今月30日(水)には、銀座・王子ホールでの「ロシア室内楽の夕べ」が迫ってきました。
プログラム前半では今年没後50年となるストラヴィンスキーの『イタリア組曲』(Vn. Pf.)より3曲と、ショスタコーヴィチの『弦楽四重奏のためのエレジーとポルカ』を演奏。
『イタリア組曲』は3曲それぞれに違うキャラクターで、ストラヴィンスキーらしい華やかさが魅力です。
戦火を逃れて滞在したスイスの街、モルジュで書かれた作品。
ローザンヌ留学時代に心が洗われたレマン湖畔の景色を思い浮かべながら音を紡ぎます。
ショスタコーヴィチの弦楽カルテットは「エレジー(悲歌)」と、道化師が想起されるようなユニークな「ポルカ」が対照的。
後半にはメインのショスタコーヴィチ『ピアノ五重奏曲 作品57』が控えます。
一昨年の「フランス室内楽の夕べ」と同じメンバーでの久しぶりの共演を、とても楽しみにしています。
7月28日(水)にはピアニストの川口成彦さんとスタートした「モーツァルト ヴァイオリン ソナタ全曲演奏会」の第2回「1781年vol.1」が美竹清花さろん(渋谷)で行われます。
早くも完売をいただき、キャンセル待ちを受け付けております。
第3回は来年1月を予定。
天才モーツァルトの世界を辿る全5回の旅路に、これからもご注目ください。
7月31日(土)は昨年のピティナ・ピアノコンペティション”特級”で銀賞ならびに聴衆賞に輝いた新進気鋭の16歳、森本隼太さんを迎えてクインテットサロンコンサートをお届けします。
3月に第一生命ホール(東京)で共演した際には、フランク『ピアノ五重奏曲』の第一楽章を演奏しましたが、今回は全楽章演奏が実現します。
對馬哲男さん(vn)中村翔太郎さん(va)小畠幸法さん(vc)の豪華メンバーも再集結し、フランクの弟子だったピエルネの『ピアノ五重奏曲 Op.41』と重厚な二本立て。
叙情的なフランク、クリスタルのような輝きのピエルネのクインテットで、皆様をお待ちしております。