リハーサルの録音を聴き返し最後の調整をして、いよいよ迎えた本番当日。
午前中は「公開ゲネプロ(ゲネラルプローベ)」と呼ばれる通し稽古で、地元の学生たちを観客に、演奏会形式で行われました。
彼らは真剣かつ興味津々の様子で、会場は活気に溢れました。指揮者による曲の簡潔な曲目解説が挟まれ、演奏者たちは私服姿で舞台に立ちました。その和気あいあいとした雰囲気が、まさに音楽を共有する喜びを感じました。
そして夜の20時、待ちに待った最初の公演が始まりました。
舞台上の皆の集中力が極限まで高まり、メンデルスゾーンの音楽に情熱が溢れ、観客もそのエネルギーに巻き込まれたよう。演奏後には割れんばかりの拍手が沸き起こりました。