【創刊号】自殺対策の最前線から、ライフリンクの最新情報をお届けします

 

※このメールは「月刊ライフリンク」創刊号として、当団体の活動やプロジェクトを通じてご連絡先を頂戴した方にお送りしています。次号以降の配信を希望される方は、お手数をお掛けしますが、下記より必ずご登録をお願いします。(ご登録がない場合、今後お届けできません。)


https://mag.lifelink.or.jp/gekkan

NPO法人ライフリンクは、2025年7月より、月1回のペースで「月刊ライフリンク」を発行してまいります。

 

私たちは、20年以上にわたって「自殺対策(生きる支援)」を社会全体で推進するための取り組みを行ってきました。「月刊ライフリンク」では、ライフリンクの事業や活動、そして私たちの思いや考えをお伝えしてまいります。自殺対策の現状やライフリンクの動向に関する最新情報を、より多くの方にお届けできたらと願っています。

 

今月はその創刊号です。ぜひ最後までご一読いただけましたら幸いです。

目次
■ 「月刊ライフリンク」創刊に寄せて
■  ライフリンクの活動について
■  「20年の活動記録」ドキュメンタリー映画の紹介
■  最後に
 「月刊ライフリンク」創刊に寄せて
ライフリンク 代表・清水康之

「誰も自殺に追い込まれることのない生き心地のよい社会」を創る――。

 

これは、2004年にライフリンクを設立したときから、一貫して掲げてきた理念であり、原点です。設立から21年目となる2025年の今、その社会の実現にどこまで近づけたのかと問われれば、近づいている部分はあるものの、まだまだ遠いと言わざるを得ません。

2025年3月に厚生労働省より公表された2024年の自殺者数(確定値)は、2万320人でした。1978年の統計開始以降、過去2番目に少なく、前年比では1517人の減少です。

厚生労働省「警察庁の自殺統計に基づく自殺者数の推移等」よりライフリンク作成 

ただし、一般的に、前年比で「減少」または「増加」と表現されますが、自殺者数は、本質的には減ることはありません。あくまで「年間ベースで見ると減少した」というだけであって、昨年もまた新たに2万320人もの人が自殺で亡くなっています。自殺で亡くなる人の数は累計で増え続けるしかないのです。

依然として毎年2万人を超える人が自殺で亡くなっている現実がある以上、前年比で減少したからといって、当然ながら楽観視できる状況ではありません。自殺対策という意味で、年次推移の減少はポジティブに評価できる点があっても、自殺で亡くなる人がこれだけいる社会状況をどうにかしなくてはなりません。

加えて、こども(小・中・高校生)の自殺者数は昨年、529人と過去最多となりました。この5年間で3回、過去最多を更新しており、年次推移で見ても増加の一途をたどっています。

 

毎週10人ずつ、こどもたちが年間を通じて、自殺で亡くなっている計算です。これを、“非常事態”と呼ばずして何を非常事態と呼ぶのか。自殺対策は大きな壁に直面しています。


こどもの自殺対策を社会全体で推進するための枠組みを強化するため、先の国会で6月5日、自殺対策基本法の改正が行われました。「誰も自殺に追い込まれることのない生き心地のよい社会」を実現するためには、ここから更に渾身の力を振り絞ってアクセルを踏み倒して様々な取り組みを強化する必要があります。

 

そのためにも、自殺に関する問題意識や自殺対策のビジョンをより多くの方たちと共有すべく、ライフリンクの活動や考えなどについて最新の情報をお届けすることをめざして、「月刊ライフリンク」を創刊した次第です。

 

下記リンク先にて、ぜひ無料配信の登録をお願いいたします。(次号以降は、ご登録いただいた方にのみ配信いたします。)

 

https://mag.lifelink.or.jp/gekkan

 ライフリンクの活動について

この数年、ライフリンクがとくに力を入れて取り組んでいるのが、「生きることの包括的な支援」のインフラを自ら構築することです。

 

自殺防止の相談事業として、2018年3月にSNS相談「生きづらびっと」を、2021年2月に電話相談「#いのちSOS」を開設しました。

 

「生きづらびっと」は、毎日8:00~22:30(月によって相談枠を拡大して朝6:00~の曜日もあり)、「#いのちSOS」の電話相談は、毎日24時間、相談を受け付けています。

 

2025年7月現在、SNS相談と電話相談でそれぞれ毎月約3000~4000人の相談対応を行っていて、相談者の8割以上が自殺念慮・希死念慮を抱える人たちです。

ライフリンクの相談事業の最大の特徴は、「傾聴と実務的な支援を一体的に行っていること」です。

 

相談者のなかには、たとえば、いままさに自殺行動に至ろうとしている人や、所持金が数百円しかない人、親から虐待を受けて学校でもいじめられていて「もう生きられない」「死ぬしかない」と思い詰めているこどもなどがいます。

 

そうしたケースに対し、「死にたい」という気持ちに耳を傾けて受け止めるだけでなく、必要に応じて警察等と連携して緊急保護を行ったり、ご本人の同意のもと自治体と協議・調整して具体的な支援の窓口に直接つないだり、全国各地の民間団体等と協力して居場所活動につなげたりといった実務的な支援も行っています。

 

