入居時インスペクション:
「インスペクション」とは、入居・退去の際に、家の状態を確認して記録に残すことを言います。「ウォークスルー」と呼ばれることもありますが、大家の立会いのもとで行うのが理想です。入居の際のインスペクション時の記録が、退去後のセキュリティデポジット回収の交渉に大きく影響します。
・鍵がきちんと開閉できるか・ドアの建付け具合・窓のブラインドの状態と開閉・カーペットの汚れ・ガレージドアの開閉・電化製品の作動状況等々、インスペクションでは物件の状態を細かくチェックし、不具合やダメージがあればその場で大家に伝え、証拠の写真を取っておきます。写真はどの部屋のどの部分なのか分かるようにしておく事もポイントです。
退去時には、家具を搬出した後に最後の掃除をし、物件の状態が入居時と比べてどう変わったか、破損や磨耗、汚れなどをチェックし、必要なメンテナンスについて確認して記録します。大家との相互同意と署名を忘れずにもらうようにしましょう。家賃を払っているので、多少の汚れや不具合は貸主が負担すべきと考える人もいますが、ここ米国においては賃貸している間に発生した汚れや不具合は、基本的にテナントの責任になりますのでご注意ください。