【心の支え】
世界各地で猛威を振るう新型コロナウイルス。
大学卒業後に拠点を置いたドイツは死者が5千人を超え、スイスも1500人に達しました。
経済活動は制限され、見えないウイルスという敵におびえる日々。
フリーランスの音楽家も容赦なく打撃を受けています。
3-4月は公開、非公開含め10公演ものコンサートが中止や延期に追い込まれました。
来月以降も、5/5と5/7に東京と福岡で予定していたTGS(Tokyo Geidai Strings=東京藝大同期による弦楽アンサンブル)の定期公演が中止となり、5/10の「三大銘器聴き比べコンサート」(東京・赤坂)は無期限延期が決まりました。
この2カ月で唯一演奏の機会に恵まれたのが、3/22に渋谷イープラスカフェで片山柊さん(Pf)と共演した「サンデーブランチクラシック」。
デュオは2度目ですが、オープンなコンサートでは初めてでした。
青空に映える桜が、つかの間の安らぎを運んでくれる季節。
ベートーヴェンのヴァイオリンソナタ第5番(通称Spring Sonata)などのプログラムで、春の息吹をお届けしました。
外出を自粛する生活は、自分にとって音楽が生きる喜びそのものだと改めて感じさせています。
ただ、それは一人でヴァイオリンを弾いていても満たされるものではありません。
ホールやサロンという同じ空間でお客様と音楽を共有し、それぞれの表情や溢れ出る感情に触れながら「音」を通して会話をする。
音楽で得られる活力、心の支えは、双方向に伝わる熱や高揚感があってこそなのです。
皆様のご支援でそのような場に恵まれていたことに深く感謝し、ウイルス感染の終息後には再び演奏で恩返しできればと考えています。
外出制限や営業自粛が続く中、少しでも音楽で癒やしをお届けできればとの思いから、後援会メンバーの皆様に演奏とメッセージを収録した動画を近く配信する予定です。
是非、お楽しみにお待ちください。
対面しての指導が難しいことから、オンラインでのレッスンもスタートしました。
プロ志望の方のみならず、ヴァイオリンにご興味のある方、久しぶりの再開を検討されている方など幅広く申し込みを受け付けております。
(https://maiviolin.com/lessons/)
ヨーロッパでは各国政府による音楽家への支援が報じられていますが、国内では厳しい環境に置かれています。
このほど、友人の運営するアーティストやデザイナーをサポートできるインターネットサイト「SPECIALIST」にページを作ってもらいました。
サポートいただいた方には、ささやかな御礼として未公開の演奏ムービーをお送りさせて頂きます。
一人でも多くの方からご支援を賜れれば幸いです。
(https://maiviolin.com/support/)
安心してコンサートを開催できる環境でまたお会いする日が訪れること、そして何よりも皆様のご健康を心よりお祈りしております。