週刊ワイズ編集長が書くメールマガジン「バンコクで逢いましょう」
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こちらは週刊ワイズのメールマガジン「バンコクで逢いましょう」のアーカイブです。これまで配信されたエッセイをご覧になれます。定期購読希望の方はページ下にてご登録ください。


3つ目のお正月 (Mar 2024)
タイには、1年に3回のお正月があるとよく言われる。一つ目は西暦が変わる世界共通のお正月。二つ目は中華系行事がメインとなる春節。そして3つ目が、タイの旧正月“ソンクラン”だ。   タイで初めてソンクランを体験したのはおよそ12年前。旅行会社に勤めている友人に誘われ&#

持つ喜び、手放す楽しみ (Feb 2024)
だいぶ前のことだが、楽器を集めいていた時期がある。集めるというか、弾いてみたいものや必要になったものを購入していたら、いつの間にか集まってしまったというのが正しいのかもしれない。   でも、プロのミュージシャンでもないのに20本近くのベースを持っていても、ઽ

リッチってなんだ? (Feb 2024)
タイで暮らしていると、いったいリッチってなんなのだろうと考える機会が多い。リッチな食事、リッチな住まい、リッチな装い、リッチなクルマ...   個人的な感覚だが、タイのお金持ちの人々は、往往にして自分がお金持ちであることをアピールするのを厭わない気がする。こ{

ペットたちの時間 (Jan 2024)
子どもの頃に比べて、大人は年齢を重ねるにつれて時間が経つのを早く感じるようになる。「1年があっという間」という感覚がそれである。   これは、19世紀のフランスの哲学者ポール・ジャネが導き出した「ジャネーの法則」というもので、「主観的に記憶される年月の長さはñ

住まいとコミュニケーション (Jan 2024)
自分で言うのもなんだが僕は比較的調子のいい性格で(子どもの頃はかなりの人見知りだったようだ)、相手次第ではあるがすぐに人とフレンドリーになれる方だ。   僕が住んでいるアパートは100世帯くらいの規模で、住人は日本人と欧米人が3割、あとはほとんどタイ人というの

なんとなくマイペンライ (Dec 2023)
バンコクに住み始めて約4年。タイとの関わりということでいえばもう10年余りにもなる。タイの気候もそうだが、その社会通念や習慣も最初の頃は目新しいというかショックに近いものがあった。   人によって感じ方の違いはあるのかもしれないが、僕はこの国の人々のあっけら{

ゴルフとハッピネス (Dec 2023)
ゴルフには3つの楽しみがあるという。一つ目はプレイする楽しみ。二つ目は見る楽しみ。そして3つ目が読む楽しみ。とくに欧米ではゴルフの本のことを「ベッドサイドブック」というらしく、寝る前に枕元に置いたゴルフの本をちょっと読むとぐっすりと眠れるというわけであӚ

限りなく透明に近い空気 (Nov 2023)
先日、初めてカオヤイを訪れた。ここをかすめるようにして、ブリラムやもっと先のロイエットには出かけたことはあったが、カオヤイの地には足を踏み入れたことがなかった。良く言えば、今まで大切にとっておいたデスティネーションで、その機会がやっと訪れたといえる。

ザ・世界遺産 (Nov 2023)
ふと思ったのだが、世界遺産っていったいなんなのだろう。まず、誰が決めたんだろうと気になったのだが、もちろん誰かが勝手に決めるわけではなく、ちゃんと選考する基準のようなものがある。   まあ、遺産という表現が良いのかどうかは別として、とにかくその国が国際的

帰国後の住まい (Oct 2023)
帰国後の住まい これを読んでいただいている方の中には、帰国後に家を建てようと思っている方がいるかもしれない。そんな方の中には、もしかしたら帰国するタイミングに合わせて家を建てたいと思っている方もいるかもしれない。   帰国したらまず仮住まいにしておいて、&

魅惑の3Dプリンター (Oct 2023)
グラフィックデザインやCM制作などを通じて関わってきた世界は、その多くがいわゆる「2D」。つまり2次元の世界で、そこには縦と横で構成された平面しか存在しない。   紙に書いたり印刷された図や絵などは、この2Dに分類される。2Dには長い間親しんできていることもあって、立

旅のおかず (Oct 2023)
旅の楽しみの一つと言えば、やはり「何を食べるか」がプライオリティの上の方にくるように思う。その点、タイには美味しい食べ物が多く、旅ならずとも住んでいても楽しみには事欠かない。   旅行や出張で海外へ出ると、見るもの食べるもののほとんどが珍しく&

パソコンの性別 (Oct 2023)
パソコンの性別 パソコンに初めて触れる前に、僕たちの世代だとワードプロセッサーに親しんだ人が多いのではないだろうか。まあ、ワードプロセッサーもパソコンの一種ではあるが、それはオフラインで使うタイプライターの代わりのようなものだった。   僕はキーボードの&

ポイントという名のお得 (Oct 2023)
ポイントという名のお得 お買い上げ毎に貯まる購入ポイント、いつでも5%引きの会員限定割引、バーコードをかざしてもらえる来店ポイント...いつの間にか世の中はポイント隆盛の時代。賢く使えば暮らしがどんどんお得になる。   かつて、今ほどスマホの使い勝手がよくなか{

カリフォルニアの青い空 (Sep 2023)
今までの人生で何回引っ越しを体験したかというと、たぶん僕は引っ越しの回数が少ないほうだと思っている。パッと思い出せるほどの数だし、どこに住んでどんな暮らしをしていたかをつぶさに思い出せる。   そんな数少ない引っ越しの中でも、最も印象に残っているのが、長

メガネデビューの頃 (Sep 2023)
初めて自分のメガネを作ったのは、確か30歳の頃だった。印刷された文字がなんとなく見えにくいような気がしてきたのと、夜間にクルマを運転していると景色が滲んで見えたので検眼してみると、軽い近視と乱視だった。   それでメガネを作ることになったのだが、視力が落ちӖ

