Q. ニューヨークの不動産に興味があります。投資対象となる物件にはどのような選択肢がありますか?
A. 区分所有であればコンドミニアム、一棟ものであればアパートメントビルがおすすめです。マンハッタンには区分所有にCoop(コープ)という形態もありますが、コンドミニアムと異なり、ビルを所有する会社の株を購入し、ユニットの賃貸権を得る住居形態となり、所有者が不動産の権利を持つわけではないため、投資には不向きです。
Q. ニューヨークで一棟アパートを購入する際のリスクについて教えてください。
A. アメリカ特有のリスクとしては、家賃の不当な上昇を防ぎ、立ち退きに一定の条件を設けるレント・コントロールやレント・スタビライゼーションといった借主を保護する制度があります。また、店舗がある建物の場合、収益性が上がる反面、安定性が下がります。特に、レストランやバー等飲食店の場合は、衛生問題や騒音問題などのリスクがあります。
Q. 築年数の古い物件の場合、入居者付けに苦労しませんか?
A. マンハッタンにはpre-warと言って戦前に建てられたタウンハウスも多く、状態の良いものは価値がむしろ上がっていますので、築年数が古いからと言って一概に入居者を付けにくいとは言えません。また、アメリカでは、外観が古くても内装をリノベーションして物件をアップデートするのも一般的です。
Q. ニューヨークでの不動産投資におススメのエリアとその理由を教えてください。
A. コンドミニアムの場合:弊社が住宅を斡旋している日本人駐在員世帯の最近のトレンドでは、家族世帯、単身世帯共にマンハッタンに住むケースが増えています。単身世帯の場合は通勤を含む生活利便性重視、家族世帯の場合は学校区重視と住宅の選択基準は分かれますが、対象となる入居者に合わせてエリアを選択されると良いでしょう。
アパートメントビルの場合:物件の価値を保全しやすく、良質な入居者が多く居住しているエリアとして、アッパーイースト、アッパーウエスト、ミッドタウンイースト、ミッドタウンウエスト、ミッドタウンサウスがお勧めです。