「生きづらびっと」や「#いのちSOS」から、こうした“伴走型の支援”につながる人は、毎月(新規で)50~60人に上ります。(累積で増えている状況です。)

 

また、相談窓口がつながりにくくなっていることや、支援を必要としていても相談することに抵抗感を持っている人(特に、こどもや若者)が少なくないことから、2024年3月には匿名・無料でいつでも(24時間365日)必ず利用できるオンラインの居場所、『かくれてしまえばいいのです』を立ち上げました。

『かくれてしまえばいいのです』は、「いまのつらさに耐えられない → この世から消えて楽になりたい → 死にたい」といった思考から、「いまのつらさに耐えられない → この世から消えて楽になりたい → であれば、まずは一度、この世からかくれてしまいましょう」という思考への転換を後押しするWeb空間です。

 

「死にたい」気持ちを抱えながら安心して過ごせる空間を創ることで、「ここにいていいのかも」「生きてていいのかも」と思ってもらうことをめざす、これまでにない形の自殺対策(生きる支援)です。ローンチから1年以上が経ち、アクセス数は約2000万回を超え、現在も毎日平均3万回前後のアクセスがあります。

 

いま社会に必要とされているのは、誰もが「生きていこう」「生きていていいんだ」と思えるような機会や場、関係性を増やすことです。ライフリンクは、「生きづらびっと」や「#いのちSOS」、「かくれてしまえばいいのです」等の活動を通して、「生きることための包括的な支援」の社会的インフラの構築に取り組んでいます。

「 20年の活動記録」ドキュメンタリー映画の紹介

日本社会における「生きる支援の輪」を広げるため、新たなつながりをつくりたい。仲間をさらに増やし、誰も自殺に追い込まれることのない「生き心地のよい社会」の実現に向けてこれからも歩み続けたい。

 

そうした思いから、ライフリンク設立20年の節目の2024年に、自殺対策に挑んだ活動を振り返るドキュメンタリー映画を制作しました。制作の指揮を執ってくださったのは、演出家の藤井裕也監督です。故・山本孝史議員の生涯を描いた朗読劇 『兄のランドセル』 の演出(2016年1月~)を担当されたことで代表の清水がご縁をいただき、今回のドキュメンタリーの制作をお願いしたところ二つ返事で引き受けていただきました。

藤井監督ならではの視点で制作された本ドキュメンタリー映画では、周囲から「そんなことは無理」「無謀なことだ」と言われながらも、全国の民間団体や様々な分野の専門家、国会議員や関係省庁、クリエーターやアーティスト、自治体やマスメディア等と「新しいつながり」を作ることで「新しい解決力」を生み出し、難題と対峙して七転八倒しながらも自殺対策を切り拓いてきたライフリンクの軌跡を、ともに難題に挑んでくださった方々による証言インタビューを交えて振り返っています。

社会が多様化する中で、社会的課題の解決にはNPOや市民活動の「つなぎ役」としての役割がますます重要になっている時代。ライフリンクのこれまでの歩みは、自殺が「個人の問題」から「社会の問題」へと認識が変わり、自殺対策の政策をNPOが切り拓いてきた実践例でもあります。

 

その軌跡をおさめたドキュメンタリー映画は、様々な分野や現場で課題解決に挑もうとしている方たちへのエール(参考事例)にもなると信じています。

 

「私たちの社会は、私たち自身で創れるし、私たち自身で創る。」

 

このドキュメンタリー映画が、ライフリンクの設立時からの理念「新しいつながりが、新しい解決力を生む。」を体現するものになればと考えています。

 最後に

最後までお読みいただき、ありがとうございました。「月刊ライフリンク」創刊号は、いかがでしたでしょうか。


お読みいただいた感想や今後どんな情報を知りたいか、また「月刊ライフリンク」へのお問い合わせは、「『月刊ライフリンク』読者フォーム」よりお寄せいただけますと幸いです。


「月刊ライフリンク」を通じ、ライフリンクの事業や取り組み、そして思い・考えについて発信していくことで、自殺対策やライフリンクへの理解を深めていただけたらと考えています。


同時に、社会全体で自殺対策を推進していくため、自殺対策への関心を高める契機となればと考えています。ぜひ次号もご覧いただけますと幸いです。

 

 

※このメールは「月刊ライフリンク」創刊号として、当団体の活動やプロジェクトを通じてご連絡先を頂戴した方にお送りしています。次号以降の配信を希望される場合は、下記より必ずご登録をお願いします。ご登録がない場合、今後お届けできません。


https://mag.lifelink.or.jp/gekkan



【ライフリンクが運営する相談窓口・オンライン居場所事業】


「生きづらびっと」 https://yorisoi-chat.jp/

「#いのちSOS」 https://www.lifelink.or.jp/inochisos/

『かくれてしまえばいいのです』 https://kakurega.lifelink.or.jp/



【ライフリンクSNS等】

noteでもライフリンクに関する情報を発信しています

 

Twitter
Facebook
YouTube
Instagram
▽ライフリンクへの寄付サイト

発行:                             
 NPO法人ライフリンク     
 情報デザイングループ            
本メールは info-design_g@lifelink.or.jp よりinfo-design_g@lifelink.or.jp 宛に送信しております。
東京都 , Japan


配信停止