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移住女性の支援ー言葉のハードルを越えた先
ISSJは、新たな挑戦として、移住女性のための職業訓練やセミナーなどの社会統合促進事業*1 をはじめます。着想のもととなったのは、彼女たちの様々な想いやアイディアでした。
語られ始めた移住女性たちの挫折と希望

移住女性や家族のケースワーク、「日本語教室」を実施する中で、当事者の皆さんと「ちょっとした雑談」をすることがよくあります。そんな時にこそ、彼女たちの本音に触れることができます。そこで話される夢や希望、あるいは、挫折や失望。そういったもの全てをひっくるめて、私たちは何ができるだろうと模索し続けてきました。

 

本当にやりたいこと、やってみたいことを脇に置き、自分の気持ちに折り合いをつけて、生活のための日々を送っている人は少なくありません。安定した職に就きたいと望みながらも、子育てと仕事に翻弄する姿を目にしてきました。

忙しさの合間を縫って日本語の勉強を続けてきた女性たちは、日本語が出来るようになると、ぐんと自信を持てるようになります。そうすると、こんなこともしてみたい、あんなことも出来たらいいな、という希望を、日本語で私たちに伝えてくれるようになりました。地域のお祭りに出展したお料理が評判だったことを受けて、どこかで販売できないかと考える人、ムスリムの人でも食べられるパンを作って販売できたらみんなが助かるのにと考える人、母国で学んだことを活かした仕事に就きたいと考える人、人とのコミュニケーションがたくさん取れる仕事に就きたいと考える人、地域の人たちの役に立つボランティアをしたいと考える人。

想いの先に見えてきた道筋

それぞれの想いを実現するためには、言葉だけが障壁になっているわけではありません。日本の制度を理解し、必要な知識を身に着け、着実にステップを踏んでいくための計画(思考力)が欠かせません。その道筋が、彼女たちにとっては明確ではないために、諦めてきたこともたくさんあるということが見えてきました。

しなやかな強さが日本社会で発揮されるために

外国人だから、日本語が流暢ではないから、女性だから、子育て中だから、といった理由で様々な機会から排除されるのではなく、彼女たちの潜在的な力が発揮される機会を創れるように、ISSJでは、当事者のニーズに即した職業訓練や研修、パイロットプロジェクトなどを実施します。これらを通して、日本社会で自己実現を目指す女性がロールモデルとなり、さらにそこを目指す次世代が生まれるという好循環を生み出すことが目標です。簡単なことではありませんが、移住女性たちのたくましさや明るさに励まされながら、事業を展開していきたいと考えています。


皆さまからのお力添え、起業のアイディアや場所のご提供など、大歓迎です!

(プロジェクトコーディネーター  近藤)

 

*1「難民の背景を持つ移住女性の社会統合促進事業」は、休眠預金等交付金を活用した「アウトリーチ手法による外国ルーツ住民の自立支援」助成事業です。

 資金分配団体:

  日本国際交流センター(JCIE)

  ジャパンプラットフォーム(JPF)

社会的養護下にある外国につながる子どもまたはケアリーバー向け
国籍・在留資格に関する「当事者向けレクチャー&相談会」実施中
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児童養護施設などで暮らしている外国につながる子どもたちは、退所後、在留資格やパスポートの申請・更新手続きを自ら行わなくてはなりません。もしも、出生登録がなされていない場合は、無国籍(状態)である可能性があり、国籍を取得するための十分な支援と時間が必要です。
 
ISSJは東京都福祉保健財団の助成を受けて、都内の乳児院・児童養護施設・里親さんのもとで暮らしている外国ルーツの子どもと、都内の児童養護施設を退所した皆さんを対象に、国籍(出生登録)、在留資格(申請・更新・変更)、帰化などの相談に応じています。これまでに、韓国、中国、フィリピン、ネパール、ミャンマーに係る問い合わせが寄せられ、ソーシャルワーカーと弁護士が相談に応じています。
 
相談はオンライン・対面のどちらでもOKです。ISSJ事務所にお越しいただいてもよいですし、児童相談所、各施設、ご家庭を訪問して、お話を伺うこともできます。相談は無料です。気になること・心配なことがあれば、遠慮なくご連絡ください。
TEL:03‐5840-5711
Email:cab@issj.org
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お知らせ
移住者とソーシャルワーク 支援者向けオンラインセミナー参加者募集
難民の背景のある人も含む移住者(難民・移民)からの相談は、背景事情がわかりにくかったり、色々な課題が複雑に絡み合ったりして、対応が難しいことがよくあります。当事者だけでなく、家族やコミュニティといった当事者を取り巻く環境について理解し、働きかけを行っていくことも欠かせません。
 
