人がテロリストに応戦、銃撃戦の末テロリスト2人を射殺した。
ハマスは翌9日に「英雄的作戦だ」と賞賛し、西岸地区のパレスチナ人たちに「占領(イスラエル)とその入植者たちへの抵抗を激化させるように」と呼びかけ、その数時間後に正式な犯行声明を行っている。
軍関係者は「自治政府内の経済危機が治安の悪化・テロへの導火線になっている。現在国内に(労働許可を得ていない)不法滞在者が4.5~7万人居るとされ、このままでは沸騰した鍋のように吹き出てしまう可能性がある」と、これが引き金となりユダヤの秋の祭りの期間中にテロの波が来るのではとの危機感を示している。
(9/8)
【ハマスによるゲリラ奇襲、戦車部隊兵4人が死亡】(Y,P,H)
ガザ市の北近郊でハマスのテロリストによる国防軍への奇襲攻撃があり、兵士4人が死亡した。
攻撃があったのは午前6時ごろで、3人のテロリストたちが配備されていた戦車部隊に近づき戦車の中に爆破物を投げ込み、爆破物が戦車内で爆発。戦車内にいた尉官1人と現役の同部隊兵3人が死亡、その後テロリストたちは兵士たちに発砲したためそれにより1人が負傷している。
ここ数週間ガザ占領作戦の準備をイスラエルが進めるのと並行して、ハマスは兵士たちの拉致を試みている。テロリストの目的を含め軍は現在調査を行っているが、現時点で兵士拉致が目的でなかったもよう。
これにより10月7日以降の兵士の犠牲者数は904人になり、このうちの460人はガザ内での地上作戦中の戦死者になる。
(9/8)
【イスラエルがハマス指導部を標的に、ドーハで空爆実施】(Y,P,H)
9日午後4時ごろ、カタール首都ドーハで行われたハマス指導者たちによる会談を標的としたイスラエル空軍の空爆が実施された。
この会談に参加していたのはシンワルの補佐を務め現在は休戦交渉の責任者でもあるハリル・アル=ハイヤや西岸地区ハマス指導者のザヘル・ジャバリン、評議会議長のムハンマド・ダルウィシュなどハマストップの計8人。
7日に発表されたトランプ大統領の休戦・人質解放案に関しての議論がされていた。そんな機密情報を入手したイスラエルは前日に起こり計6人が死亡したハマスによる銃撃テロの報復として同会談を標的とする空爆実施を決定した。
作戦は戦闘機を含む計15機がイスラエルから1800km離れたドーハへ向かい、計10発の精密爆弾を会談が行われた場所に投下した。ハマス海外部があるドーハはハマス指導者たちにとって安全・確実な保護地域だったため、イスラエルメディアはこの攻撃について「歴史的な攻撃」と報道。右派はもちろん、野党ラピード議長からも「敵を排除するための特筆すべき作戦を祝福する」とのコメントが見られている。
空爆直後にはアラブメディアの一部が、上記のリーダーやハマス海外部のハーレド・マシャルなどが死亡したと報道。イスラエル側でも「6人の指導者が死亡し、最終確認を待っている」など楽観ムードだったが、翌10日には一転。ハマスが「2人が負傷したのみ」との公式声明を出し、イランでは空爆当時に指導者たちは会談した部屋に携帯電話を置き、隣の部屋で祈りを捧げていたことが報道され、その後イスラエル軍関係者からも「ドーハ空爆は失敗に終わった」との声が上がり始めている。
また空爆実施が決定された協議において、軍と諜報部のトップたちはドーハに居るハマス指導部への攻撃自体には賛同していたものの、交渉を進めるために現段階では実施すべきではないと一様に考え、攻撃を延期するよう進言したこと、それにもかかわらずネタニヤフ首相は空爆の強行したことなども報道されている。
(9/9-10)
【ロシア系イスラエル人学者、イラクから解放され帰国】(Y,P,H)
23年3月に親イラン系テロ組織「カタイブ・ヒズボラ(神の党旅団)」に拉致されたイスラエル人学者のエリザベス・ツルコブさん(38)が10日にイラク国内で解放され、在イラク米大使館に保護された後2年半ぶりにイスラエルへの帰国を果たした。
彼女は米プリンストン大学の博士課程でシーア派イスラム主義について研究しており、ロシア系であることからロシアのパスポートを使ってイラクに入国しフィールドワークを行っていたたが、その後イスラエル人であることが同組織によって知られたためバグダッド市内で拉致され、囚われの身となっていた。
同日夜にはイスラエルに到着し拉致被害者のための特別病棟があるシバ病院に搬送され、家族と再会。翌11日から様々な検査・治療を受け始めている。
(9/10-11) |