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養子縁組の支援
ISSJの記録保管とルーツ探し支援の取り組み

記録の保存と活用について

ISSJが所有する記録は、1952年の設立以来、現場で支援を行うソーシャルワーカーたちによって保存・活用されてきました。これらの記録は、養子縁組をはじめとする様々な支援の過程を示す大切な資料です。

近年では、災害や事故による記録の消失、紙資料の劣化を防ぎ、長期的に保管・整理するために電子化も検討しています。その一環として、ISSJスタッフは「令和6年度アーカイブズ・カレッジ(短期)」(国文学研究資料館主催)に参加しました。この研修では、資料の整理方法、目録作成、保存修復の方法などを学び、6日間にわたってアーカイブズ学の視点から記録管理の専門知識を深めました。今後も、これらの学びを活かし、記録の適切な保存と活用に努めていきます。

養子縁組当事者のルーツ探しへの支援

ISSJを通じて養子となった当事者の中には、自らのルーツを探したいと考え、記録の閲覧を希望される方がいます。記録には、養子縁組の背景や、生みの親や家族に関する情報などが含まれており、それまで知らなかった自身の出自について知るきっかけとなる場合があります。

ISSJでは、こうした記録の開示にあたって、当事者の心理的な負担を軽減することを大切にしています。情報開示に先立ち、ソーシャルワーカーがカウンセリングを行い、当事者が気持ちの準備を整えた上で、開示可能な情報をお見せするようにしています。

情報サイトの作成へ

また、ISSJが運営する養子縁組後の相談窓口には、日々、多くの当事者からルーツ探しに関する悩みが寄せられています。

 

養子縁組に関わる手続きは、児童相談所、児童福祉施設、医療機関、家庭裁判所、養子縁組あっせん機関など、複数の機関が関与する複雑なものです。そのため、当事者が自分だけで情報を探し出すのは容易ではなく、必ずしも自分が望む情報にたどり着けるとは限りません。

 

こうした状況を少しでも支援するために、ISSJでは記録の種類や養子縁組の制度に関する情報をまとめたウェブサイトを作成しています(3月末公開予定)。当事者が必要な情報にアクセスしやすくなるよう努めるとともに、今後も当事者に寄り添ったサポートを続けていきます。

特別養子縁組の支援
家庭養育における子どもの成長
ソーシャルワーカーより

昨年、特別養子縁組を目的としたAちゃんの委託が行われ、その後の適応状況を確認するため、養親候補者のご家庭を訪問しました。

Aちゃんは、生みの親による養育環境に課題があり、児童相談所に保護された後、乳児院で過ごしていました。しかし、スタッフとの情緒的な絆を築くことが難しい状態が続いていました。

養親候補者に引き取られてから数カ月が経過した現在、Aちゃんは2歳になり、ワーカーの訪問に対して興味津々な様子でニッコリと迎えてくれました。ベビーサークルの中からおもちゃをこちらに放り、振り向いて目が合うと、「見てた?」と言わんばかりにまた笑顔を見せるなど、愛らしい姿を見せてくれました。

養親候補者からの温かい愛情を受け、Aちゃんは着実に成長しています。情緒も安定し、安心感のある家庭環境の中で伸び伸びと過ごしている様子がうかがえました。


今後もAちゃんが健やかに成長していくことを願うとともに、引き続き養親候補者へのサポートを行ってまいります。

写真は本文と関係ありません。

ISSJ支援者向けセミナー
100名を超える支援者らが参加

ISSJは、定期的に支援者向けにセミナーを開催しています。本年度は2つのテーマで、全4回の講義・演習を開催しました。
テーマ1「社会的養護下にある外国籍の子どもたちへの支援を考える」では、在留資格や国籍取得に関する実務経験が豊富な弁護士による講義や、外国籍児童が数多く入所する児童養護施設の先駆的な活動を取り上げた講義を開催しました。全国の児童相談所や児童養護施設の職員の方をはじめとし、実際に支援に携わる方々を中心に、100名を超えるお申し込みがありました。
テーマ2「移住者の多様性に配慮した支援の選択肢を考える」では、当事者の意思に基づく帰国(自主的帰国)を支援する際の流れや確認事項、実際の手続き等についてIOMの職員による講義を開催しました。また、文化が異なるクライアントと関わる際の視点やスキルをワークショップ形式で学ぶ演習も行いました。自治体や国際交流協会の相談窓口で働く職員の方など、多様な支援者の皆さまにご参加いただきました。
 
オンラインで開催した講義のみ、録画視聴のお申込みが可能です。詳細はウェブサイトをご覧ください。
写真:演習「文化的な理解を踏まえた移住者支援の実践」の様子
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