オフィスの熱量 (Sep 2023)
オフィスの熱量というと、なんだか冷房の効きが悪くて暑苦しい空間と思われてしまうかもしれないが、そうではなくて人が働く場所としての独特の活気のことを言っているつもりだ。   僕は大学を出てすぐに広告代理店に就職し、そこを2年ほどで辞めて小規模の広告制作プロダ

ダナンの海岸線 (Sep 2023)
以前は、飛行機の席を取る際には通路側にしていたが、最近では(最近はめっきり飛行機に乗らなくなったが)窓側に座って外の景色を楽しむことにしている。   とくに羽田からバンコクへ向かう空路には、空から見える風景にいくつか好きなものがある。   外をぼーっと見てい

ISOとウインカーレバー (Aug 2023)
日本やタイで右ハンドルの欧米車を運転している人ならわかると思うが、それらのほとんどのクルマではウインカーレバーがハンドルの左側に付いている。   だからそれに慣れていないと、ウインカーを操作したつもりでも、ワイパーが「シャッ」と動いて、不意を突かれたよう

変なタクシー (Aug 2023)
タイのタクシーは何かと評判が悪い。巷で囁かれている悪評はあながち大げさではなく、僕自身もタクシーではいろいろな体験をしてきた。   タイへ通い始めた頃は、空港からスクンビットへ向かうタクシーに乗るのがストレスで、渡航する前の晩から気になって仕方がないほど

初めての電車 (Jul 2023)
これをお読みの皆さんは、ご自分が初めて一人で電車に乗った時のことを覚えているだろうか。僕はよく覚えていてそれは案外と遅く、小学4年生の夏。もちろん、親や親戚などと一緒に乗ったことは何度もあったが、一人で乗るのはその時が初めてだった。   当時は神奈川の茅ヶ

食の一喜一憂 (Jul 2023)
人というのは、まず食べなければならない。日本にいようと、タイにいようとそれは同じで、何しろ食べなくてはならない。   そして、できれば美味しいものを食べたい。これはなにも贅沢三昧がしたいというのではなく、その日の一食一食を無駄にしたくないというニュアンス

郵便の思い出 (Jul 2023)
世の中にインターネットが登場するずっと前。僕が高校生だった頃の話だ。当時の連絡手段といえば電話か郵便。電話に関してはもちろん携帯電話などなく、家にあったのはダイヤル式の黒い電話で、通話料金も高くて長電話をしていると母親によく怒られた。   そして、郵便。

印象は3秒で決まる (Jun 2023)
印象は3秒で決まる   男の第一印象は、たったの3秒で決まる。これは米国の心理学者の研究から導き出されたもので、第一印象を決める要素は3つ。それは「視覚(見た目)」が55%、「聴覚(声)」が38%、「言葉(話す内容)」が7%だという。   これら3つの要素から人は男の第一&

患者力と自己主張 (Jun 2023)
患者力と自己主張   医療に関係する本や記事を読んでいると、治療の際に医師が取るべき行動や語るべき言動に言及するものが多く、「医師は患者に対してこう接しなさい」といったものが目立つ気がする。   もちろん他の職業と同様、医師にとってもコミュニケーションの力&#

こころの薬 (May 2023)
こころの薬   人の一生の本質は二十五歳までの経験と思考が決定する。開高健がこう何かに書いていたが、これが人生の原則なら、やはり迷走していた20代の前半のことであるから、今となってはどうしようもない。   また、同じ小説家のスコット・フィッツジェラルドも、「僕

二層式洗濯機という選択 (May 2023)
二層式洗濯機という選択   よく晴れた休日の朝に、少し早起きをして洗濯をするのが好きだ。白い雲がゆっくりと東の方へ流れていく空を見ながら、地球がゆっくりと回転しているのを実感する。洗濯をするのに申し分のない朝、南国の鳥たちが枝から枝へと移りながら、日本&#

資産と財産 (May 2023)
資産と財産   先日、資産に関するコンテンツを書いていてふと思ったのだが、ところで「資産」っていったいなんなのだろう。もちろん常識的なイメージとしてはわかっているが、その定義が自分の中であやふやだったので、ちょっと調べてみた。   これがまた諸説というのか&#

ちょっとGPT (Apr 2023)
ちょっとGPT   今年に入ってから、「Chat GTP」という人工知能モデル(正確には大規模言語モデルと言うらしい)という言葉をよく聞く。すでに使ってみた方も多いと思うが、これがまた本当によくできている。   米国のOpenAIという会社が開発したもので、GPTとは「Generative Pre-trained Transformer」の略称。Ą

安心の仕組み (Apr 2023)
安心の仕組み   日本以外の国で暮らしていて、しかも年齢がそこそこいっていると、日本に住んでいる時以上に否が応でも保険のことが脳裏でちょろちょろすることが多くなる。   日常生活において、安心を担保してくれる類のものにはいくつかあるが、やはりその代表格は保&#

虫のよくない話 (Mar 2023)
「ある朝、グレゴール・ザムザが何か気がかりな夢から目を覚ますと、寝床の中で自分が一匹の 巨大な虫に変わっている事に気づいた」。これは、カフカが書いた「変身」の有名な出だしだが、何がどうあれ虫と聞いて心地いい連想をする人は少ないのではないだろうか。   タイ

働く醍醐味 (Mar 2023)
最近、ふと思ったのだが、人はどういった理由で仕事を選ぶのだろうか。その仕事が家業だったから、給料が良いから、休みが多いから、なんだか楽しそうだから、職場が家に近いから...   選んだ理由は人それぞれだろうが、中には選ぶ余裕などなく、もしかしたらそれしかなか{

心の旅 (Feb 2023)
「心の旅」と聞いて財津和夫やチューリップを連想してしまう人は、ご同輩か少し先輩の世代が多いのではないだろうか。   今、その曲の歌詞を改めて読み返してみると、旅とは別れの延長で、愛には終わりがあって心の旅が始まるのだという。これだけインターネットが普及し

