こんにちは!Sygnite Tokyoのアランです。
いよいよゴールデンウィークですね。
特に予定は入れていないものの、3年ぶりに行動制限の無いゴールデンウィークというだけで嬉しい気持ちになります。
さて、今回のニュースレターでは、権利クリアランスやキャスティングのサービスとは別に、1年ほど前からSygniteが日本での代理店となっているMAGROUND(www.maground.com)についてお話したいと思います。
MAGROUNDは、世界中の街並みや風景等の背景素材に特化したドイツのフォトエージェンシーです。既にご使用いただいている方には素材のクオリティや特異性からリピーターが多くいらっしゃいますが、コロナ禍により海外での撮影が依然容易ではないなどの環境的要因も関係しているのかもしれません。
MAGROUNDの特徴は、通常の2Dの背景画像のみならず、その画像に付帯した「360º HDR Dome」というタイプの画像も提供できる点で、この素材は一般のフォトエージェンシーには無いタイプの360º画像です。
MAGROUNDの360º HDR Domeは、高画質(最大約500メガピクセル)である事に加え、撮影現場で最大30の異なるF値で撮影されている画像のため、ライティングを詳細に調整する事が可能です。自動車広告の場合、ボディにその画像環境に合った反射を実現できるのも360º HDR Domeならではの特徴です。
最近、日本でも「バーチャルプロダクション」という言葉を耳にする機会が増えて来ましたね。
この撮影手法は簡単に言ってしまうと、大型LEDディスプレイに背景素材を表示し、その手前に人物や物を配置することで、まるで現地で撮影しているかのような制作ができる最先端の手法です。日の入りなどの時間的な制約や天候の心配、そして何よりロケ移動の苦労(や費用)から解放され、撮影現場で瞬時に世界中の様々な都市のロケーションに背景を切り替える事が可能になります。
MAGROUNDの360º HDR Domeは、多くのバーチャルプロダクションでも使用されており、そのままLEDディスプレイに投影したり、CGで様々な物を加えて投影する事も可能です。CGで加えた物や画像の位置などを撮影現場で臨機応変に調整できるのも、この手法の魅力の一つです。
以下の撮影風景とメイキング映像は、HYPERBOWLというドイツのバーチャルプロダクション対応のスタジオでMAGROUNDの360º HDR Domeを投影して撮影された時のものです。このスタジオは天井まで全面LEDディスプレイのため、真上の空の様子まで360º HDR Domeによって映し出されています。2020年にこのスタジオがオープンした時は、この新たな撮影手法に無限の可能性を感じました!
■メイキング映像
本日はここまでです。
Have a great Golden Week!
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