シリコンバレーの賃貸住宅の高騰については、メディアに取り上げられる機会も多いので皆さんご存知かと思います。それでは、あまり知られていないオフィス物件について、どの程度賃料が上がっているかご存知でしょうか。オフィスの賃料の表示は住宅の賃料と違い、SQF(スクエアフィート)あたりいくら、といった形で表示され、サンノゼ空港周辺の賃料では現在Class A*のオフィスで$3.62/sqfが平均値となっています。
賃貸住宅の1ベッドルームの部屋の大きさが700sqf程度になりますが、通常4-5名程度のオフィスでは1,000sqfくらいのオフィスを借りるのが一般的ですので、$3.62/sqf x 1,000sqfで月額の賃料が$3,620になります。
同じくサンノゼ空港周辺のClass Aオフィスの2012年の平均賃料は$2.51/sqfでしたので1,000sqfのオフィス物件にて$2.51/sqf x 1,000sqfで月額賃料が$2,510となり、3年前より賃料が44%上昇した計算になります。
賃貸住宅では1年の契約期間になる事が殆どですが、オフィスの賃貸契約では短くても3年、もしくは5年にて契約する事が多く、長い場合には10年契約となります。長期間の賃貸契約となりますが、賃料は毎年同じではなく、毎年3%ずつ上昇するのが一般的です。そのため2012年に先程と同じ1,000sqfのオフィスを月額$2,510の3年契約で借りていた場合、契約最終年の2015年の賃料は$2,743となります。ただ、昨今の市場変化に伴い、賃貸契約更新時にオーナーからはマーケットの賃料に合わせた$3,620(+44%)の賃料を提示されることもあります。
もちろんオフィスが広ければ広いほど差額の絶対値は大きくなりますので、5,000sqf程度のオフィスを借りていた場合、上記に当てはめると月額$12,715の家賃が更新時に$18,100となってしまいます。