運命的な出会い (Jan 2023)
運命的な出会いというのは、本当にあるような気がする。地球上には何十億もの人がいて、一生のうちにはそのうちのほんの一握りの人と出会うことになるわけだが、それだけでも貴重な出会い。それが運命的ともなれば、ほんとうにレアな確率だと言える。   そんな奇跡的とも

家をつくるなら (Jan 2023)
かなり古い話だが、1960年代から1970年代にかけた日本の高度経済成長期の時代、戦後から引きずっていた負のムードを断ち切りつつあり、一般市民の暮らしにもにわかに光が差し始めた頃のことである。   当時、3Kとされる3種の神器があった。それは、カラーテレビとカー(クルマ){

わかる不安、わからない不安 (Jan 2023)
新型コロナウイルスが変えてしまったものを思い浮かべてみると、確かにいろいろなことがある。例えば、手洗いやうがいがかなり習慣化したし、マスクもそうだ。   マスクは日本にいた時も花粉症の時期には欠かすことのできないものだったが、鬱陶しいなと思うほどの着用頻

おいしい水 (Jan 2023)
「おいしい水」と聞いて、ボサノバの名曲の邦題を思い浮かべる人は、きっと洋楽に多少とも思い入れのある人かもしれない。これはブラジル人のアントニオ・カルロス・ジョビンとヴィニシウス・ジ・モライスの黄金コンビが1963年に作った曲で、世界的に大ヒットした。   シン

漂えど沈まぬ国 (Jan 2023)
国家や都市は、しばしば船に喩えられますが、この「漂えど沈まず」という言葉をモットーとして掲げ、国や街を導いてきたリーダーも多いと聞きます。これは欧米圏の古典的な引用句の一つのようで、2019年ノートルダム大聖堂の火災が起きた時、アンヌ・イダルゴ市長が消沈し

2022年のタイで想ったこと (Dec 2022)
今年の10月、初めて東北部イサーン地方のロイエットまで出かける機会があった。途中のブリラムやコラート(ナコーンラーチャーシーマー)では、雨季の最後の大雨によって洪水に飲み込まれた集落を見た。運転していたピックアップのタイヤが半分ほど水に浸かり、まるで川ӗ

バーチャルな近道 (Dec 2022)
若い世代のテレビ離れが進んでいると言われ始めてからだいぶ経つが、やはりこれはスマホの普及が大いに関係しているのではないだろうか。   スマホなら、いつでも気軽に接することができるから、どうしてもスマホで見ることのできるコンテンツに興味が向くことになる。今

そこにお土産がある限り (Dec 2022)
どこかへ旅をしたときにお土産を買って帰るのは日本独自の文化だ。なんていうことをよく聞くが、そんなことはないと思う。   タイ人の友人からも時々お土産を頂くし、タイ国内の観光地を旅すればわかるが、いわゆる“お土産やさん”が必ずあり、そこでは多くのタイ人がお&#

溜息ばかりのゴルフ (Dec 2022)
初めてクラブを握ったのは大学を卒業してすぐの頃。父親に付き合って打ちっ放しの練習場へ行った時だった。   海岸っぺりにある小さなドライビングレンジで、たしか夏の夕刻だったと思う。もちろん自分のクラブなど持っていなかったから、父親の7番アイアンか何かを借りて

スーツと少しうんちく (Nov 2022)
仕事柄、それほどスーツを着る機会はないのだが、そこそこの数を持っている。服としての完成度が高く、ディテールの流行り廃りこそあるものの、その普遍的なデザインには大きな変化がないところが良い。   そしてスーツというのは、着慣れていないとなかなかしっくりとこ

おいしい時間 (Nov 2022)
日常を送っていると何かと頭をひねることは多いが、いったい何を食べようかと、大したことのない自分の頭をひねることもある。   以前にもこのエッセイで書いたが、一食を無駄にしたくないという気持ちがあるから、けっこう真面目に悩むことが多い。   麺が好きなので、二

食あれば幸あり (Nov 2022)
11月も中旬となり、今年もあと1ヶ月半ほど。そろそろクリスマスや新年のことが話題に多く出てくるようになってきた。この数年間、忘年会、クリスマスパーティ、新年会といった定番行事から遠ざかっていたからか、今年は暮と新年に何を食べようかと、食い意地がむくむくとƉ

歯医者さんの思い出 (Nov 2022)
まだ20代の頃の話である。よちよち歩きができるくらいの子どもがいる友人の家に遊びに行った。その子はとても人懐っこい女の子で、とてもよく笑い、ついついかまいたくなる子どもだった。   その子が床に座っている前にうつ伏せになって、ボールを転がしたり、変顔をして౎

旅は道連れ世は情け (Nov 2022)
まだ、タイなんていう国があることを知らなかった小学生低学年の幼き日。父がやはり聞いたこともないような国へ出張することになった。   たしかチェコスロバキアだと記憶しているが、もしかしたらハンガリーとかだったかもしれない。当時は一般の&#

オフィスは必要なのか (Oct 2022)
以前はオフィスのことをよく「事務所」と呼んでいた。そこが物を書いたり、デザインをしたりするスペースだったが故に、オフィスというよりも事務所といったほうが、何かしっくりとくるような気がしたからだ。   しかし、いつの間にかそこが広く&#

登竜門としてのタクシー (Oct 2022)
実はタイ語を習ったことがない。東京で週1回程度、タイ人の翻訳家に読み書きから教えてもらったこともあるが、まったく長続きしなかった。勉強はやはり向かなかったようだ。   じゃあ、どうやってタイ語を少しは理解できるようになったのかというと、思い起こせばやはり

学ぶということ (Oct 2022)
大学時代に、実は教職課程へ進もうとしたことがある。勉強はあまり好きではなかったが、当時から知識欲のようなものは旺盛で、自分がインプットしたものを人に教えることを通じてアウトプットしたかったのだと思う。   しかし、それは一過性の感情で、いつの間にか教職を

