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  [詩と数学の接続]平出隆 連続講義[全3回]

 

  平出隆さんは、詩や散文、批評のみならず、装幀、印刷、展示などさまざまな形態で、ご自身の詩学を深めてこられた稀有な詩人です。多くの詩書はもとより、長年にわたって積み重ねてきた美術家との対話により見出された「言語と形象の谿」、書物の物質性に目を凝らすことによって立ち現れる「空中の本へ」などの探究において、私たちをポエジーのはるかな根源へと導く道筋を示してくださいました。そして202012月におこなわれた「平出隆 最終講義= Air Language program」においては、詩と数学の接続を新たに提示なさいました。歩みを止めることのない、平出隆さんの詩学の「いま」を語っていただきます。[Y. Inoue]

 

詩のカイ 第3回

企画:シアターX+港の人

 

シリーズ公演日程:

α:May 31, 2021 @ 7:00-8:30 pm 

β:September 6, 2021 @ 7:00-8:30 pm

γ:January 17, 2022 @ 7:00-8:30 pm

 

(6:30 pm 開場 本篇のあとダイアログ)

   

会場:シアターXカイ劇場

参加費:500円

申込み:シアターX

http://www.theaterx.jp/21/210531-210531p.php

東京都墨田区両国2-10-14 
TEL:03-5624-1181
Eメール:info@theaterx.jp

 

無償配布資料:DIC川村記念美術館「言語と美術」展ガイドマップ/多摩美術大学芸術人類学研究所「Art Anthropology」 第16号など

 

ヴィデオ上映:《100 Feet》(2020年/杉谷諭/3分),《Persistence is Grace》(2020年/杉谷諭/7分

 Video

 

《100 Feet》(2020年/杉谷諭/3分

 

 2015年グッゲンハイム美術館での河原温《One Million Years》朗読の公開録音の様子を捉えた、平出隆の手持ちの iPhone による映像に、任意のズーム処理をかけ、時間軸を等比級数分割したもの。百万年に思いを馳せる朗読が淡々と続くステージから半径100フィート圏の世界では、 口笛が吹かれ、道端で仮面品評会が行なわれている。 

 極大の時間と極微の時間とが、触れ合うことなく並行して流れ、等しく分割されていく。酷薄なフェアネスに貫かれた、壮大にしてささやかな時間論。[N. Sawa]

 

 

Persistence is Grace(2020年/杉谷諭/7分

 

 2020年初頭から秋にかけて、詩人が身近に経験した「死別」についてのモノローグ7篇に合わせ、画面を7等分した色柱をひとりひとりの死者と見立てる。規則的に現れる色柱による光のイメージと、それを凝視することで生まれる補色残像が、誰にも等しく訪れる死と、時間の流れのなかでの記憶の変化を意識させる。 

 出現と消滅、生と死を見つめるリテラルな弔いであるとともに、その分割を溢れ続ける残存に賭けられた不屈の省察。[N. Sawa]

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All images by Satoshi Sugitani.
First edition. Issued in the 23rd week of 2021.
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