契約書への署名と頭金の送金
売買契約書は、弁護士間での内容交渉が終わった後、買い手側が先に署名をします。頭金を送金するタイミングは、契約書の署名と同時です。中古物件の場合は購入価格の約10%、新築の場合はデベロッパーによって異なりますが、10%~30%程度となります。建築途中の新築の場合は契約書署名時に10%、その後数ヵ月後にさらに15%、というスケジュールになっている場合があるため、最後の送金も含めると最大で3回に分けて送金することもあります。不動産購入は大きな金額が動くため、為替のタイミングを注視し、レートの良い時期にまとめてドルに換えておくことをお勧めします。頭金の送金先は「弁護士エスクロー口座」です。エスクロー口座とは、取引の一時金を預ける信託口座のことで、クロージングの日まで預けておきます。
審査用書類の準備
コンドミニアムを購入する場合には、管理組合に提出する書類の準備が必要です。銀行口座の残高証明や雇用証明が中心となります。特に初めての方には、契約書の理解、管理組合の書類準備を自力で行うのは大変かもしれません。その場合は、専門業者への相談をお勧めします。
残金の送金
現金で購入する場合、残金(最終金額)の送金はクロージングの1週間前から3日前を目安に行ないます。購入経費の詳細、コモンチャージ(共益費)や固定資産税の日割り計算が行なわれ、最終的な送金額が決定すると、弁護士から暫定的なクロージングステートメント(最終計算書)が送られてきます。アメリカの売買では、クロージング予定日から実際のクロージングがずれることが多々あります。この金額に基づいて送金しますが、クロージング当日に再計算したり、細かい費用が発生することもよくあるため、通常はやや多めに送金します。現金ではなく、ローンで物件を購入する場合もあると思いますが、ローンについては、次回以降で詳しく説明します。
弊社では、新築の未公開物件も取り扱っています。アメリカの不動産投資にご興味のある方は、お気軽にご相談ください。