天使が降る夜に (Oct 2022)
バンコクの正式名称は「クルンテープ・マハナコーン」。通称、クルンテープと呼ばれているが、この後ろにはまるで呪文ように長い文言が続き、それは世界でもっと長い地名だというのは有名な話だ。   ではクルンテープは?というと、これがとてもロマンチック。ご存知の方

サザエさんと三河屋さん (Sep 2022)
サザエさんと三河屋さん   1969年に放送が始まってから、50年余。現在も日曜日の夜6時30分から放送されている「サザエさん」。オープニングのテーマソングが聞こえると、在りし日の昭和の日曜日がよみがえるような気分になるから不思議だ。   このサザエさん、登場人物の設定が&

お日様の匂い (Sep 2022)
お日様の匂い   猫のお腹の匂いを嗅いだことがあるだろうか。猫を飼ったことがある人なら知っているかもしれないが、猫のお腹は「お日様の匂い」がする。   それは、天日干しした布団のような太陽の香り。猫にとっては迷惑かもしれないが、とても良い匂いなので、ついつ&#

運気が上がる場所 (Sep 2022)
運気が上がる場所   「運気」という言葉をしばしば聞くことがあると思う。端的に言ってしまうと、運気とは天地や人の体を貫いて存在するとされる「五運」と「六気」のこと。木、火、土、金、水の五つの運行が地中の気象現象を表す五運。そして風、熱、湿、火、燥、寒が&#

出前の文化 (Aug 2022)
出前の文化   出前と聞いて何を思い出すかといえば、やはり、蕎麦やうどん、そして丼物。家には贔屓にしている蕎麦屋さんのメニューがあり、それを眺めては「今日はカレー南蛮うどんもいいけど、やっぱりカツ丼にしよう」などと悩むのが楽しかった。   さて、そんな出前&#

謎の看板 ISO (Aug 2022)
どんなクルマでも、ドライビングシートに座ってハンドルを握ってみれば、だいたいは操作系統がわかるようになっている。ダッシュボードのスイッチ類やメーターパネルのランプ類もしかり。たとえ初めて運転するクルマでも、日本車以外のクルマでも直感的にわかる作りにな

幸せの種まき (Aug 2022)
日本はそろそろお中元シーズンの終盤。今でもあるとは思うが、かつてはデパートの特設会場にはたくさんの種類のお中元ギフトが並び、会場内は品定めする人と、それを捌く店員さんでてんやわんやだったりした。   そんなお中元の起源を調べてみるとそれはかなり古く、中国

人は見た目なのか (Aug 2022)
「メラビアンの法則」というのをご存知だろうか。これは1971年にカリフォルニア大学のアルバート・メラビアンという心理学の教授が唱えたコミュニケーションの概念のひとつ。人が感情や気持ちを伝える際に、話し手のどんな情報が聞き手が受ける印象に影響を与えるかという

自分の中の野次馬 (Jul 2022)
自分の中の野次馬   コピーライターとして働いてきて、何度か「仕事の醍醐味は何ですか」と聞かれたことがある。醍醐味のようなものはいくつかあるが、最大のものはやはり、自分の中にある野次馬根性と仕事を通じて付き合えることである。   年端もいかない若造の頃から&#

においの思い出 (Jul 2022)
においの思い出   東京を飛び立ち、およそ7時間。スワンナプームに着いて飛行機から降り、空港ビルのあの長いコンコースを歩き始めると、「帰ってきた」と思うのと同時に、何か鼻の奥の方から脳へサインが送られているような妙な感じになる。   これは間違いなく“におい&

海を渡るお金 (Jul 2022)
海を渡るお金。海に架けられた橋の通行料ではなく、お金を海外へ送ったり海外から受け取ったりという国際送金の話である。   かなり以前のことだが、海外ロケの際、滞在のための必要経費や現地のコーディネート会社に支払うお金などは、現金で用意しておきハンドキャリー

富山の置き薬 (Jul 2022)
また、子どもの頃の話から入るが、かつては「薬箱」を置いてあった家が多かったのではないだろうか。   箱の中には、ケロリンや宇津救命丸、赤玉なんていう腹薬も入っていたかもしれない。とにかく、ちょっと具合が悪い時に飲む薬が、置き薬として家にあった。   この置き

君子危うきに近寄らず (Jun 2022)
仕事や休暇でいくつかの国を訪れてきたが、いわゆる「怖い目」や「困った目」にはそれほどあったことがない。   一度、プーケットの空港で搭乗口の前の椅子にパスポートを忘れてボーディングゲートに向かってしまった時があったが、見知らぬ欧米人の男性が走ってきて渡し

異国での晩餐 (Jun 2022)
「腹のことを考えない人は、頭のことも考えない」。これは、文章の巨人・開高健が著書「最後の晩餐」の冒頭で引用した、サミュエル・ジョンソンという英国の文学者が残した痛烈な一言である。   食のことというのは、つい忙しくなると二の次にしてしまいがちだが、それを

何も信頼しない (Jun 2022)
米国の哲学者で心理学者、ウィリアム・ジェームズが残した名言の中に「人が失敗する原因は、ひとつしかない。それは本当の自分に対する信頼の欠如である」という一節がある。   また、幸福な人生を阻む大敵は外にあるのではなく、自分の心の中に潜んでいるとも彼は言って

現役でいられるということ (May 2022)
トム・クルーズが出世した「トップガン」が上映されたのは1986年。自分の事でいえば、訳がわからないまま仕事ができるようになった気がして、おそらく人生の中で最も生意気だった頃かもしれない。   それから36年経った今、続編である「トップガン・マーヴェリック」は、トム&#

発酵という文化 (May 2022)
昭和40年代までに生まれた人なら「ああ」と思うかもしれないが、かつてカルピスを買うのには酒屋に注文した。“初恋の味”というキャッチコピーで有名なあのカルピスである。   当時はまだ子どもだったから注文するのは母親で、酒屋の御用聞きが来たのがわかると、台所の勝

