子宮頸がんの原因となる、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を予防するワクチンについて、日本対がん協会は、世代ごとの接種状況や意識の違いを探り、ワクチン施策に反映させることを目的に「HPVワクチン調査」を実施しました。結果は公式サイトでご覧いただけます。
<ポイント>
・2008年度生まれのワクチン接種率は57.1%
・接種のきっかけは「家族に勧められたから」
・定期接種世代の接種に向けた啓発が必要
今回の調査について、厚生労働省の審議会(部会)で参考人などを務めた、大阪大学大学院医学系研究科 産科学婦人科学教室の上田豊講師は「我々の解析とも合致する傾向で信頼できる。背景を含めた今回のような各年代の多数の人を対象にした調査は例がなく貴重だ。ワクチン接種をした人が多数派になると、さらに接種しようという人も増えるのではないか。ただ、定期接種世代の接種はまだまだ低い。WHOの掲げる90%にはまだまだ遠い。さらに普及推進策を進めていく必要がある」と話しています。
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https://www.jcancer.jp/release/16099 |