A多摩美術大学・芸術人類学研究所の「野外をゆく詩学」部門。9年間のその展開の中で《フィールド・ミュージアム・ネット》《エクリチュールとしての造本》の2つのプロジェクトが立てられてきましたが、両者をつなぐ3つ目として《アーキトとインプレス》が始まっています。「家」と「本」をつなぐ試み、ともいえます。 B私小説家川崎長太郎の究極の小住居「海辺の物置小屋」についての永年の取組は、平出隆・齋藤秀昭編『姫の水の記』刊行にも結実。 C 小説と現実にわたる長太郎の「小屋」の検証と模型制作が、特別研究員大室佑介により行なわれ、さらに建築家青木淳を招き入れて、課題の深奥を討議。小田原市での「再現」計画の検討に入りました。 D川崎長太郎に直接学んだ平出隆の私小説『猫の客』を海外10カ国の出版社がオファー、日本の「家」と「庭」の細部への視線=記述の特性が注目を浴びつつあります。
NEW PUBLICATION
2015年2月27日(金)
via wwalnuts 16
ELEMENTA reliqua I
平出隆
初版70部