子どもの伸しろ (May 2022)
5月7日、タイの東北部ブリラムのブリラム・インターナショナルサーキットで、「HONDA Thailand Talent Cup 2022」というオートバイレースが開催された。   この大会は、モーターサイクル・ロードレースの最高峰である「Moto GP」の登竜門とされ、若いレーサーのみを対象とした大会。今回、これに優勝し&

穏やかな投資 (May 2022)
経済関連の記事などで、少し前から「コロナバブル」という言葉を時々見かけることがある。コロナ禍による経済活動の停滞で、行き場を失ったお金がにわかに株や高級ブランド品のマーケットなどに流れ込んで膨らむという現象だ。   体感的にはまったく“いい感じ”ではない&#

.....っててよかった (Apr 2022)
冒頭から妙なタイトルだが、「.....ててよかった」というのは決まり文句のようなもので、言葉の組み合わせによって、さまざまなシチュエーションで使われる。   まず、その代表例は「開いててよかった」。若い人は知らないかもしれないが、某有名コンビニエンスストアが流し

セキュリティは万全? (Apr 2022)
日に日に進化を遂げるサイバーセキュリティの脅威。もはやセキュリティ対策は他人事ではありません。専門家が語る最新情報ウェビナー。お気軽にご参加ください。   下の画像またはボタンをクリックして詳細をご覧ください 日本語セッション詳細 英語セッション詳細 &

パンドラの箱 (Apr 2022)
ギリシャ神話にはいろいろな神々が登場し、まるで人間社会で起こるような愛憎劇を繰り広げる。それは古代ギリシャ市民の教養の根幹であり、後には古代ギリシャの哲学や思想、世界観などに影響を与え、現代では西欧の精神的な脊柱の一つとされるようになった。   そこには

虫が嫌い (Apr 2022)
自分自身もあまり好きではないが、虫を嫌いだという人は多い。まあ、虫にはいろんな種類がいててんとう虫のような可愛らしいのもいるが、嫌われるのはやはりゴキブリのような極悪キャラの虫だろう。   ただ、ゴキブリは噛んだり刺したりしないので、不衛生ではあるが無害

便りの流儀 (Mar 2022)
コピーライターとして働き始めた頃。大学を出たばかりの頃だ。当時は小さな広告制作会社をクリエイティブ・ブティックなんて呼び、とにかく面白い広告を競い合うようにつくっていた。   そんな小さな事務所には、まだ徒弟制度の名残のようなものがあり、新米は師匠に弟子

色と相性 (Mar 2022)
普段の暮らしの中で、色にまつわることというのは案外と多い。例えば食事にも色との関わりがあり、白、赤、緑、黄、黒という5色の食材を上手に取り入れて食べることが健康に良いとされている。   そして街なかを歩けば、南国タイならではの鮮やかなグリーンや花が目に飛び

呼吸する列車 (Mar 2022)
物心がついた頃から乗り物が好きで、それは今でも続いている。もちろん自分で運転するのも好きだが、それよりも乗り物が走る姿に魅力を感じる。その躍動感がたまらなく好きなのである。   離陸する瞬間の飛行機、白波を蹴りながら走る船、重い荷物を載せて喘ぐように坂を

小さな旅と大きな感動 (Mar 2022)
初めてタイを訪れたのは今から30数年前。プーケットをロケハンするために、当時の上司と二人で初めてタイという国に足を踏み入れた。 バンコクにも行きと帰りに1泊づつしたが、なんと言ったらいいのか“むき出しの東南アジア”という雰囲気で、空港とホテル以外には蒸し暑Ӕ

ジャオズと餃子 (Mar 2022)
食べ物の話である。「今日は何を食べようか」という考えが頭に浮かんだ際、自分の中にある定番の料理がいくつか候補に上がってくる。   その代表格とも言えるのが「餃子」だ。そして餃子は、実に奥が深い。料理をする人ならわかると思うが、自分で作る餃子の味はなかなか

マイファニーバレンタイン (Feb 2022)
数あるジャズのスタンダードの中でも代表的な一曲として知られる「マイファニーバレンタイン」。チェット・ベイカー、フランク・シナトラ、サラ・ボーンなど名だたるミュージシャンがカバーしている。   そのメロディ&#

初めての運転免許 (Feb 2022)
初めて運転免許を取得したのは、高校3年。両親に黙って自動2輪の免許を取った。なぜ黙っていたかというと、父から「バイクの免許は絶対ダメだ!」と言われていたからだ。   ただ、その頃、家には父のトライアンフがあって、ど{

沈黙の春 (Feb 2022)
この数年間で急速にメディアで取り上げられることが多くなった言葉に、「サスティナビリティ」もしくは「サスティナブル」というのがある。日本語にすると「持続可能性」というような意味になるのだが、元々は環境問題や資源開発に関

異国と住まい選び (Jan 2022)
日本を離れて異国の地で暮らすのは初めて。そうなった人が最も気がかりになるのは、多分どんな住まいを選んだらいいかではないだろうか。   幸いなことに、このバンコクには物件が豊富で、多彩なスタイルの中から自分に合った

コロナとカーライフ (Jan 2022)
矢作俊彦という作家の作品に「舵をとり風上に向く者」というのがある。ハードボイルドで知られる作家だが、この作品に出てくる車や運転の描写が好きだった。   これを読んだ時はやっと自分が好きな車を買えるようになったタ&#

お金とオンライン (Dec 2021)
初めてクレジットカードを持ったのは、大学を出て最初に会社勤めを始めた時。その会社の取引先銀行から、なかば強制的に持たされた。   でもクレジットカードなど使ったことがなく、その機能も仕組みもよくわからなかったので

大人の中の小さな子ども (Dec 2021)
どんなに洗練された大人の中にも、外に出たくてしょうがない小さな子供がいる。かつてウォルトディズニーはそう言ったが、実に的を得ている言葉だと思う。   家の外へ出かける際ののワクワク。それは、まだ自分が幼い時

