Genocel®パウダーの応用例

いつもお世話になっております。
ニッケ・メディカルのメルマガ担当の紺屋本(コヤモト)です。  


 今回は、Genocel®パウダーの応用研究が公開されました。その論文をご紹介いたします。 

IL-6 Plays a Critical Role in Stromal Fibroblast RANKL Induction and Consequent Osteoclastogenesis in Ameloblastoma Progression

 

Shohei Yoshimoto, Hiromitsu Morita, Kazuhiko Okamura,

Akimutsu Hiraki, Shuichi Hashimoto

Lab Invest  103 (2023) 100023

本文へのリンク

(オープンアクセス)

 

研究背景

エナメル上皮種は、顎骨に発生する最も一般的な歯原性腫瘍ですが、骨吸収を伴った浸潤性の増殖を示します。破骨細胞は骨吸収に関与しており、RANKL は破骨細胞の形成おいて、重要な制御因子です。これまで、エナメル上皮腫において、RANKL を発現させる細胞について、様々な研究がなされてきました。

本論文では、エナメル上皮腫のRANKL を発現する主な細胞が間質線維芽細胞であることを明らかにし、さらに、ヒトエナメル上皮腫 AM-1 とHPdLF (歯根膜線維芽)細胞を用いて、エナメル上皮腫における破骨細胞の形成のメカニズムを解析いたしました。

     

     

論文での使用方法

in vitro 試験系で、エナメル上皮腫微小環境におけるRANKL 発現の細胞源と制御機構を明らかにするため、Genocel パウダーを混合したスフェロイド培養系にて、評価いただきました。

下図のように、AM-1 とHPdLF の共培養スフェロイドを作製しています。

結果

・線維芽細胞をエナメル上皮腫と共培養すると、RANKL の発現と破骨細胞の形成が

 誘導され、IL-6 の発現が増加することが分かりました。

・IL-6 シグナルを阻害すると、破骨細胞の形成が抑制されました。

 よって、IL-6 が間質線維芽細胞のRANKL 発現を誘導し、その結果、破骨細胞形成が

 誘導されたことが示唆されました


最後までご覧いただき、ありがとうございました。

ご興味のおありの方は、Genocel ® (パウダータイプ) 取扱説明書 に、他の実験例なども記載しておりますので併せてご確認ください。

 
正しく表示されない場合はこちら
このメールは、株式会社ニッケ・メディカルと名刺交換された方、Webフォームからお問い合わせいただいた方、配信をご希望された方に送信しております。今後も引き続きメールの受信を希望される方は こちらをクリック してください。 今後メールの受信をご希望されない方は、こちらから配信停止手続きが行えます。

発行:株式会社ニッケ・メディカル
541-0048
大阪府大阪市中央区瓦町3丁目3-10


全てのメーリングリストから配信を停止する。 配信停止