 ISSJでは、2020年度より相談支援者向けのオンラインセミナーを実施してきました。今年度は、4日間(12/2、1/20、1/27、2/17)にわたり、移住者のソーシャルワークをテーマとして開催します。 
ISSJ活動報告会を実施します
  • 2022年度事業報告書を発行しました
  • 2022年度事業報告書を発行しました
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1980年より79回にわたり開催してきたチャリティ映画会は、ISSJにとって支援者の皆さまへ活動を報告する場でもありました。映画会の終了を受け、この度オンラインでの活動報告会を開催いたします。事前登録などは不要ですので、お気軽にご視聴ください。

12月19日(火)19:00-20:00 YouTubeライブ配信
2022年度事業報告書を公開
  • 2022年度事業報告書を発行しました
  • 2022年度事業報告書を発行しました
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2022年度の事業報告書を発行しました。1年間の活動の動向に加え、養子縁組後の相談に携わるスタッフへのインタビューや、当事者の声を伝えるコラムを掲載しています。
ISS Global Report 2022を公開
  • 2022年度事業報告書を発行しました
  • 2022年度事業報告書を発行しました
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2021–2022年分のISS本部作成の年次報告書(英語)が発行されました。

 

ISSは2024年で100周年を迎えます。本報告書では、ISSやISSネット―ワークの年次報告に加え、ISSの組織体制、2024年までのISSのネットワーク促進など長期的な計画やビジョンも掲載されています。

 
活動報告
【養子縁組】ルーツ探し 乳児院の訪問に同行しました

台風が近づく9月のある日、養子縁組を結ぶに至った経緯を知りたいと希望するAさんと一緒に、資料が残されている乳児院を訪問しました。そんなご縁のおかげでお目にかかることができたのが、乳児院に併設された支援機関のKさんです。

 

Kさんは、Aさんにまつわる資料とAさんの記憶の間を埋めるように、当時の時代背景や乳児院にまつわるエピソードも語られました。Kさんの言葉を介することで、書面だけでは読み解ききれない当時の乳児院職員の想いや温もりが加わり、Aさんにとって心温まる訪問となったことが、事後ISSJに寄せられたメールにいきいきと記されていました。

 

「養子にとっての充足感のあるルーツ探しとは?」…と日々考えさせられていますが、Kさんの語りからたくさんのヒントをいただいたように思います。

(ソーシャルワーカー 武田)

【移住者の支援】保健師さんの勉強会で講師を務めました
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8月29日、母子保健分野で移住女性の支援をされている(認定)特定非営利活動法人シェア=国際保健協力市民の会主催の外国人母子支援勉強会(オンライン)で講師を務めました。都内の保健所・保健センターに勤務される保健師さんや職員さん計35名が参加され、日々迷い、戸惑いながら移住家族の支援にあたっている様子を伺う機会にもなりました。

【移住者の支援】生活困窮者自立支援相談窓口を訪問しました
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コロナ禍以降、困窮者支援窓口に移住者からの相談が寄せられるようになっているという状況を受け、千葉県内の生活困窮者自立支援窓口を訪問し、お話を伺いました。地域の実情を教えていただくと共に、同じ悩みや課題を共有し、これから一緒にできることを考える時間となりました。地域に根差した取り組みをされている他団体の皆さんとの連携を、より一層深めていきたいと考えています。

ソーシャルワーカーの視点
表現すること 内面の風景
Joni Mitchell アルバム「Blue」
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言葉にならない内面を表現し、それが他の人にとっても我がことのように感じられる、それができるのがアーティストなのかもしれません。聴いていると風景が浮かび思いとともに流れ始めるのが、私にとってのJoni Mitchellです。
 
どうして⁉とクライアントの行動にびっくりすることが、よくあります。たとえ同じ国、同じ文化圏で生まれ育っていたとしても、ものごとの受け止め方や対処の仕方は、一人ひとりの背景や置かれた状況で色とりどり。関わりのなかで、その人がどんな思いでその行動にいたったのか、言動から想像したりします。孤独で荒涼とした風景が浮かび、びっくりさせられた行動の理由がふと腑に落ちる、そんな気がする時も、あります。
(ソーシャルワーカー 重藤)
インターン紹介
 

現在ヨーロッパの大学院にて教育学を専攻しているササキと申します。ISSJではコロナ前振りのインターン生として、一時帰国のタイミングで今年8月よりお世話になっております。主に翻訳業務や養子縁組・移民のサポート等、様々な内容のアシスタントを担当させて頂いています。


インターンをする中で気付いたことの一つは、対人での業務内容が殆どでありケースによっては長期での対応が必要な中で、ISSJの職員それぞれが各々のクライアントに対して細かな配慮を配りながら丁寧に熱意を持ってサポートをしている点です。そんな中、職員の皆さんと沢山コミュニケーションを取らせて頂き、任せて頂ける業務内容も続々と増え、私の専門性を反映した意見にも積極的に耳を傾けて下さったことが嬉しかったです。今後もISSJの発展に貢献出来るよう励みたいと思います。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。ISSJメルマガに関するご質問・ご意見がございましたら、issj@issj.orgまで、お気軽にお問合せください。
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