背景:
皮下への膵島移植は、重度の糖尿病に対する有望な治療法です。
しかし、膵島の生着が悪いと効果が妨げられます。そこで、新規の生体吸収性
ゼラチンハイドロゲル不織布(GHNF)が皮下膵島生着を改善できるかどうかを
調査しました。
目的:
皮下膵島移植前にGHNF(Genocel®)を移植部位へ前留置することで、膵島の
生着を改善できるかを確認しました。
方法:
GHNF有無の条件下で、シリコンスペーサーを糖尿病マウスの皮下へ前留置し
(6週間前)、シリコンスペーサーを除去後の空いたスペースに、膵島400個相当を
移植しました。膵島移植後、血糖の測定および腹腔内ブドウ糖負荷試験にて、
治療効果を評価しました。