「もう3歳になるのに、言葉がでてこなくて...」
「私が母語で話しかけても、子どもたちの返事はいつでも日本語。時々わからない言葉があって...」
これらは、移住者のご家族、とりわけお母さんたちからよく聞く言葉です。あらたまっての相談ではなくとも、ふとした会話の中で、尽きない不安や戸惑いとして寄せられます。
難民や移住者の家族、移住者コミュニティの女性たちとの関りを続ける中で、2世や1.5世(幼少期に親と一緒に来日した子ども)と呼ばれる多くの子どもたちにも数多く出会ってきました。そういった子どもたちの多くは、日本の保育園や幼稚園に通い、そして日本の小学校、中学校へと進学していきます。
一見、「日本人」の子どもたちと同じように日本語を使い、学んでいる彼ら/彼女らですが、家庭内では両親の出身地域の「母語」を使用していることがよくあります。家庭内の言語と社会生活を営む中で慣れ親しんでいく言語が異なる、という環境が、移住者の子どもたちにとっては当たり前なのです。