時は1931年3月、アインシュタインの誕生日。
その日、偉大な二人の対面に居合わせた人物が、チャップリンに語ったという洞察力に富んだ一言をご紹介。
「あなたが人気なのは大衆があなたを理解しているからです。それに対して博士が人気なのは大衆が彼を理解できないからです。」
(出典:
A Comedian Sees the World, written by Chaplin in 1932 and published on October 1933 in
A Woman's Home Companion.)
そんな二人ですが共通点も多く、「天才」「平和主義者」「日本文化への関心の高さ」
そして加えるなら「名言の多さ」といったところでしょうか。
名言の多い人って「うまいこと言ったろう」という意図なんてまったく感じさせず、呼吸をするかのように 気の利いたことを言いますよね。
まったく魅力的な能力です。
さて、1879年生まれの物理学者、アルバート・アインシュタインが、かの有名な相対性理論を発表したのは26歳(!)。
そしてその17年後の1922年11月、招かれて日本に向かう船の上で「1921年度ノーベル物理学賞」受賞発表を聞き、興奮をもって日本に迎えられました。
今年は受賞100周年にあたります。
かたや1889年生まれ、喜劇の天才であり、監督のチャールズ・チャップリン自身初の長編映画「キッド」の公開も1921年で、公開されるや大ヒットし、その後数年に渡り、世界50か国以上で配給されました。
Viva1921年!ですね。
彼の有名な言葉の一つ「Life is a tragedy when seen in close-up, but a comedy in long-shot.」を体現した、笑いと涙が融合した彼独自のスタイルは、この作品等によく表れています。
完璧主義者でもあったチャップリンの、この作品の撮影フィルムの長さは、なんと!
完成した作品の53倍(!!)とのこと。
今回「!」マークが多いことは、もう許してほしいです(笑)
あ、余談ですが、愛らしさ満点の天才子役ジャッキー・クーガンは、大人になってから、あの「アダムス・ファミリー」にフェスター・フランプ役で出演しています(笑)