【新たな出会い】
この七月は初めてのレパートリーにチャレンジしました。
長野で演奏したベートーヴェン七重奏曲。ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、クラリネット、ファゴット、ホルン、という一風変わった編成による室内楽曲ですが、バイオリンパートがとてつもなく難しい。まるでコンチェルトのようなテクニックが必要で、コンサート直前には受験生のようにさらいました。
ここでN響、読響や、ドイツのトップオーケストラで活躍されてきた大先輩方と音楽づくりをすることができ、大きな勉強になりました。ベテランの奏者とご一緒することで、アンサンブルの奥義の一端に触れた思いでした。
もう一つは、いつもお世話になっている美竹清花サロンで、幼少の頃から大好きだったベルギーの隠れた名作、ルクーのヴァイオリンソナタの初挑戦でした。
循環形式と言って、一つのメロディーが何度も姿を変えて登場するのですが、少しずつ移ろいゆく表情が万華鏡のようで、たまらなく美しい曲です。この曲もブーランジェと併せ、折々弾いていきたい曲となりました。
8月の一時帰国では、恒例となりました河口湖・オルゴールの森美術館で、素敵なオルゴールに囲まれてのコンサート。浜松でも小さなコンサートで演奏します。
9月中旬からは全国を回るツアーが待っており、10月頭にはメンデルスゾーンのコンチェルトも予定されています。
みなさまにお会いできますのを楽しみにしております。