はちみつ の選定。

先日、一斗缶 で ２０缶、はちみつ を仕入れました。

蜜源は りんご と さくらんぼ。

同じ果樹園に 二種が植えられていて、

 

ほぼ同時期に花が咲くので、

巣の中で ブレンド されたようです。

２つの 風味が合わさった はちみつ。

その中から、香り高いものを 選定して、

「Bee Direction 」 用に取り置きました。

さて、これをどう ディレクション していくか、

楽しみでなりません。

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　先日 岡山で、日本獣医公衆衛生学会　市民公開シンポジウム でのお話。

この号では、「蜂産品の機能性研究」 について、
株式会社　山田養蜂場の 橋本 健さんの お話を抜粋します。


　みつばち産品は、みつばち が産生する蜂蜜、ローヤルゼリー、プロポリス、蜂の子、花粉荷、蜂パン、蜜蝋、蜂毒などの総称です。
　この講演ではローヤルゼリー、プロポリス、蜂の子 の機能について紹介します。

◆ ローヤルゼリー
　ローヤルゼリーは、みつばち が花粉や はちみつ から作り出す乳白色のクリーム状の物質。
　女王ばち は生涯ローヤルゼリーを摂取することで、働きばち と比べて長寿で、高い生殖性を有することとなる。
　そのため加齢に対する諸症状の改善に期待される。

　　「冷え」 に対する有用性を評価
　　　・冷え性の自覚症状を有する若年女性24名を対象
　　　・ローヤルゼリー1,400mg（低用量） または2,800㎎（高容量）を2週間摂取
　　　・サーモグラフィーによる皮膚表面温度と末梢循環血流の動態を測定
　　　・ローヤルゼリー高容量摂取群では、プラセボ群と比較して冷水負荷後の皮膚表面温度の回復が有意に早くなった。
　　⇒ ローヤルゼリーの摂取は寒冷刺激に対する抵抗性を高めると考えられる。

　　「高血圧」 に対する有用性を評価
　　　・正常高値血圧者54名 及び 軽症高血圧者53名を対象
　　　・ローヤルゼリータンパク質加水分解物を毎日1,000mg、12週間摂取
　　　・プラセボ群と比較して最低血圧と最高血圧が有意に低下
　　⇒ローヤルゼリーの長期摂取が降圧作用に有効


◆プロポリス
　プロポリスは、みつばち が植物の樹液や新芽から作り出す物質。
　巣に塗布することで、巣や自身を外敵から守る働きをしている。
　抗菌、抗酸化、抗炎症、抗アレルギー、抗腫瘍などの様々な薬理学的作用が報告されている。

　　「抗酸化効果」に対する有用性を評価
　　　・合宿中の剣道部11名を対象
　　　・剣道合宿中の4日間及び休養日の1日の計5日間、毎朝プロポリス787.5mgを継続摂取
　　　・合宿中の練習の前後及び休養日の朝夕に血液を採取
　　　・プロポリス摂取群では運動による酸化ストレスによって増加する血中の酸化型アルブミンの増加が抑えられていた。
　　⇒プロポリスの日常的な摂取が、酸化ストレスから体を守るのに役立つと考えられる。

　　　　※酸化ストレスは運動時だけでなく、喫煙・飲酒・精神ストレスによっても発生しており、体内に蓄積することで免疫力の低下や肝機能障害、急性心筋梗塞などの様々な症状を引き起こすと考えられている。

　　「抗アレルギー作用」に対する有用性を評価
　　　・スギ花粉症75名を対象
　　　・スギ花粉症患者にプロポリス150㎎（低用量）、300㎎（中用量）、450mg（高容量）をスギ花粉飛散前から12週間継続摂取
　　　・スギ花粉症の発症時期、鼻症状などを調べた。
　　　・プロポリス中容量、高容量摂取群では、プラセボ群と比較して、スギ花粉症の発症時期の有意な遅延が見られた。
　　　・プロポリス高容量摂取群では鼻閉の発症率の有意な低下が見られた。
　　⇒プロポリスの普段からの摂取は、スギ花粉症の予防や花粉症症状を緩和するための補完代替医療への利用に役立つ可能性がある。


◆蜂の子
　蜂の子は みつばち の幼虫や蛹であり、そのままの状態で食することから、ホールフーズとしても知られている日本の伝統的な昆虫食。
　耳鳴りや滋養強壮に効果があるとされている。

　　「耳鳴り」に対する有用性を評価
　　　・耳鳴りを伴う感音性難聴患者60名を対象
　　　・蜂の子720mgを12週間継続摂取
　　　・純音聴力検査により聴力レベルを、問診票により耳鳴りに対する苦痛度を調べた。
　　　・「耳鳴りから逃れられないように感じる」、「自分一人で耳鳴りを管理するのは難しいと感じる」、「耳鳴りのために落ち込んでしまう」 の3項目において、有意にスコアが低下。
　　⇒蜂の子の摂取は聴力レベルを改善するだけでなく、耳鳴りに伴う心理的ストレスに対しても効果が期待できると考えられる。



　とても興味深い内容でした。

　古くから、体に良いと伝承的に使用されていた みつばち産品 の科学的根拠となり得る結果です。

やっぱり素晴らしい食品なんだなと思いました。

　と同時に、プラセボ効果の有意性を感じました。

　　　　 プラセボ効果（プラシーボ効果）とは、偽薬を処方しても、
　　　　薬だと信じ込む事によって何らかの改善がみられる事を言う。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　「ウィキペディア」より。

　この研究では、プラセボ対照二重盲検群間比較試験を用いて行ったヒト試験であり、最も信頼性が高いとされている方法を採用しています。

　これは、全く見分けのつかない本物／偽物の錠剤を使い、被験者はもちろん、治験実施のスタッフも内容を知らせずに行います。

　今回は どの試験でも、プラセボ効果が出ていました。
　
　つまり、思い込み だけでも効果がある ということです。

　どんなに質素な食事でも、体に良い と思い込めば体に良いでしょうし、感謝をもって食せば、例えスナック菓子でも栄養となるでしょう。（もちろん加減はありますが。）

　　　そして、逆もまた 然り。


　一匹の みつばち が集める蜜の量はわずかティースプーン一杯。

　そんな みつばち を想い、咲き乱れる花々を想い、大地を想いながら

　みつばちの贈り物である みつばち産品を食せば、

　こころ と からだ の健康が保たれ、豊かな生活が送れるのだと思います。

　りんご と さくらんぼ のはちみつ。

　自然のブレンドなので、レシピは みつばち の企業秘密（笑） 。

　360g　2,000円
  

りんご＆さくらんぼ はちみつ

　 

　桜が満開となりましたが、今週末は雨だそうで、少し残念です。

　昨年までは、桜が見れるかな？ どうかな？

　という心配をしていましたが、

　今年は、みつばち が蜜を採れるかな？ どうかな？

　に変わってきました。

　これも一種の職業病でしょうか（笑）。

　それではまた次回。

　最後までお読みいただき、ありがとうございました。

　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　BeeDirection 代表  笠原 義久