学生の頃、新聞紙に包んで庭の花を持たせられる同級生をうらやましく思っていた。今日、私はその憧れをついにかなえた。包まなくてもいいような小さな紫陽花を事務所に持参したのだ。咲いたら一番花を持って行こうと3年前から決めていた。
その年の総会に一人の正会員がそれは見事な紫陽花をいくつも抱えて事務所に現れた。花はとても長い間咲き誇り、気が付くと花瓶の中でたくさんの根を出していた。持ち帰って無事に根付いたのがこの一株だった。水切れの危機を乗り越え、剪定を知らず花芽の付かない一年を過ごして、今ようやくすべて色付いた。地植えと鉢とで花の大きさは違うけれど、同じ花瓶に収まって事務所の一角を明るくしてくれている。