「大切な誰かや物を失った」時に抱く“悲しみ”の感情は
5段階の感情に分けることができます。
1.ショック状態&否認と隔離
2.怒り
3.交渉(取引)=自己否定や自己を責める事で許しを請おうをする
4.抑鬱(落胆)・絶望
5.受容
全ての人が全ての段階を1つずつクリアしていくとは限りません。
行ったり来たりしながら進んだり、
途中、段飛ばしで進むケースもあります。
最終的に受け入れ、経験を「過去」として、本人は「今」を生きていきます。
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1のショック状態は
いわゆる「信じられない」というのになります。
「何かの間違いではないか」
「そのうちフラッと帰ってくるのではないか」
という心理が働きます。
2の怒り。
現実(もういないのだという事)を受け入れ、
そしてその悲しさ、寂しさ、などの激しい感情が沸き上がり、
それが怒りという表現で現れます。
自分自身に対する怒りであったり、第三者(関係者)へ向かう事もあります。
いわゆる八つ当たりですが
大きなショックを受け入れがたい、でも受け入れなければならない…
という葛藤の真っ最中だとも言えます。
(他人から見たら)怒りは二次的感情であることがよくわかる時期です。
3怒りをまき散らしても現状が変えられないことを認識すると
今度は許しを得ようとします。
「自分が悪かった」
「あの時こうしていればよかった、ああしていれば違ったかもしれない。」
何とかして現実を変えたいのです。
許してもらえたら、戻ってきてくれるかもしれない。
そういう心理になります。
4怒っても、許しを乞うても、何をしても現状は変わりません。
状況や自分自身に絶望してしまう時期です。
いろいろしてもダメだったので、何もする気がなくなります。
5それでも生きていくのです。
ちょっとずつですが、食べて、寝て、日常生活を繰り返しているうちに
起こったことを受け入れ、
そしてまた「幸せ」を感じることができるようになります。
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悲しみの最中にいる自分自身も、その周囲の人も、
乗り越えている最中であることがわかれば
「この先もぅどうしていいかわからない」
「一体どうなってしまうのだろう・・・」
失ったショックと共にやって来る、新たな不安から少し気持ちがラクになります。
先が予想できるし、そのように導くこともできるからです。
また、怒り狂って八つ当たりしまくってくる人や
落ち込んで突如泣き出したりする人を
優しく見守り対応しながら、
必要以上に振り回されることなく受け流すこともできます。
感情があることは素晴らしいことです。
焦らずゆっくり。
1歩進んで3歩戻ることがあっても大丈夫。
そのうち弾飛ばしで進むことだってあるんです。
だから大丈夫。
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