「業績を伸ばす」と聞くと、どうしても売上や利益といった“結果”の話に意識が向きがちです。もちろん、それは大事なことです。ただし、幹部の役割として考えるべきことは、それだけではありません。

　稲盛さんはいつも、「数字だけを追うな。数字はあくまで“結果”や」と言っておられました。本当に見るべきは、その数字を生む「原因」、すなわち日々の行動・思考・チームのあり方です。

　今回は、事前アンケートで最も興味があるテーマであった評価制度について、資格制度との関係を私の経験を交えてご説明したいと思います。

　人事評価は、全社員に大きな影響を与えます。なぜなら、評価結果によって昇格や給与の昇給額、さらには賞与の配分に直接反映されるからです。社員のモチベーションを高めていくためには、この人事評価が大切であることをよく認識しなければなりません。

今回は「第三条」についてご紹介いたします。 

｜課長の言葉が組織の未来を創る

　課長の言葉は、周囲に計り知れない影響を与えます 。自分の思いや夢を上司や部下に正しく、そして力強く伝え、理解と共感を得ていく。そうした努力こそが、課長が周囲から信頼され、思い描く組織運営を実現するための鍵となります 。