先日、独立している息子と一緒に、恒例のキャンプに行って来ました。
いわゆる人や親子連れが多いキャンプ場ではなく、人がいない場所を探してやります。
風、鳥や虫の音しか聞こえない自然の中で過ごすのは、とても気持ちがいいものです。今回も一緒に料理を作り、キャンプファイヤーを前でお酒を飲みながら沢山話しをしました。
息子とはキャンプ、楽器演奏、釣り、MTBなど共通の趣味が多く、お互いに時間を見つけては一緒に遊んでいます。
クライエントにも話しをするのですが、子供と共通の趣味があるとコミュニケーションが密になり、グレルコとはありません(笑)
例えば、釣りで「どちらが大きな魚を釣るか」で勝負して息子が私に勝った時は、「自分は親父に勝てる」という自己肯定感が醸成され、より対等なコミュニケーションが取れます。
そして、なによりも大人になってからも一緒に遊べますよ。
さて、AIやITなど技術がどんどん進化して、私たちの暮らしが便利になっていっていますね。
しかし、その進化に対して、人はより高いスキルを高めてクリエイティブになっているかというと、けっしてそうではありません。
ですから、自分で意識して戦略的にキャリアを構築しておかないと、どんどん仕事が無くなっていくことになります。
これからの時代のキャリアは、未来の動向を見据えて、社会が求めることと自身のやりたいことを整合させたミッションやビジョンを明確にして、目指すキャリアに必要な専門知識、スキル、経験を計画的に習得していくことです。
もはや、従属的に組織や会社で目先の仕事をいくら積み重ねても、定年後に通用するスキルを保有するキャリアにはなりません。その組織や会社もいつまで存続できるかも不透明になってきています。
組織内や目先ではなく、今後未来や社会がどのように変化していくのかを、ある程度予測しながら長期的なスパンでキャリアを考えることが肝要です。
私が個人向けのサービスとして提供している「ライフキャリアの核」構築では、アイデンティティ(他者との違い)を明確にして、社会性・本質性・普遍性・時代性・未来性といったアングルでミッションや10年後のビジョンをクライエントと一緒に考えていきます。
未来を予測し、社会が求めている仕事とキャリアを絶えず適合させていれば、スキルやキャリアが陳腐化することはありません。
いかに未来を予測するかですが、先日、元日本マイクロソフト社長 成田眞氏が書かれ「2040年の未来予測(日経BP)」という本を読みました。
未来のテクノロジー、経済、税金、年金・医療費などがどのように変化していくのか、いかに未来を予測していけばよいのか、などが書かれています。
こういった書籍を参考にすることも有効かと思います。
私の場合は、新聞記事に掲載している新しい技術や業界の動向、社会の変化などを項目別に定点観測(記事をスクラップ)して、それを線で結んで未来を予測しています(約30年やっています)。
しかし、キャリア難民になっておられる人の多くは、目先の生活の為の仕事になっており、将来を見据えた視点でスキルやキャリアを構築していません。
特筆すべきは、
1.長期的な視点が欠けている(目先の仕事しか見えていない)
2.社会に役に立つという意識が足りない(組織内しか見えていない)
3.仕事の意味や意義を理解できていない(盲目的に働いている)
人生とキャリアは直結していますので、長期的なスタンスでのキャリア構築をないがしろにすると、人生そのものも台無しになってしまいますので注意が必要です。