旅の途中 (Dec 2021)
人というのは、インプットとアウトプットを繰り返して学習していくという。だから、インプットの量が多くても、アウトプットの機会が少ないと、人はなかなか成長しない。   これは、養老孟司が何かで話していたことで、例えばよく笑う&#

出産と渋滞 (Nov 2021)
観光開国パイロットゾーンとなったバンコク。ここ数週間で街なかを闊歩する人々の数も増え、だいぶ賑わいが戻ってきたように思う。   名物の渋滞も然りである。あまり歓迎したいものではないが、通勤時間帯のスクンビット通りをはじ&

出前と文化 (Nov 2021)
かつて徳川幕府が日本を治めていた時代、首都である江戸にはおよそ100万人が暮らしていた。これは、当時の地球上で最も人口が多い都市だったという。   江戸時代は“天下泰平の時代”とも言われ、その260年間は長きにわたるバブル時代だ{

寒い話 (Nov 2021)
2013年12月。チェンライから東に向かい、ラオスとの国境をなめるようにして巡る旅をしたことがある。途中にはあのゴールデントライアングルもあり、タイ国内の未知の地を巡る初めての本格的な旅だった。最終目的地は国境にそびえるプーチー

2回目のワクチン (Oct 2021)
「もうワクチンを打ちましたか」。こんな枕詞がまるで時候の挨拶のようになってきた昨今、2回目のワクチン接種を済ませてきた。   1回目の副反応が比較的重く、それを思い出すと2回目を間近に控えて少々ナーバスになっていた

お医者さんと私 (Oct 2021)
WiSEメールマガジン 2021.10.18 お医者さんと私   タイで医者にかかったことが何回かある。初めて病院へ行ったのは出張で来ていた際のことで、日本を発つ時すでひいていた風邪を少しこじらせてしまったからだった。   咳がひどくなり、お酒どころか食事もまともに食べられない状&

背広とサヴィル・ロウ (Oct 2021)
人生で初めてスーツを買ったのは、就職活動を控えた大学生の終わり頃だった。父に「そろそろ背広を買っておけ」と言われて、あまり気乗りしないまま、日本橋の高島屋だったか三越に行ったのを覚えている。   父はスーツで&#

事務所とオフィス (Sep 2021)
まだとても若かった頃、事務所という言葉にとても憧れを持っていた。そんなに広くはないスペースに机や棚が置いてあり、電話機とファックスがある。   机の上にはタイプライターの形に似たワープロがでんと載っていて、ラジオ&#

どこでもドア (Sep 2021)
「ドラえもん」に登場する“ひみつ道具”の一つに「どこでもドア」というのがある。行きたい目的地を声に出したり、心の中で念じたりするとその場所へ行けるという、まことに便利なアイテムである。   そのドアノブには“意思セン|

オウムとタクシー (Sep 2021)
バンコクの街なか移動では、じつにいろいろな経験をさせてもらっている。バイクタクシー(モーターサイ)やトゥクトゥク、ソウテウなど日本にはないような移動手段もそうだが、利用する頻度が多いからか、面白い体験をしたこ&#

無視できない話 (Sep 2021)
コロナワクチンの話題で持ちきりの感がある昨今だが、対処可能なワクチンそのものが存在しない疾病というものもけっこうある。特に日本とは大きく気候や自然条件が異なるこの南の国においては、未知の病気が脅威だと言えるだろ&#

保険とお金 (Aug 2021)
日本のメディアでも話題となることが多い「タイの泣けるCM」。有名なものがいくつかあるが、その中でも特に秀逸なのは、タイ生命保険会社のCMだと思っている。   親子関係や人の生き方を問われるようなストーリーと演出は、CMの完成度と

ペットとは? (Aug 2021)
タイに来て驚いたことの一つに、街なかをうろうろしている犬が多いことがある。特にソイの中などでは、歩道で居眠りを貪る犬やコンビニの前にたむろする犬が多く驚いたものだ。   そんな犬たちをよく見てみると、中には首輪をつけ&#

ワクチン接種と週末 (Aug 2021)
一向に収束する気配がない新型コロナの感染拡大状況。そんな中、ワクチン接種の知らせを受け、少々迷いながらも接種することにした。接種後の副反応などを国内外の知人友人から聞いてはいたが、実際に自分が“打つ”となる

オンラインショッピング (Aug 2021)
先日、ふと新しいシャツが欲しくなって、セントラルワールドまで行こうと思い立った。自分に合ったサイズの在庫が必ず置いてある店があるからだ。 ちょっと待てよ。そう、今は営業規制下にあり、シャツを売っている店ど&

フィルム感度とISO (Jul 2021)
ISOと聞いて、まず何をイメージするか。正直な話、最初に思い浮かべたのはフィルム感度である。アナログフィルムで使われる、ISO 200、ISO 400、ISO 800といったフィルム感度を表す数値のことだ。 このフィルム感度。じつはISO規格を代表するものの&#

異邦人と住まい (Jul 2021)
カミュの小説や孔子の論語に出てくる「異邦人」という言葉。そこにはなぜかエキゾチックな響きを感じるのだが、いかがなものだろうか。 異邦人とは、異国の人、別の土地の人のことであり、タイに住む日本人である僕は、タイ人に

必然の大車輪 (Jul 2021)
古代ギリシャの哲学者が唱えた言葉に「必然の大車輪」というのがある。物事には必ず原因があり、そこから結果が生まれる。さらにその結果からたくさんの原因が生まれ、その原因からまた新たに結果が生じる。つまり、無限の連鎖で&#

リサイクルという選択 (Jul 2021)
バンコクに住むことが決まり、ビザの手続きなどでばたばたする傍で、少し頭を悩ませたのが持って行く荷物のことだった。 単身赴任で身軽だとはいえ、数週間の出張とは異なりそれなりに物は必要で、パッキングには余念がな&#

安心という買い物 (Jun 2021)
野球の話である。野球は数あるスポーツの中でも、静と動が一体となった競技の一つで、さまざまな場面によって、ゲームを止めて次の手を打つことがある。 もちろん競技そのものはシームレスで、投手が投げ、打者が打ち、走者が

