8月中旬には東京、那須、山梨で計4公演。東京のレストランでは、複数の個室をオンライン会議などに使われるzoomで繋ぎ、密を避けながら音楽と食事を楽しむという新たな試みにも関われました。
河口湖オルゴールの森美術館では、3億円のストラディバリウスと数万円のヴァイオリンで同じ曲を弾き、お客さんに聴き比べてもらうクイズを実施しました。
テレビ番組の〝格付けチェック〟では解答者が苦戦していますが、広いホールなら響きの違いは際立ちます。
ほぼ全員が正解し、銘器たる所以を実感してもらえました。
弾かせていただいたストラディバリウスは、特に低音が豊かで、野性味や人間味のある太い音色、迫力が特徴的でした。
私の愛するアマティは宗教画のマリア様や天使のような、明るさや透明感のある音を響かせます。
ストラドはアマティより小ぶりで、表板など全体的に膨らみのあるフォルムも目を引きました。