・日本の養蜂の現状について
・ミツバチという生き方-ミツバチ社会の仕組み-
・ミツバチの病気・ヨーロッパ腐蛆病 -明らかになってきた病原体の特徴-
・蜂産品の機能性研究
・ミツバチの産業利用
この号では、「日本の養蜂の現状」 について、
日本養蜂協会 副会長の川原秀男さんの お話を抜粋します。
◇ 近年、みつばちの飼育戸数と蜂群数が増加する一方、蜜源植物が減少傾向にある。
ミカンやリンゴなどの果樹については果樹農家の減少、レンゲについては水稲農家の
緑肥作物としての利用が減少しているためと考えられる。
◇ 平成25年の、はちみつの国内自給率は6.8%。 輸入相手国としては中国が77% を占めている。
◇ みつばちは花粉交配用としても利用される。 不足が起きないよう農林水産省では各都道府県と
調整して、園芸農家と養蜂家の間の需給調整システムを立ち上げている。
◇ 平成25年以降は、養蜂振興法の改正に伴い、届出義務の範囲を趣味養蜂家にも拡大された。
趣味養蜂家にも届出の義務を課したのは、蜂場 をめぐるトラブルの増加が 原因の一つだそうです。
日本の豊かな山々では、だいたいどこでも はちみつ は採れるそうですが、
高値で取引される 単花蜜 が採れる場所は少ないようです。
その 単花蜜 も全体的に少ないため、毎年取り合いです。
実は、昨年不作だった あかしあはちみつ は 今まさに全国的に不足しています!
自然のものなので、仕方ありませんね。
会場内は、岡山県が養蜂が盛んなところなので、養蜂関係者が多く見受けられました。