Genocel®の人工真皮への応用 ~続報~

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ニッケ・メディカルのメルマガ担当の紺屋本(コヤモト)です。  


 ゼラチン不織布Genocel®の応用研究の続報が公開されました。今回はその論文をご紹介いたします。 

 

Modified gelatin hydrogel nonwoven fabrics (Genocel) as a skin substitute in murine skin defects

 

                                              Regenerative Therapy 23 (2023) 44-51
Li, Y., Sakamoto, M., Matsuno, K., … Tabata, Y., Morimoto, N. 

https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S235232042300024X   

 

人工真皮とは

人工真皮は代用皮膚の一種で、外傷、熱傷、潰瘍の治療に広く使用されています。

コラーゲンスポンジなどの生体材料が、医療機器として製品化されています。移植された人工真皮の多孔性構造内にレシピエントの組織から細胞が移動し、細胞外基質や血管が形成・置換することで、真皮が作られる仕組みになっています。 

 Genocel®はその特殊な繊維構造により多孔性構造を有していること、培養実験に

よって分解に伴う細胞外基質への置換などが見られています。三次元培養などの培養実験にとどまらず、人工真皮への応用材料としても検討いただいています。 


本論における使用方法
 マウスの全層皮膚欠損部にGenocelを貼り付け、シリコンメッシュシートとともに、ナイロン糸で縫合し固定しました。 既存の人工真皮製品を比較対象として、創傷治癒過程を評価しました。


結果

・人工真皮への応用に向けて、Genocel®の改良版としてGenocel-L(開発品)を作製しました。Genocel-Lは、Genocel®や既存人工真皮製品と比べ、コラゲナーゼ溶液中で2倍長く残存することが確認されました。 

・欠損は21日で完全に回復し、上皮、肉芽組織ともに既存人工真皮製品と同程度形成されました。 

・論文では、マクロファージの浸潤についても評価を行っています。

 

 ⇨⇨ 詳細は論文をご覧ください ⇦⇦
 オープンアクセス誌です!

 

 

今回使用したGenocel-Lは開発・検討段階です。今後、より良いものへ向けて、開発を進めていきます。 


今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました。

 
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