- 2022年 8月号 -

カナディアンネットワークより旅のニュースレターをお届けいたします。

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暑中お見舞い申し上げます。
「暑い」と言わずにおこうと思っても、次の瞬間に、また「暑い〜」とため息がこぼれます。
マスクも大切かもしれませんが、暑い日のマスクは危険でもあります。
皆様くれぐれも熱中症にはお気をつけくださいね。
写真家・吉村和敏 氏のスイス旅
 
写真家の吉村和敏さんが、先日、撮影のためにスイスを訪問されていました。
カナダ・プリンスエドワード島の写真家として有名な方ですが、最近ではヨーロッパの「最も美しい村」を撮っておられ、写真集もシリーズで出版されています。
今度は「スイスの最も美しい村」を撮影されるそうです。
一冊の写真集ができあがるまでには、何度も何度も訪れて、時間と手間をかけていくんですね。
 
渡航中にYouTubeのライブ配信もされていましたので、ご覧になってみてください。スイスの家並みを楽しみながら、路地を歩くというのも旅情を誘います。
この他にもジュネーブ編もありますよ
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上記の映像がクリックできない場合はこちら
「最も美しい村」全踏破の旅 シリーズ
※amazon.co.jpにリンクしています
スタッフ林の 想い出の旅 シリーズ
不定期での掲載ではありますが、弊社スタッフ・林の半世紀にもおよぶ「鉄」、鉄道ファンとしての旅の想い出をご紹介しています。
(どれだけ隠しネタがあるのかは、不明なんですけれど)

初めての1等車の旅

 

今でも、この1枚の小さな切符を見る度に、その感動が鮮やかに蘇る。

 

今のグリーン車にあたる1等車に乗ることは、子供の私にとって夢のまた夢だった。 国際線のジェット機などは、まだ夢の外の世界だった。

そしてついにその時がやってきた。

 

半世紀以上も前、神戸の伯母の家から都下の自宅へ戻るだけの旅だが、生まれて初めて1人旅だ。

 

 

当時の1等運賃は2等の倍額で、それに通行税が加算されるという、今のグリーン車のように追加料金を払えば乗れるというものではなく、庶民にはなかなか乗れない別格の車両だったのだ。

 

夢にまで見た1等車を連結した急行「なにわ」号は大阪を9時に出発し、東京まで約8時間。

東海道新幹線はすでに開通していたが、「夢の超特急」はまだまだ「特別」な列車で、在来線には、この「なにわ」号のような多くの特急、急行列車が走っていた。

1966年のなにわ号 『ヤンマ探索記』ブログより拝借しました

神戸から大阪へ向かう30分の間も、胸の高鳴りは止まず、大阪駅で出発を待つ「なにわ」号の1等車の真っ白なカバーのリクライニングシートは、2等車のボックス席とは子供の目にも雲泥の差で、どれほど眩しく映ったことか。

 

 天井に数多く回る扇風機とフルオープンの窓はまるで夢の世界へ旅立つ「シンデレラの馬車」のようだった。 クーラーなど夢のまた夢の時代である。

後年に乗った国際線航空機のビジネスやファーストクラスよりも感激は大きかった。

 

伯母に見送られて大阪を出発、通り過ぎる車窓を飽くことなく眺め、停車駅ごとに繰り返される車内放送では、初めて聞く駅名や乗換え列車、行き先に妄想は深まるばかり。 すれ違う列車はまるで異国の地へ向かう列車のように映り、通過する駅は映画の1場面を見ているようで、1人旅の不安はどこかへ飛んで行ってしまった。

 

「乗車券拝見」

 

とやってきた車掌さんは、子供の1人旅に驚いたのだろう、

 

「ボク1人?」

 

半ズボンの少年は「そうです!」と答えたが、

固まってしまったのは車掌さんのほうだった。

 

前の座席のご夫婦は、東京へ着くまでいろいろと心配してくれ、菓子などを差し入れてくれた。

窓にへばりついたままだった私が、ふと気が付くと、横浜到着のアナウンス。

 

急に母が恋しくなってきた。

 

なぜか東京までの残り30分ほどの旅路が長く感じ、東京駅のホームに見つけた母の顔に安堵したものだった。

 

 

後年、切符を買ってくれた伯母から、母はこっぴどく叱られたと聞かされた。

子供に一人旅をさせたことではない。子供の分際で1等車に乗せるとは身分不相応もいいところ、いったいどんな教育をしているのかと。

 

私は伯母には

 

「子供1人では2等車は危ないので、

  安全な1等車に乗るように母に言われた」

 

とウソをついて切符を買ってもらったのだった。

 

我が家にはまだ固定電話さえも無い時代だったので、伯母は確かめようもなく、私の言うままに、やむなく1等切符を買ったのだという。

伯母と母をだましてしまったのは申し訳なかったが、一生の宝物となる1人旅をさせてもらったことに今でも感謝している。

カナダ産 松茸 の販売が始まります!
 

今年も、カナダ産 松茸の販売を行います。

カナダのミネラル豊富な大自然の中で育った香り高い新鮮な『松茸』を、是非、お楽しみください。

つぼみから笠の開く一歩手前の状態で収穫したプレミアムグレードの松茸。

肉厚で身の締まったカナダ産の白い松茸は、国産に負けない程香りが強いので、土瓶蒸しや焼きまつたけにも良く合います。

お申込み期間は 8月14日〜9月30日。 お届けはカナダより直送で10月上旬〜中旬を予定しております。

 

詳しくはこちらを

https://canadafun.theshop.jp/items/45654112

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