クリスマスイブには、作曲家・田辺恒弥先生の個展にて、弦楽四重奏での演奏機会をいただきました。
バッハの音楽が、まるで花瓶が突然割れて壊れ、そして再び再構築されていくような世界観を描いた作品。
「演奏家の思うままに、自由に演奏してほしい」と言っていただいていましたが、自由という言葉ほど難しいものはありません。
對馬佳祐さん、木下雄介さん、松本卓似さんという素晴らしい共演者とともに、リハーサルを重ねながら試行錯誤を続け、公演前日に初めて田辺先生ご本人にお聴きいただきました。
その際、涙を流して感動してくださったことは、忘れられない瞬間です。
クラシック音楽では、作曲家に直接会い、言葉を交わす機会は多くありません。その貴重さを改めて実感し、こちらも胸がいっぱいになりました。
本番では、さらに一歩踏み込んだ演奏ができたのではないかと感じています。