水が合う (Jun 2021)
広場でもグラウンドも公園でもいい。運動をしたり歩いたりして、喉が渇いたのでその辺にある蛇口から水を飲んで一息つく。 今ではペットボトル文化が進んでなかなかやらないが、子どもの頃には当たり前のことだった。しかし、タイでは

愛しのストレージハウス (Jun 2021)
バンコクに住んで1年余りとなるが、じつはその前から、年間80~90日間ほどバンコクに滞在するルーティンを10年間ほど続けてきていた。 2~3週間の滞在を年に5~6回。こうなってくると、荷物を運ぶコストと労力が問題化してき

旅と想像力 (Jun 2021)
紀行文や旅行記が好きで、時間がある時にたまに読んでいる。沢木耕太郎の代表作とも言える「深夜特急」などは、何度も読み返してみても旅の臨場感に溢れ、今でもその気にさせられる。 また、本だけではなく、旅を扱った映像による旅&

幸福としての焼き物 (May 2021)
非常事態宣言が7月末まで延長されることが決定し、まだしばらくの間はコロナ前のライフスタイルに戻ることが難しくなってきた。 そんなコロナ禍で変化してしまったものは多いが、普段の食生活もその一つだと思う。家にいる時

デジタルレイバー (May 2021)
SF映画やSF小説が好きで、片っ端から観たり読んでいた時期がある。中でも最も印象に残っている作品が「ブレードランナー」だ。今でも時々観たくなり、古いDVDを棚から引っ張り出してくることがある。 原作はフィリップ・K・ディック

カフェボラーン (May 2021)
タイに通い始めてまだ間もない頃、路上に置かれた小さなスタンドでコーヒーをごちそうになったことがある。 その淹れ方を見ていると布のフィルターを使った、いわゆるハンドドリップ。しかし蒸らしのようは過程はなく、お湯をど

うんちくの多いスポーツ (Apr 2021)
一時期、スポーツを題材にした本にはまったことがある。小説やコラム、そして「Number」のようなスポーツ雑誌を読みあさっていた。 そんなスポーツをテーマにした読み物で多いのは、やはり野球とゴルフ。特に野球はノンフィ&#

おいしいメッセージ (Apr 2021)
数年前からある場所で畑を借り、マンゴーを育てている。とはいっても自分で畑仕事をしているわけではなく、知人が畑仕事をするついでに面倒をみてもらっている程度で、育てているというよりもマンゴーは勝手に育っている。

硬い水 (Apr 2021)
水が合う、合わないなどという表現が、その環境に合うか合わないかのたとえによく使われるが、水には硬度という尺度があり、それに体が合うか合わないかは、けっこう重要な問題かもしれない。 水はその硬度によって軟水と硬水に分けられ&

働くお金 (Mar 2021)
お金に働いてもらう。こんなタイトルを時々、ネットなどで見ることがある。貯蓄や投資、運用などでお金を増やすことである。 日本人は貯蓄が好きだと言われるが、家計貯蓄率(家計における所得に対する貯蓄=所得から消費支出を引いた

ソンクランの思い出 (Mar 2021)
タイに通い始めて数年が経った2012年、初めてソンクランのタイミングに訪れることができた。目的は水掛け祭りの取材と撮影だった。 聞いてはいたが、空港からスクンビットに着くとすぐに“水掛け”の洗礼を浴び、下着までびっ

異国の地に住む愉しみ (Mar 2021)
バンコクに住み始めてちょうど1年が経った。住む以前も、何度となく訪れていた土地だが、“住む”となるとやはり街に対する印象が異なってくるものだ。 過ぎていく毎日が“滞在”から“暮らし”に変わると、街を観たり感じ{

見知らぬ土地の魅力 (Mar 2021)
初めての海外旅行は、グアムだった。もともと旅があまり好きではなく、学生の時も友人に何度か誘われたりしたが、重い腰を上げて海外へ出かけることはなかった。 それは出不精というよりも意気地無しといった方が近く、自分

クルマという名のロマン (Mar 2021)
若い頃、1年365日、クルマの広告やカタログやマニュアルをつくっていた時期がある。毎日がクルマ漬けの日々で、とにかくクルマの事ばかり考えていた。 そんな仕事を通じて、クルマという“箱”には、鉄鋼、金属加工、金属熱

思い出と希望の交差点 (Feb 2021)
人は、その人生の中で何度か住む場所を変わる。そこにはさまざまな事情があるわけで、例えば家族がある場合には、家族みんなで動くこともあれば、家族から離れて一人でどこかへ移り住む場合もある。 いずれにしても、住む

晴れた日に永遠が見える (Feb 2021)
まだ小学校低学年の頃の話である。東京の大田区に住んでいた。羽田空港に近く、住宅と町工場が隣り合うようにして軒を並べているような場所だった記憶がある。 どんな縁があったのか今では定かでないが、当時、よく近所

ショーファードリブン (Feb 2021)
今までに長期滞在あるいは在住したことのある都市は、香港、ローマ、ロンドン、そしてバンコクくらいしかないが、運転が好きなこともあり、どこでも自らハンドルを握って移動していた。 もちろんバンコクでも休日を使った&

ヒト・モノ・お金が移動する (Feb 2021)
今日から2021も2月である。例年だと年が明け、正月気分も抜け、春節を控えた市場経済は大きな動きを迎えるタイミングでもある。でも、今年は思わぬコロナ禍の“揺り返し”があり、どうなるかは暗中模索。不透明だ。 た

マスクの中の2021年 (Jan 2021)
タイで初めて年越しを過ごした。派手なカウントダウンもなく、まるで日本で過ごすのと同じように、静かで穏やかな新年を迎えた。 意外だったのは、日本からわざわざエアメールで送っていただいた年賀状が、何通もバンコクの住

