多くのビジネスパーソンで、今の仕事を早く終わらせて、新しい仕事に取り掛かる人は非常に少ないと思います。
できるだけ新しい仕事を増やさないように、就業時間をフルに使ってほぼ毎日同じ仕事を繰り返しているのではないでしょうか。
しかし、この状態を何年も積み重ねても、将来役に立つキャリアにはなっていきません。
人生100年時代となり、会社が定年まで面倒を見てくれなくなった以上、今までのような働き方や仕事のやり方を大きく変えていく必要があります。
それには、今の組織や会社に属している意味をしっかりと再認識しなければいけません。
再認識すべきことは、組織や会社での仕事を通して、将来、定年後も社会と価値交換できるキャリアに必要な「専門知識・スキル・経験・人脈」などを習得するために、今の組織や会社に属しているということです。
よって、給料のために何も考えずに与えられた仕事をこなしていくような働き方や、文句をウダウダ、タラタラと言いながら仕事をするのはご法度です。
重要なことは、今の組織や会社でどのような「専門知識・スキル・経験・人脈」を習得しようとしているのか、そして、それを就業時間内にいかに習得していくか、という戦略であり計画です。
これには、やはり「キャリアビジョン」が必要ですが、これが明確でない人こそが、文句を言いながら仕事をしたり、会社にしがみつこうとします。
明確な「キャリアビジョン」に向かって仕事をしている人は、とにかく戦略的、かつ計画的に仕事をしているので、会社にしがみつこうとする意識もなく、文句を言っているヒマがありません。
例えば、仕事を早く終わらせて、空いた時間で専門書を読む。他の人の仕事でスキルや経験につながりそうなら手伝う。新しいスキルを習得できそうだと思ったら、新しい仕事に手を挙げたり、自ら自発的にやってみたり、など。
また、将来のキャリアに必要な仕事を取捨選択して、関係ない仕事はできるだけ他の人に任せたり、避けています。
そして、今の組織や会社は、必要な「専門知識・スキル・経験・人脈」を習得するための手段なので、組織や会社との関係についても、自分のスタンスをはっきりと持っています。
決して、組織に魂を売るわけではなく、人間関係においても振り回されず、常に冷静で達観視するようにしています。
これからは、いかに就業時間内に将来のキャリアに必要な「専門知識・スキル・経験・人脈」を習得できるかが、将来「キャリアリッチ」になれるかどうかの勝負になってきますので、就業時間の使い方をよく考えましょう。