言葉は弾よりも速く飛ぶ (Dec 2020)
先日、趣味を通じた“会”の忘年会があり、日系企業・現地法人の方々と楽しいひと時を過ごした。 宴の席ではいろいろなことが話題に上がったが、その中でも盛り上がったのが、昨今の通信事情の大きな進化である。 それは

お金の話 (Dec 2020)
何かで、人とお金の話をするなら、お金儲けよりも、何にお金を使うかについて話した方が有意義だというのを読んだことがある。 なるほど一理あるなと思った。上手いお金儲けの話には裏があるとも言われるが、儲け話は一瞬盛り上がるか

好きだから (Nov 2020)
あと数日で12月。日本に住んでいればそろそろクリスマスケーキの予約が始まり、お歳暮のことを考え始める頃でもある。 小さな子供がいる人なら、クリスマスプレゼントのことも気になる時期かもしれない。いずれにしても、誰かに何か|

ゴルフは心のリハビリ (Nov 2020)
大学を卒業してすぐの頃、父親に半ば強制的に勧められてゴルフを始めた。自分よりもかなり年上の人たちに同行するのが常で、おだてられたり、からかわれたりしながらラウンドしていたので、上手くなろうなんていう気にӗ

南国で着る スーツへの憧れ (Oct 2020)
WiSEメールマガジン 2020.10.8 南国で着る スーツへの憧れ   南国を舞台にした少し古い映画や小説には、スーツを着た人物の描写が出ていることがある。そこにはアイボリーのリネンのスーツがとても似合う主人公がいることが多い。 仕事柄、あまりスーツを着る機会はなかった

観光客需要について (Sep 2020)
週末を利用して、久しぶりにMBKまで買い物に出かけた。iPhoneでムービーを撮影する際に重宝するスタビライザーの購入が目的だった。 考えてみるとコロナショック後にMBKを訪れたのは初めて。まず、驚いたのが人が少ないこと。週末&

タイ国内を旅しよう (Sep 2020)
海外との行き来がなかなかままならない状況の中、忘れかけていた「旅」という言葉を思い出させてくれるイベントが開催されます。 タイ国政府観光庁が主催する「タイ国内旅行フェア」は、本日11日(金)から13日(日)まで、BTS

ニュースは弾よりも速く飛ぶ (Sep 2020)
インターネットに接続できる環境にいる限り、世界中のほぼどこにいようと、ニュースに触れることができる。言い方を変えれば、世界中のほぼどこにいようと、ニュースから逃れることはできない。 パソコンやタブレ

その脅威はまだ続くのか (Aug 2020)
毎日のようにニュースサーフィンをしていると、やはり気になるのはCOVID-19に関するニュースだ。そんな「コロナもの」の中で特に気になったのが、世界中で起きている第二波に関するものだ。 日本での感染第二波は、東京をは

タイでの運転ライフ (Jul 2020)
クルマが好きというか、クルマの運転が好きだ。運転できないクルマがあるのが解せなくて、必要もないのに大型免許を取り、興味本位で長距離トラックや、新車を埠頭まで運ぶ陸送のアルバイトをしたこともある。 そんな運ŭ

アルコール協奏曲 (May 2020)
ロックダウンの解除とともに、一部の地域を除いたタイ国内ではアルコール飲料の販売が再開された。これを書いているちょうど1週間前、5月3日のことだ。 テレビやネットのニュースでは、ビールやウイスキーを求めて大勢の人々がスーパーの売り場に殺到する様子が伝えられて

ロックダウンの向こう側 (May 2020)
5月3日、タイ全国のロックダウンが解除された。当初、地域別に解除となり、バンコクは最も遅い6月初旬などという情報や憶測もあったが、この連休中の日曜日に解除された。 飲食店をはじめとした多くの商店が営業を再ž

スポーツが恋しい毎日 (Apr 2020)
今のこの日常に、何かぽっかりと穴が空いてしまっている気がして、それはいったいなぜなのかと少し考えてみたら、それはスポーツだった。 物心が付いてからというもの、いろんなスポーツを追いかけてきた。選手たちが必死に球を追ったり、体をぶつけ合ったりする姿を見ӗ

ピークとボトムの繰り返し (Apr 2020)
広告の仕事に長い間携わってきて、やはりいちばん意気に感じるのは、広告主に寄り添えたと思える瞬間です。 コピーライターという仕事というのは、好き勝手に何かを書くのが仕事ではなく、広告主が言いたいこと、&#

水掛けなしのソンクラン (Apr 2020)
初めてタイでソンクランを体験したのが、たしか2012年。それまでも仕事でタイを訪れていましたが、ソンクランの時期に当たることがありませんでした。 この水掛け祭りがどんなものなのかは、もちろん知っていました。&

疾走するインターネット (Apr 2020)
仕事柄、インターネットの情報と向き合う時間が長く、時々、自分はインターネット依存症なのではないかと思うことがあります。 その傾向は、タイに来てからさらに強くなったようで、ほとんどテレビを観なくなりました。じつはバンコクの住まいが決まって、家電を揃えよӓ

ソーシャルディスタンス (Mar 2020)
タイでは非常事態宣言が発令され、東京都も「感染爆発を防げるぎりぎり局面だ」として、不要不急の外出を控えるよう呼びかけています。 このような中、「ソーシャルディスタンシング」や「ソーシャルディスタンス」という言葉が目立つようになってきました。 両者は似た

手洗いの大切さ (Mar 2020)
こんにちは。 週刊ワイズの吉田です。   今回もまた、新型コロナウイルスのことを書かなくてはなりません。 タイ国政府、バンコク都は、相次ぐ手段を講じて感染拡大を防ぐ努力をしています。バンコクは地球上でも有数の「世界の交差点」です。ここではものすごい数の人々{

海外で働く勇気 (Mar 2020)
こんにちは。 週刊ワイズの吉田です。   「勇気」と書くと少し大げさかもしれませんが、海外で働くことがそう簡単ではないことを実感しています。仕事柄、海外へロケや出張で出かけることは多かったのですが、腰を据えて働くのは初めて。ビザや労働許可を取得するための書




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